人生の分岐点で迷ったときや、立ち止まるたびに勇気をくれる、いつだって初心にかえることができる“魔法のような言葉”があるだけで、人生は豊かになるもの。
現在放送中のドラマ「35歳の少女」に出演中の柴咲コウさんと坂口健太郎さんに、いつも心に留めている大切な言葉を聞いてみました。
ずっと大切にしている人生を支えた言葉とは?
柴咲コウさんの人生を支えた言葉は——
「今から7年ほど前に知ったのが、中村天風さん(※1909年に自身の心身を立て直すために渡米、ヨガの修行を経て持病を治し、その哲学を日本全国に広めた人)。
そのころの私は、特に体調に不安を感じることはなかったんですが、備えあれば憂いなしということで、ジムを再開したりノンフィクションや健康にまつわるさまざまな文献を読んでいた時期で、そこで出合ったのが中村天風さんの本です」
「彼の教えがまとめられた本はいろいろあるのですが、これがもう名言だらけで。心に残る言葉はたくさんあって、どれを挙げるか迷ってしまいますが、『美』とは何かというと『調和』ということである。『調和』なきところに『美』はない。という言葉は、強く印象に残っています。『どんな下手な人が描いた絵でも、調和のとれているものならば、本当の美術である』という言葉にも勇気をもらいます。
心の持ち方ひとつが人生の運命を変えるという教えも、中村天風さんのメッセージから学びました。自分の健康、心や体の健康もそこにかかっているのかなと思っています」
坂口健太郎さんの人生を支えた言葉は——
「父に言われていたのが『自分の評価は自分でしろ』という言葉。10歳くらいのときから何度となく言われたように記憶していますが、当時は胸に刻むということもなく聞き流していました(笑)。
ですが大人になって、この仕事をやらせていただくうえで時々思い出すようになり、父からのメッセージの重みを感じることがよくあるんです」
「僕は自己肯定がすごく強いんです(笑)。ちょっとカッコつけて言うと、『自分をきちんと愛せて初めて、人にも優しく、そして愛を与えられる』というマインドなんですよね。それも父に言われた、良い評価も悪い評価も自分でするために、まずは自分を肯定しなくては、という意識があるからかもしれません。いくつになっても自分をしっかり評価できる人生を送りたいと思います」
Profile
しばさきこう
1981年8月5日生まれ、東京都出身。’98年より女優、2002年シンガーとして活動をスタート。’18年環境省より「環境特別広報大使」に任命される。YouTube「柴咲コウ 公式 'Les Trois Graces' Channel」を配信中。
さかぐちけんたろう
1991年7月11日生まれ、東京都出身。2014年俳優デビュー。’20年の出演作には、映画『仮面病棟』などがある。’21年は、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の出演が控えている。
話題沸騰のドラマ「35歳の少女」
斬新な視点で社会を切り取ってきた遊川和彦脚本による、柴咲コウさんの5年ぶりの民放ドラマ主演作品。日本テレビ系毎週土曜22時より放映中。TVerで最新話を見逃し無料配信中。Huluでは全話配信中。
https://www.ntv.co.jp/shojo35/
1995年、事故で長い眠りについた10歳の少女・望美。家族はバラバラになり、初恋の少年は夢を諦め、それぞれ孤独な今を生きていた。2020年、25年ぶりに少女が目覚めた。心は10歳、体は35歳になった望美が、すべてが変わってしまった世界に戸惑いながらも未来を生きる成長物語。
今夜放送!第7話の見どころ
望美(柴咲コウ)は喧嘩別れした家族が内心気になりつつも、これからは結人(坂口健太郎)のために生きようと決める。一方今村家では、家庭内別居中の進次(田中哲司)が加奈(富田靖子)から離婚届を突きつけられたうえ、達也(竜星涼)が謎の大金を手にしていた。
それぞれ夢を追う結人と愛美(橋本愛)はますます就活が難航。そんな中、望美は結人を支えるためアナウンサーの夢を諦めて洋食屋でアルバイトを始めるが、そこに多恵(鈴木保奈美)が現れる。
普通の人生を歩もうと焦る心を見透かされた望美はその日、結人の両親に挨拶したいと頼むが・・・。望美の知らなかった結人の家族関係が明らかに!