年間3億8900万トンの廃棄物が排出されているという日本。単純に焼却処分するだけでもコストや環境負荷がかかり、何より“もったいない”ものもたくさん。一度捨てられた廃棄物に新たな命を吹き込み、再び社会で活用する方法について考えます。
廃棄物を使ったものづくりに挑戦!
今回は、産業廃棄物由来の素材のショールーム「モノファクトリー 品川ショールーム」にお邪魔しました。香里奈が挑戦したのは、LANケーブルの被覆膜を再利用したコースター作り。形を作って、アイロンで熱を加えるだけで、世界にひとつのコースターに生まれ変わりました!
ポリエチレンというプラスティック素材でできているLANケーブル。60~70℃の熱を加えると溶け出すという性質を利用して形成します。香里奈はブルーにピンクのケーブルを交ぜ合わせてトライ!
すべては発想次第で新たな価値となる!
「産業廃棄物と聞いてもピンとこない人も多いかもしれませんが、かつては社会において然るべき役割を担っていたモノ、逆に新品のまま在庫処分となってしまったモノなど、さまざまな背景があります。モノファクトリーのグループ企業、群馬県のナカダイの工場には、1日に60tもの廃棄物が集まってくるそうです。その一つひとつのマテリアルに新しい価値を見つけ、これから何に生まれ変わるかを創造する取り組みを行っています。
品川ショールームにお邪魔して驚いたことは、1つの製品にたくさんのマテリアルが使われていて、それらにはまだ無限の可能性があるということ。今回私が体験した、LANケーブルを使ったコースター作りもそうですが、発想次第で、どんなものも素敵におしゃれに生かされるんだなって実感しました。
また、モノファクトリーは異業種とのコラボレーションにも積極的。廃棄物を利用した外装や什器、ディスプレイなどで、アパレルショップや飲食店の空間を作り上げています。東急ハンズなどでの出張ワークショップやポップアップイベントも実施しているので、家族や友人と一緒に気軽に参加できることも。サステナブルな社会に向けた、垣根のないプロジェクトを、私も応援していきたいです」(香里奈)
モノファクトリー品川ショールーム
“発想はモノから生まれる”をコンセプトに、モノの価値や本質を考え、循環を前提とした社会の実現を目指す、産業廃棄物由来の素材のショールーム。本店は群馬県。工場見学やワークショップ、マテリアルライブラリーを公開・販売している。
https://monofactory.com