美味しそうな食事と心温まるストーリーから永久保存なコミックと名高い『僕らの食卓』がドラマ化。W主演の犬飼貴丈さんと飯島寛騎さんに、生きるうえで欠かせない食事やふたりの食卓事情をインタビュー。
食事や食卓を囲む時間は「明日へのパワースポット」
ーー家族の話でもあり、男性同士の恋愛を描いた作品でもある今作。主演を務めるふたりは、実際にはどのように距離感を縮めていったのだろうか。
犬飼 原作を読んだときに、なんて優しい世界なんだとほっこり温かい気持ちになりました。「食卓」というタイトルで、食事がテーマの作品だから、実際に一度も食事をせずに撮影するのはちょっと…と思っていたので、キャストのみんなと一緒に食事をとることを意識していました。撮影終わりで食事に行けたのも良かったよね。
飯島 はい! 今回の撮影場所は犬飼さんの地元・徳島県だったので、美味しいラーメン店に連れて行ってもらって。とにかくラーメンが大好物な犬飼さんのラーメンデータベース、通称“犬ログ”(笑)に登録されているおすすめのお店を教えてもらって、距離が縮んだ感じがあったなと。ラーメン、美味しかったです(笑)!
犬飼 撮影を通じて一緒にいろいろな料理をつくって、気付けば家族のような関係になっていて。だから僕のなかでは、何か特別なことをしたわけでもないし、悩みを持つこともなかったです。
飯島 心が温かくなるふたりの空気感は、徳島という土地柄のおかげもあると思います。徳島のゆったりとした空気のなかで約1ヵ月、落ち着いて撮影に臨めたのはすごく貴重な時間でした。その土地の空気って、絶対に画に映るんですよね。そんないい空気のなかで生まれた豊と穣の温かい物語に、ぜひほっこりしていただきたいです。
犬飼 忙しいときほど食事をないがしろにしがちだけれど、誰かと食べることがこんなにも素晴らしいことなんだって、このドラマを通じて気付いてもらえると思います。僕にとっては食卓、特に夜ごはんはそういう時間で。その日起きたことを自分のなかで整理して、明日に向かって行ける、いわばパワースポットのような感覚です。
そんなふたりに3つのクエスチョン!
Q. 作品内の永久保存な瞬間は?
犬飼 「キャストみんなで食卓を囲んだシーン」
僕はやっぱり、みんなでごはんを食べるシーンが一番印象に残っています。カットがかかったあともみんなで食事をしていて、それがその日のお昼ごはんになったりして…(笑)。幸せで楽しい時間でした。
飯島 「豊におにぎりを食べさせるシーン」
ドラマの序盤に「おにぎり食って」と、おにぎりを食べるシーンをきっかけに豊と穣の距離が近づくシーンがあるんです。撮影時にお互いの心情をゆっくりと繋げていけたという実感があって、とても思い入れがあります。
Q. 食卓にまつわる永久保存な思い出は?
犬飼 「友達と食べたすっぽん鍋」
昨年末に友人とすっぽん鍋を食べに行ったのですが、そこで改めて「食事は命をいただく行為」ということを感じて。誰かと食べることがこんなにも幸せで素晴らしいことなんだと、しみじみとしました。
飯島 「実家での食事」
食事も温かい食卓も、当たり前のようで当たり前じゃないもの。いつ何があるかわからないし、しっかりと感謝しながらともに過ごさないと壊れちゃうものだから。上京して実家での食事の温かみを実感しましたね。
Q. 個人的永久保存な料理は?
犬飼 「富山県のご当地ラーメン『富山ブラック』」
僕はとにかくラーメンが好きで。仕事で富山に行った際、“富山ブラックの元祖”的なお店を訪問。ピリピリと塩辛いスープが衝撃でした! 仕事で地方に行くときは必ず、その土地のラーメンを食べています。
飯島 「子和え(こんにゃくと焼きたらこを和えたもの)」
地元・北海道だとコンビニでも売っていて、小さいころはごはんと一緒にかき込んでいました。大人になってからは酒のつまみとして(笑)。北海道で食べると倍美味しく感じられて、帰省したときは絶対に食べます!
「僕らの食卓」
原作/三田織『僕らの食卓』幻冬舎コミックス
監督/石橋夕帆、飯塚花笑、上村奈帆
脚本/下亜友美、石橋夕帆、飯塚花笑、上村奈帆
※BS-TBSで毎週木曜夜23:00〜23:30放送。
https://www.bokuranosyokutaku.com/
犬飼貴丈(いぬかいあつひろ)
1994年6月13日生まれ、徳島県出身。第25回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリ受賞。2017年「仮面ライダービルド」でテレビドラマ初主演。フジテレビ系「ぽかぽか」金曜日レギュラー出演中。
飯島寛騎(いいじまひろき)
1996年8月16日生まれ、北海道出身。第28回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリ受賞。2016〜2017年に放送された「仮面ライダーエグゼイド」で初主演を務め、俳優デビューを果たす。