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TIMELESSPERSON

2023.11.12

非モテには理由がある!「今日好きになりました」に学ぶ恋愛スキルとは?【紺野ぶるま】

本当は興味津々なのに、決して踏み出せない――芸人 紺野ぶるまさんの自分観察。【連載「奥歯に女が詰まってる」】

高校生の恋愛に興味津々な女

絶対にやらないと思っていたことほど、案外ハマるものだと年を重ねるほどに思う。

「私は結構です」と斜に構えるのも楽しいが、結局手を出すのだから寄り道に過ぎず、時間を損するだけだとようやく気づき始めた。

サラダに果物を入れること、K-POP、白いアイラインなどそれらはたくさんあるのだが、最近ついにAbemaで常に上位の「今日好きになりました」の虜になってしまった。高校生の男女が2泊3日の旅をして最終日になったら告白するというものだ。

恋愛リアリティーショーが大好きな私だけど、さすがに高校生の恋愛に興味はない。高校生でこんな海外なんて行って! バーベキューなんて用意されて! 付き合ったってすぐ別れるだろうにそんなことに時間割いてられるか!とアンチみたいなテンションでみる前から断固として再生ボタンを押さなかったのだが、ある日「逆に…」という気になって、2023年バージョンの最新回をみてしまったが最後、そこから過去の5シーズンくらいを一気見するほどにハマってしまった。成立したカップルのその後をYouTubeで追ったりして「ずっとずっと続きますように」と応援している。

他の恋愛リアリティーショーと決定的な違いといったら、登場人物がとんでもなく「多感」な点だろう。だからこそ、とにかく話の展開が早い。

彼らはすぐに「あの子が気になります」「ちょっとお話しませんか」「今、私は気になってる人が二人いて、一人はあなたでもう一人はあの人です」「時間無駄にしてほしくないのではっきり言います。他行ってください」「今日好きになりました」「付き合ってください」と物語を進めてくれる。ライバルたちにすら全て言葉にして伝える気持ちよさと奇妙さが気づくと癖になっていく。かと思いきや、夜一緒にランタンを作ったり、「ネイル可愛いですね」と褒められるだけで「ごめん、もう一回あの人と話してから誰に告白するか決断したい」と躊躇せず心替わりする。

本人たちでも収集がつかないほどブレブレの感情からなんとか本音を手繰り寄せ、必死に恋愛をしているから手放しで応援できるのだ。絶妙な表情に「人の気持ちって画面に映るんだ…」とAbemaを通して知るのである。

告白が成立した子よりも当たって砕けて泣いている子の方がずっと綺麗に見えたりして。この子の今後は知り得ないのだが、「相当大物になる」に一票投じたくなる。それらが1シーズン5話で完結するのだから騙されたと思ってみるにちょうどいいのだ。

構成は明快だが、結局は大人の恋愛の構図となんら変わらないのがまた面白い。

登場するのは少女漫画のような等身の美男美女でやや非現実的ではあるが、やはりその中でも一番かっこいい男がモテる。とはいえ、大差は感じないのも事実だ。それでも明らかにモテと非モテに分かれるのをみると、モテとはその目線や漂う空気などの生まれ持ったものなのだなと再確認する。非モテな原因は明らかで、一貫して「押し過ぎ」なのだ。難しいもので、顔がいいと押せば押すほど自信がありすぎるようにみえてマイナスになっていく。性格の悪い見方だが一軍男子のモテない様は愛おしく、見応えがある。

そして女子こそビジュアルがものをいうのだが、そのあたりが横一線のときはより明るい方がいいし、少しふっくらしてるほうがモテるという原点回帰のような、だけどなんか少し救われるような結果だった。

ちゃんとビジュアルがいい人間ほど性格も擦れていないし、ギャルはギャル男しか好きにならないし(その逆もまたしかり)。

気づくと私は彼らの口癖「雨降ってるくない?」とか「それあの人も言ってるくない?」と、「るくない」を使いこなし若返った気になっている。「めっちゃ」の代わりに「ばか」を使って「ばかおもれえ」と言ってみたりしているが、彼らの執拗に前髪を触る仕草だけは未だ習得できない。

それは、いつも一番可愛い自分でいたいとか、相手の気持ちが気になって仕方ないという多感な彼らとは、私がほど遠い生き物になってしまったからだと思う。

高一と高二というだけでものすごく歳の差を感じ「どうしたらいいかわからない」と先を案じる彼らを見て、自分の年齢が時々本気で思い出せない私は私で、「今だからできることがあるんじゃないか」なんて「今日好き」からテーマは「人生」にまで発展していく。

それは人目を気にせず生きることだったり、なんでもない自分の生活に満足することだったり。

バスではしゃいでるだけで楽しそうな彼らをみて、「戻りたい」とかそんなことは微塵も思わず、ただただその日の楽しみとして恋の行方にワクワクできることが嬉しい。

そしてふと「戻る」「戻らない」も何も、こんなキラキラした時代、自分にはなかったとハッとするのだった。

最後に
今日好きの恋愛とかけまして
小学一年生の算数と解きます。

その心はどちらも、駆け引き(掛け引き)があまりないのがいいでしょう。

今日も女たちに幸せが訪れますように。

TEXT=紺野ぶるま

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