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TIMELESSPERSON

2018.12.26

壇蜜より「ウソー」も方便だけど、厄介です

日ごろから“言葉”についてあれこれと思いを巡らせている壇蜜さんの連載『今更言葉で、イマをサラッと』第13回目。言葉選びと言葉遣いが、深く、楽しくなる。そして役に立つお話。どうぞお楽しみください!

壇蜜プロフィール写真

その13『ウソー』

大人になればある程度の「嘘」はしょうがない・・・。いつからそう思うようになったのか。小さい頃に親や教師から散々嘘はダメだと言われて育っても、大人になったら「正直すぎるのも問題でしょ」という謎の「嘘擁護論」が生まれてくる。それを咎める者もいるが、咎められないこともあるので「ついてもいい嘘はある」と都合のいい解釈をするようになるのだ。例えば、浮気をしたことがある?、年収はいくら?、今まで何人の方とお付き合いしてきた?、職場に嫌いな人はい?・・・などなど、正直に答えて何になるというのか、と内心面倒くさいと辟易するような質問をカドが立たないように答えるには、ささやかな嘘は必要だ。「彼氏と喧嘩しているときに相談に乗ってくれた先輩に気持ちがふらついてしまって・・・」 というような「嘘はつきたくないけど、嘘も方便風にお答えします」的なシチュエーションはあるはずだ。 相談というのは、抱かれても相談の一環と言えるので便利だ。

しかし、言葉でダイレクトに言う「嘘」には気を付けたい。「~なんだって」「ウソー」という会話は確かに成立するが、相手が嘘をついている前提のような返事になってしまい、気にする人は気にする。「嘘ですよね?」と目上の人に「ご冗談を」的なテンションで返事をしたつもりが、気分を悪くさせてしまった、という話も聞いたことがある。しかも「ウソー」はつい使用しがちな相づちなので癖になるとなかなかなおらないのも厄介だ。仲良しの間柄で「ウソー!?」と返せば「ウソじゃないって〜!! だってさー」と会話が盛り上がる起爆剤のような相づちになる。

「ウソー」を「本当に?」と変換させて相づちとする代替案もあるにはある。しかし、「ウソー」と言ってから続いていくであろう会話のキャッキャ感には及ばなくなってしまうのが不思議なところだ。もういっそ、「ウソーの友の会」を各自で設立し、「この間柄だけはウソーを使ってよし」という秘密の枠組みを作るしかないだろうか。そこそこ親しい人や目上の人には「えー、本当ですか?」で落ち着いた会話で好印象をモノにしよう。

TEXT=壇蜜

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