“自分らしさ”があれば、どんな服でも輝ける――。佐久間由衣さんに、究極にシンプルな白と黒の2色で自分らしさを表現してもらいました。
“生まれた理由”を持つ服にときめく
白と黒って、シンプルな色だからこそ、洋服のディテールが際立つところが面白いですよね。例えばパンツのタックが1本なのか2本なのか、そういう小さなところでまったく印象が変わる気がします。デザインの細かい部分を楽しめるのが、モノトーンの着こなしの醍醐味なんじゃないかな。プライベートでもモノトーンはけっこう着ます。ちなみに今日着たスタイルだと、白いカットソーのスタイリングはすごく“今の私”っぽいと思いました。最近の私は、常にパンツスタイルでいることが多いので。
実は私、高校生くらいまで絵を描くことや本を読むことに夢中で、ファッションやメイクにまったく無頓着でした。毎日、母親が準備した服を着るような子だったんです。でもこの仕事を始めて、いろいろな洋服を着させてもらう機会が増えて、今は“洋服の成り立ち”にとても興味があります。ここ数年「Mame Kurogouchi」の服がとても好きなのですが、デザイナーの黒河内真衣子さんが何からインスピレーションを得て、どうデザイン画を描いてその服が出来上がったのか、そういった服の背景に触れるのがとても楽しい。
今この服がここにある、それまでの物語を知るともっと服を大事にしようと思うし、着たときにもちょっと背筋が伸びる気がします。
憧れるのは、どんな服も自分らしく着こなせる人。洋服の魅力と着ている人の個性が合わさって、唯一無二の雰囲気を出せるようになりたい。どうしたらそんな人になれるか、日々勉強中です。
佐久間由衣(さくまゆい)
1995年3月10日生まれ、神奈川県出身。現在放送中のドラマ「最愛」(TBS)に出演。主演映画『君は永遠にそいつらより若い』が全国公開中。 初の写真集「佐久間由衣写真集 SONNET 奥山由之撮影」(マガジンハウス)が発売中。2022年1月8日スタート連続ドラマ「おいハンサム!!」(東海テレビ・フジテレビ系)にも出演する。