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TIMELESSPERSON

2025.10.31

作詞家・小竹正人にとってコストコはストレス解消そして運動不足解消でもある

さまざまな経験、体験をしてきた作詞家 小竹正人さんのGINGER WEB連載。豊富なキャリアを通して、今だからわかったこと、気付いたこと、そして身の回りに起きた出来事をここだけに綴っていきます。【連載/小竹正人の『泥の舟を漕いできました』】

第43回「私がコストコに行く理由」

見知らぬ誰かがコストコに行っている様子やコストコ購入品を紹介する動画をYouTubeで見るのが好きだ。そういう動画をアップしている人はかなりたくさんいて、再生回数もかなり高い。それだけコストコってみんなにとって特別な場所なのだろう。

大嫌いな夏が終わり、一気に涼しくなったので、平日の早い時間を狙って私も念願のコストコへ行ってきた。何かの振替休日で小学校が休みになったピコ(10歳)と共に。
行きの車の中はずっとしりとりをやる。たまに車酔いをするピコと車に乗る際はしりとりをするのが常で、「食べ物しりとり」「キャラクターしりとり」「かわいいものしりとり」などとお題を決めるとかなりの脳トレになる。私とピコは間違いなくしりとり上級者。

あっという間にコストコに到着。久しぶりのコストコに気持ちが昂ぶる私たち。

まずは真っ先に店の奥の方にあるキッチンペーパーのコーナーへ行き、キッチンペーパーをどどーんとカートに積む。私がコストコに行く理由の80%が、コストコのプライベートブランドのキッチンペーパーを買うこと。サイズ感と質感が素晴らしく、もはやこのキッチンペーパーを使ったら他のは使えない。料理の際はもちろん、タオル代わりや雑巾代わりにもこれを使う。大きな声ではいえないが、病的なストック癖がある私は、コストコ開始3分後にはこれでカートのスペースをほぼ埋め尽くしていた。

数年前、店頭にあるキッチンペーパーのラスト1パックが、タッチの差で他の人の手に渡ってしまったことがあり、それ以来コストコに行ったらとにもかくにもまずはキッチンペーパーを入手するようになっている。そう、私はスーパー心配性。

さて、無事にキッチンペーパーを確保できたので、まるでたった今コストコに到着したかのように気持ちを切り替えて店内への入口に戻る。
いつも通り、海外のスーパーマーケットに来たような心持ちになりながら、特大カート(すでにキッチンペーパーでパンパンだったが)を押し、グルグルと店内を巡回。
序盤に行った日用品コーナーで、我が家の必需品のマジックラップ(ピッタリとくっつくラップ)とカラーグラバー(洗濯物の色移りを防ぐマイクロファイバーシート)が両方ともまさかの品切れだった。コストコのあるある悲劇。「え、なんでそんなに落ち込んでるの?」とピコに突っ込まれるほど落胆する私。
気を取り直し、先に進む。

コストコ歴が長い私は、コストコで食料品を買うのをなるべく控えるようになっている。美味しそうなものや好物を衝動買いしても、絶対に食べきれないことを学んだから。ひとり暮らしの私にはコストコの大容量=フードロス。

しかし、今日はやたらと試食品が多い。朝から何も食べていなかったので、ほぼ全ての試食品に手を伸ばす。新商品の雑穀くるみロール(みんな大好きなディナーロールの新味)なるものが私の味覚ど真ん中だったのでカートに入れた。ひとり暮らしなのに24個入りのパンを買う学習能力のなさ。
そのあとも、ヘビーベルチーズ(10代からの私の好物。私の影響でピコも好き)やらなんやら、コストコでいつも買うものをカートにポンポン入れる。

ここでふと気づいた。コストコに入ってからピコが何も欲しがっていないことを。

この子は幼少期から物欲がなく、一緒に買い物をしていて「あれ買って、これ買って」といったことがない。だだっ広いコストコでの私の買い物に付き合ってくれているピコを急に不憫に思い、普段は素通りするキッズ用品のコーナーに行ってみる。そこで冬用のモコモコのサンダルを見つけた。これ、絶対にピコが好きなやつ…と思い、「あったかいし履きやすいし、これ便利じゃない?」とピコにいうと、「うん」とうなずいたので、すぐさまピコのサイズを探し、有無をいわさずカートに入れる。この子が生まれたときからの付き合い、本当に欲しいかどうかはすぐにわかる。

1時間以上店内をうろつき、ようやくレジに向かい会計をすると、「会員有効期限が過ぎているので更新します」とのこと。なんだか、コストコに来るたびに更新料を払っている気がする。私の利用頻度でコストコの会員でいることって実は非経済的以外のなにものでもないと毎回思うが、私はコストコが大好きなので考えないこととする。

会計を終え、ちょうどランチタイムだったので、フードコートでピザとクラムチャウダーでランチ。フードコートが初めてだったピコが楽しそうだったので、「ああ、コストコに来てよかった」と、幸せな気持ちになる。

帰宅して、雑穀くるみロールを小分けにして(知人に配りまくった)、キッチンの1番奥に山積みになったキッチンペーパーを見て、ご満悦。

それにしても疲れた。たまに行くコストコでのショッピングって広い店内を長時間あちこち歩き回るからヘトヘトになる。そして目から鱗。外での買い物がどんどん億劫になり、何でもかんでもネットで注文している私にとって、たまに行くコストコはストレス解消である一方、運動不足解消でもあると。そう、私は運動が嫌い。

コストコの超大型店が近所にある人が羨ましいが、私みたいなのが頻繁に行くと、コストコ貧乏かつフードロス症候群になりそうなので、私とコストコさん(急に擬人化)の関係性は、今の距離感と頻度がちょうどいいのだと思う。

What I saw~今月のオフショット

ライブ前のTHE RAMPAGEの吉野北人と藤原樹。同じ空気感&温度感で楽に過ごせる2人。私は彼らに対して羞恥心やプライドがあまりないので、自分の不安や愚痴、他の人には話さないようなことをかなり赤裸々に話してしまいます。今さらながら気づいたが、私にとってすごく大切な「ほくいつ」。老後の私もよろしく。

ついさっき澤本夏輝(FANTASTICS)が久々に遊びに来たので、ずっと何年も(!!)渡すのを忘れていた誕生日プレゼントやらなんやらを渡す。ジムとリハの間に風のようにやって来て、風のように帰った。ファンタって、仕事合間に我が家にフラッと来てササッと帰るメンバーが多い気がする(勇征とか堀夏とかも)。全然いいけど…ウチは休憩所か?

約束したわけでも近所に住んでいるわけでもないのに、事務所で路上でお店でアパレルのファミリーセールで、とにかく信じられないような確率で偶然に会ってしまう浦川翔平(THE RAMPAGE)。10代の頃、誕生日にサプライズでバースデイケーキを持って行ったら、感動して泣いてくれた翔平。なつかしい。

小竹正人(おだけまさと)
作詞家。新潟県出身。EXILE、三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、E-girls、中島美嘉、小泉今日子など、多数のメジャーアーティストに詞を提供している。著書に『空に住む』『三角のオーロラ』(ともに講談社)、『あの日、あの曲、あの人は』(幻冬舎)、『ラウンドトリップ 往復書簡(共著・片寄涼太)』(新潮社)がある。

TEXT=小竹正人

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