1月25日でデビュー5周年を迎える16人組ダンス&ボーカルグループTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE。常に進化し続ける彼らはこの5年間に何を想い、何を目指したのだろうか。メンバーの川村壱馬さん、藤原樹さん、長谷川慎さん、岩谷翔吾さんにこれまでの軌跡とこれからについてインタビュー。
THE RAMPAGE、デビュー当時からの変化
藤原さん(以下、藤原) デビュー当時は、何もわからずに事務所の方にいただいた仕事をただ“がむしゃらにやる”という感じで。でも5年経った今は、目の前の仕事をこなすだけではなくて、メンバーで話し合い、それを行う目的だったり、どうやったらうまく次に繋げるか…などを考えながら、仕事をするようになりました。
川村さん(以下、川村) 自分のなかで大事にしていることは変わっていないのですが、そのウェイトが変わってきた。たとえば、「ファンの皆さんのために」という言葉ひとつをとっても、デビュー当時はその本当の意味を理解しきれていなかった。どこか、現実味を帯びていない感覚だったというか。それは、当時の自分の人間レベルの軽さだったと思うんです。でもコロナ禍を経て、ファンの方がいたから僕らが今まで成り立っていたということに初めて気付かされた。仕事もいったんすべてストップして、外に出られず何もできない…。そのとき、リモートでメンバーと話し合う内容はやっぱり「ファンのために今何ができるか」だったんです。インスタライヴをやらせていただいたときも、そこに返ってくるみんなからの温かい言葉に「僕たちはこの人たちに支えられてきていたんだ」って。それを経験したことで、「これからもみんなと一緒にいたい」という言葉の重みも変わってきたんです。経験によって、本当の意味がわかってきたというか。
長谷川さん(以下、長谷川) 樹(藤原)さんが言っていたように、デビュー当時はスタッフさんや会社の方によって与えられた環境のなかで仕事をやっていました。もちろん、個人の仕事をやりたいという意志もあったのですが、まずはグループファーストで。でも、グループとして経験を積んでいくうちに「個人でもやっていけるんじゃない?」と周りがソロ活動を勧めてくださり。この5年という時間のなかで、ひとりでできなかったことがだんだんできるようになり、同時に自分のやりたいことがどんどんできるようになった。「ひとりでこんなこともできるんだ!」って、そういう気付きがあった年です。自我が出てきたからこそ、競争心じゃないですけれども「あのメンバーがこれをやっているんだったら、俺もやってみたい」という気持ちが、特にコロナ禍に入ってのここ1、2年で出てきたんです。自分も何かをやって、グループに貢献しないと、という気持ちが芽生えてきた。この変化があったからこそ個人の力がつきましたし、それがグループに還元されて、THE RAMPAGEの重み、厚みへと変わり、僕たちの幅がどんどん広がった気がします。
岩谷さん(以下、岩谷) 僕がこの5年を振り返って感じるのは、いい意味でLDHの人間にやっとなれてきたなということ。というのも、みんなが口を揃えて言うように、デビュー当初はやみくもに頑張っていた。頑張り方を知らなかったり、LDHのことやLDHが掲げる想いだったりとかも知らなかったですし。「Love, Dream, Happiness」という言葉の重みや信念、HIROさんの想いを少しずつ、自分のフィルターを通して噛み砕いていけるようになってきたなという実感があります。でもそれには、5年という月日が必要でしたし、歴史のなかで無駄なことがないように、今となってはひとつひとつの失敗も宝物。やっと自分を愛せるようになった…というか。いろいろコンプレックスがあった自分自身――そういうのをすべて含めて「これが自分なんだ」って気付けるようになった時間だったなと。
THE RAMPAGE「メンバーからどう見られているか?」を自己申告
藤原 猫だと思われていそう(笑)。マイペースで、興味があることにしか、がっつかないから。あとはあまりしゃべらないから、寡黙なキャラといわれますがそんなことなくって(笑)。興味があったらしゃべるんですよ。けっこうみんなからはサバサバした人だと思われていそうですね。
川村 樹は猫だよね。意外と可愛いですよ、しゃべってみたら(笑)。人懐っこい感じで。僕は好き嫌いがハッキリしていると思われているかな。
岩谷、長谷川、藤原 間違いない(笑)!
