まさにGINGER世代ど真ん中を生きる、田中みな実さん。場を仕切り、盛り上げ、ボケもツッコミもこなす知的な仕事人として、コスメ愛を探究する美容賢者として、チョコレートをこよなく愛する乙女として、その人気と注目度はますます上昇中。そんな彼女が本音で綴る連載コラム「田中みな実 ここだけ話」、今回は食べ物にまつわるお話です。(編集部)
今回のテーマ:チョコレート。
仕事のために絶賛“調整中”なう。といっても、極端な食事制限やトレーニングはせず、ジムはいつも通り2回、お粥や温野菜など消化にいいものを中心に摂る(間食一切ナシ!)というシンプルながら地味にしんどい生活。チョコ食べたい。麺類食べたい・・・。撮影を終えたら大好きなお店のチョコレートケーキを食べると決めている。
何年か前まで有効だった短期的なファスティング、水抜き、筋トレは30代半ばに差し掛かってきてからどうもうまくいかなくなってきている。頬がこけて、単に老け込んでしまうのだ。何にせよ、自身に制限をかけるのは相当な精神力を要する。
もう何年も前のことだけど、食事制限で生気を失った私に彼が「終わったら一番に何が食べたい?」と訊ねた。私は「絶対に〇〇のチョコレートケーキ!!」と即答し、声を弾ませそのケーキへの熱い想いを語った。すると、「そんなに食べたいなら、俺が買ってきてあげるから終わったら一緒に食べよう」と笑ってくれて、その日から撮影までは超が付くほどご機嫌に駆け抜けた。
いい状態に仕上がった身体で満足のいく撮影が出来て、帰りにスタッフと軽く何か食べに行こうかと盛り上がったものの、みんな何だかんだ忙しそうでリスケに。まぁ、いいさ。今夜は彼があのケーキと共に帰宅する。夕飯は冷凍のおうどんでサクッと済ませた。
「ただいま〜」の声にシッポを振って出迎えた。ところが・・・そう、お察しの通り、すっかり忘れていたらしい。とっくに店は閉まっているし、謝られたところでどうにもならない。いつもならやり過ごせたことなのに、あの日の私はどうかしていて「思いやりのかけらもない!」と彼を責め立て、わんわん泣いた。食べ物への執着は人をおかしくさせる(笑)。
以来、節制生活の後は自分で自分の機嫌をとることにしているの。あの店のチョコレートケーキ3日前から予約済み。
《オフショット写真公開》
写真を撮ろうと思っていたのに、気付いたらこの状態・・・。チョコレートケーキにチョコレートに珈琲。至福♡