2023年5月17日に4枚目となるアルバム『&』のリリースを控える山本彩さん。今回のアルバムにかける想い、ライブへの意気込みをインタビュー。
今回の新曲が等身大の自分を表している
シンガーソングライターの山本彩さんが3年ぶりに待望の4thアルバム『&』をリリース。山本さんの“今”をたっぷり堪能できる全12曲が収録され、それぞれの曲ごとにドキドキしたり、癒やされたり、思わぬ気付きがあったりと、グッと心をつかまれて充実感に満たされるはず。収録曲について「それぞれ、長い期間のなかで特別な瞬間にできた曲」だと話す山本さんに、今作の推しポイントやライヴの魅力について聞いてみた!
—— 4thアルバム『&』のテーマは?
今作は対照的な新曲を2曲書き下ろしたことから、二面性・多様性をテーマとしました。あの曲もこの曲も全部ひっくるめて自分という意味での「&」、自分自身を表す一枚になったかと思います。
—— 新曲2曲についてそれぞれ教えてください
「Bring it on」は気合いを入れたいときに聴いてほしいなと思いながら書いた曲です。自分自身、ライブ前に音楽を聴いて「よっしゃ! やってやるぞ!」と気合いを入れています。新しいことを始める人に、この挑戦が絶対上手くいくって背中を押すような曲になっていると思います。「自分は最強! 自分は無敵!」みたいな(笑)。
そして「劣等感」はネガティブな感情に寄り添ってくれる曲です。人と比べて苦しんでいる人に「それもあなたの素直な感情だよ」と、劣等感を否定せず、むしろ力に変えるようなきっかけになったらいいなと思い書きました。私も劣等感に悩まされることがあるんですが、でもだからこそ「負けないぞ!」と思えるんです。この曲が、悩んでいる人にとってラクになるヒントになってほしいと願っています。
—— 曲作りの原動力は?
テンションが上がるほど好きな曲に出合ったときや、ほかのアーティストさんのライヴで刺激を受けたときですね。良いライヴをみた後は自分も頑張ろうと思って、そのまま曲作りに入ることが多いです。
—— インスピレーションを受けるのもライヴ?
ライヴに限らず、映画などのエンタメ全般。一見関係なさそうなジャンルでもすぐに感情移入します。受動的に感情が動いたときが、楽曲制作のきっかけというか、スイッチが入る瞬間です。
—— また6月から全国14都市14公演を回るツアー「SAYAKA YAMAMOTO LIVE TOUR 2023 -&-」もスタートするとのことですが、今回のライヴはどんな感じになりそう?
まだセットリストを決めていないので(取材は4月中旬)、匂わせできないんですけど(笑)。アルバムをリリースしてからのツアーなのでアルバム引っ提げて、と思われる方もいらっしゃると思うんですけど、新曲はもちろん、アルバム収録曲にこだわらず、それ以外の曲もやりたいと思っています。ライブハウスなので、よりバンドらしい熱気の生まれるようなライブにしたいな。
—— ステージ上から見える景色、ステージに立つ気持ちとは?
ステージに立っているときはファンの人の反応をめちゃくちゃ見てます! アッパーな曲で楽しそうにしてくれていると自分も盛り上がって楽しくなる。単純なんです(笑)。
反対にバラードだとピリッとした特有の空気に緊張します。ただ、曲によって空気感や雰囲気を変えられるのは良いことだと捉えているので、そのコントラストを大事にしています。
—— 山本さんの考えるライヴの面白さは何でしょう?
ミスやトラブルが成立するところ。ミスしないに越したことはないんですが、修正の仕方によってより面白いものになったりするのがライヴならではだと思います。みんな音源を聴きに来ているわけではないと思うので、いかに違うものをパフォーマンス…、表現するかってところが面白い。自分たち次第でいくらでも変えられるんです。
―― 最後に、GINGERの読者へメッセージをお願いします!
私が音楽をやるうえでのテーマは「ジャンルレス」。元々ロックサウンドやバンドが好きなので、そこを活かした音楽性をベースに楽曲を書いていますが、こだわりや偏見を持たずにさまざまなジャンルの曲を作っています。みなさんにとって、引っ掛かる曲が1曲はあるんじゃないかなと思っているので、ぜひ、どの曲からでもいいので聴いてもらえたら嬉しいなと思います。
すでに、自身のYoutubeチャンネルで先行公開されたMVやダイジェスト映像には「発売が楽しみすぎる!」とファンからの熱烈なラブコールが。初回限定盤、通常盤、FC限定盤の3形態で用意されていて、それぞれ特典映像やショップ特典が異なるのでお好きな盤を手にとってみて。「さや姉」の魅力と情熱がギュッと詰まった今作は必聴!
4th Album『&』が2023年5月17日にリリース
『&』と名付けた今作は、一人一人、その時代時代を形作る上で表れる様々な面(二面性、多様性)に着目し、それも自分と認めることや、認識していくことに対して、&(アンド)という一つのテーマで表現し、前作『α』以降の彼女の歩みと、そのアルバムテーマを新曲2曲に落とし込んだ、楽曲を通して様々な感情の山本彩を堪能できるアルバムとなっている。
山本彩(やまもとさやか)
1993年7月14日生まれ。大阪府出身。2010年に発足したNMB48に1期生として8年間キャプテンをつとめ、中心メンバーとして活動。グループ卒業後、シンガーソングライターとして活動。自身の楽曲の作詞作曲を手掛けたり、長期間のライヴツアーを成功に収めるなど多くの人を魅了する。
https://yamamotosayaka.jp/