長谷川 僕も好き嫌いがハッキリしている。他人に興味がなくて、好きなものにはまっすぐなので、リーダーの陣さんのだる絡みをサバサバ返しちゃうから、ナメていると思われているかも(笑)。あとは、ファッション好きとかね!
岩谷 僕はすごく熱いタイプで、その熱さがいい意味でも悪い意味でも、“諸刃の剣”と思われているかも。懸ける熱量はすさまじいものがあるのですが、その逆へ行くときもまたすさまじいので(笑)。
6年目のTHE RAMPAGEをひとことで表すと?
岩谷 「変革」。今一度、原点や初心に戻り…何のために踊るのか、何のために歌うのか、ファンの方に何を届けるのかだったり。自分たちTHE RAMPAGEの在り方をもう一度思い返し、意識を変える“変革”のときだと思っています。プロジェクトの一員として、自分がどう動けるか――それを考えることで、より強くなって世界でも戦っていけるグループになれるんじゃないかなと。
川村 じゃあ、僕は「リロード」。コロナで一回、止まっているんで。今からこの年半を取り戻すという感覚で「リロード」している感じ。あとはもう「パーン!」って放つタイミングを待っているのが、今のTHE RAMPAGEですね。
長谷川 僕も同じです。意味するものは同じなのですが、表現する言葉が見つからなくてずっと悩んでいたんですけれども…。別の言い方だと、「爆発寸前」「噴火寸前」みたいな。
川村 ゲームでいう限界突破が必要なんだよね。「そろそろ試したいよ!」っていう叫び。
長谷川 ドームツアーをやったというわけじゃないですけれども、自分たちの手応え的に、今のこの勢いと僕らのマインドで、世界を見据えて動きたい。2022年が本当にキーかなと。そろそろバーン!って、何かが起こりそうな感じがしているんですよ。
岩谷 発射3秒前!みたいな。
長谷川 そう! あとはタイミングとグループの運。
川村 引き金を引く、タイミングだよね。
藤原 今年は紅白を目指したい。紅白に出られたら国民的アーティストってイメージあるし。その寸前の変化のときだね。
岩谷 変革するんですよ、今年。いろいろなタイミングで!
藤原 そのためには、メンバーみんながこの気持ちのまま行かなければいけないし、誰かひとりでも外れたら絶対に無理。この今の気持ちを高め合って話し合いながら、ライヴや仕事をみんなでやっていけば、絶対にタイミングが来ると思う。それを待っているというか。それに向けて準備をしている。
THE RAMPAGE 4th アルバム「RAY OF LIGHT」
2017年1月25日のメジャーデビューから丸5年、’22年1月25日に4thアルバム「RAY OF LIGHT」をリリース。これから先に何も遮られることなく16本の“光線” の如く回るグループの力強い意志が詰め込まれている。CDには表題曲「RAY OF LIGHT」をはじめ、タイアップ楽曲を多数含む全13曲を収録。【豪華版】3CD+2DVD+PB、3CD+2BD+PB 各¥9,900、【通常版】CD+2DVD、CD+2BD 各¥5,500 CD ¥3,300
川村壱馬(かわむらかずま)
1997年1月7日生まれ、大阪府出身。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのヴォ ーカル。
藤原樹(ふじわらいつき)
1997年10月20日生まれ、福岡県出身。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのパフォーマー。
長谷川慎(はせがわまこと)
1998年7月29日生まれ、神奈川県出身。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのパフォーマー。
岩谷翔吾(いわやしょうご)
1997年3月11日生まれ、大阪府出身。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのパフォーマー。