どんなに美容に気を使っていても、年齢には抗えないもの…? 田中みな実さんが、最近感じる自分自身の変化とは。【連載「田中みな実のここだけ話」】
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ピンクチュールドレス(参考価格)/モリー ゴダード(ファーフェッチ カスタマーサービス)
今回のテーマ:とびきり可愛いおばさんになる準備を始めよう
若かりし頃、ネイルやエステ、ジム、ヘアカラー、メイクは道楽だった。プラスαの項目で、少なくとも“無くてはならないこと”ではなかったはずなのに、時代の流れも手伝っていつからか必須事項になっていた。
ひと昔前は「ジムに通っている」というだけで“意識が高い人”とされていたけど、今やフィットネスは一般企業の福利厚生にもなっていて、アスリートや芸能関係の仕事をしていなくとも多くの人がそれぞれのペースで体と向き合っている。エステや脱毛に行くのだって、多少の後ろめたさというか、恥じらいがあったものだけど、今では誰もがSNSで積極的に発信しているくらいだから、もはや秘めごとではないらしい(雑居ビルのエレベーター内でVIOの脱毛の予約の電話をしていた若い女性にはさすがにギョッとしたけど)。
で! 本題はね、ここだけの話、私はメンテナンスをしないとどうにもならなくなってきた自身の衰えを認めざるを得なくなっている現状に戸惑い、狼狽えている。
お風呂上がりに“やるべきこと”が圧倒的に増えた。踵のクリームをひと晩でもサボればひび割れしてサンダルを履いたときにみっともないし、ハンドクリームを小まめに塗らないと自分の手なのかと疑うほど血管が浮き出たガザっとしたおばさんの手になっている。カバー力が高すぎると敬遠していたファンデが丁度良く感じるようになり、眉を描かないとどこか間が抜けた印象になるのは年齢と共に毛が薄くなってきた証拠みたい。
ジムを1週休めば体がもたついて疲れやすくなるし…嗚呼、正直ゲンナリよ。今はだましだましキープできているけど、次の大きな曲がり角がやってきたらいよいよ可愛いおばさんになる覚悟を決めないといけないわね。
「外見ばっかり気にして」なんていう外野の声はもうどうでもいい。息絶えるその瞬間まで自分を好きでいられるように、やるべきことを堂々と遣って退け、美しく年齢を重ねる努力をし続ける!と、ここで高らかに宣言しておくわ。弱気な自分に負けないように。同世代の皆さま、無様に抗っていこうじゃない。
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いつもは自宅で書いている原稿だけど、〆切が迫っているのに手が付かずカフェ(ワンコOKの!)で強制的に追い込み中。
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