全国各地でさまざまな光の演出を楽しむことができる時季。でも、その美しいライトアップは、たくさんの電力を必要としているのも事実。今月の「香里奈が考える今、できること」は、サステナブルなイルミネーションを取材。地産地消による100%自家発電で街を照らす、目黒川の“冬の桜®”を香里奈も満喫!
香里奈が訪れたのは「目黒川みんなのイルミネーション2022」!
10年以上前から続く、大崎・五反田エリアの目黒川沿いイルミネーション。桜の木を約35万球のLEDライトで装飾。LED電球を点灯する電力は、家庭や飲食店で使用済みの食用油を回収・精製したバイオディーゼル燃料を使った100%自家発電で点灯。冬に咲き誇る「冬の桜®」の並木道が楽しめる。目黒川に映る桜色のライトアップは必見。
「目黒川みんなのイルミネーション」実行委員会事務局担当 満留彩さんにお話を伺った。
地域がひとつに繋がり、電力の在り方と未来を見直していく
香里奈さん(以下敬称略) この目黒川の桜色のイルミネーションは何度か見たことがあったのですが、SDGsに繋がる取り組みだということは、実は今回初めて知りました。スタートしたきっかけは何ですか?
満留さん(以下敬称略) きっかけは東日本大震災です。電力不足が謳われるなか「遠慮なく使えるエネルギーによって地域を照らし、沈んだ気持ちを少しでも明るくすることができたら」という想いで生まれました。
香里奈 近隣の企業などが協力してくださっているんですよね?
満留 近隣のマンションや飲食店、コンビニエンスストア、清掃事務所など、全14ヵ所から廃食油回収のご協力をいただいています。
香里奈 家庭から出る廃食油も利用できるんですか?
満留 はい、ご協力いただいているマンションからの廃食油は、主に家庭から出たものです。このような取り組みを大切にしながら、リサイクルの輪が広がっていけばうれしいですね。
香里奈 地域の力を再生可能エネルギーに変えられるなんて、想像もしなかったです。いろいろな想いが込められていると思うと、一層キレイに見えますね。今後もこのイルミネーションは続いていきますか?
満留 みんなで参加し、みんなの思い出をつくることが、街への愛着や誇りが生まれるきっかけになると考えています。イルミネーションに込めているのはそんな願い。これからも“ひと・企業・地域”と自治体で一体となり、冬の目黒川を明るく照らしていきたいと思っています!
目黒川みんなのイルミネーション
日程/〜2023年1月8日(日)
https://www.minna-no-illumi.com/
ほかにも!サステナブルなイルミネーション
【東京】丸の内イルミネーション2022
21年目の人気イベント。約120万球の電球で彩られる。期間中、丸の内仲通りで使用するすべてのエネルギーには、太陽光や風力などの自然エネルギーで発電されたグリーン電力を使用。2023年2月19日(日)まで開催。https://www.marunouchi.com/
【神奈川】ヨコハマミライト2022〜みらいを照らす、光のまち〜
横浜最大級のイルミネーションが、今季さらにエリアを拡大し、全長約1.5kmに。約50万球の光はグリーン電力を使用し、環境負荷を軽減。写真は美術の広場(過去開催時の様子)。2023年2月12日(日)まで開催。http://ymm21-illumination.jp/
【愛知】ミッドランドスクエア イルミネーション
シャンパンゴールドの光に包まれる名古屋のミッドランドスクエア。CO2フリー電力を導入し、ボタニカルライトやリサイクルプラスティックを使用したオーナメントなど、SDGsに貢献。2023年2月28日(火)まで開催。https://www.midland-square.com/