「甘える」って悪いことだと思ってない? 上手に“甘えること”には、お互いの信頼関係をより強くする効果が。公認心理師・塚越友子先生が、恋愛シーンでの具体的な“甘え方”をレクチャー。
「信頼関係を測る」と考える
甘えられるということは、お互いが信頼しあっていて、関係性が強い証拠。甘えることに抵抗がある人は、まず「甘える=信頼関係の強さを測る」と考えると、抵抗も軽減できるはず。また、相手との関係性が健全、絆が強かったら、甘え・甘えられるの行為は自然に行われるものと理解して、案じるよりも早々に行動すべき。もし拒否されるなどの悲劇的な結末になっても、「そんなに関係性がなかったのね」「甘えを受け取る器量がない人なんだ」と切り替えて。
「関係不安」は早めに解決すべし
「年下の彼がデート代を払ってくれない。私も甘えたい(払ってほしい)」などと愚痴をこぼしている人は、自分が勝手にそうさせている率が高め。相手に「払って」とハッキリ伝えれば、OKするかもしれません。「要望を伝えて関係が終わったらどうしよう」と心配するのは、単なる関係不安。さっさとトライし、ダメだったら次へGO(笑)。
甘えることは相手のためになると認識する
「姉御肌だから」「気恥ずかしくて」と相手に甘えられないのは、微笑ましいもの。でも、「甘える」に女性らしさは関係なく、愛情の交換、関係を強化できる、相手のためにもなるものと考えて。相手にも「自分は愛されているんだな」と気付かせることもできます。スキンシップや戯れ合うのも、情緒的な甘えのひとつとしておすすめ。
甘えられたがりの男性には甘えておけばOK
優しく接してくる、甘えさせてくれる(甘えてほしがり)異性には優しくされておけばOK。なかには「下心が丸見えな人からの優しさは怖い。見返りを求められそうで心配」という意見もあるけれど、そういう人には自分が応じなければいいだけです。ただ、闇雲に全異性にではなく、関係を築きたい相手に限って甘えるようにしましょう。
相手の好きなことに合わせる
“戦略”として相手の懐に入るケースはあり。例えば、相手の好きなことに合わせて心をくすぐれば、相手は「自分に甘えてきた」「頼られちゃったぜ」などと喜びます。そのお礼として、何かが返ってくる(リターン)可能性大。ちなみに「異性には迎合的でいれば、なんとかなるでしょう」と思っている人は、このような行動が起こせる=甘えられるものです。
塚越友子(つかこしともこ)
公認心理師・臨床心理士。女性専用カウンセリングルーム「東京中央カウンセリング」代表。雑誌・TVなどのメディア、講演会でも活躍。「銀座No.1ホステスの上司の評価が上がる知的なルール」( 扶桑社)など、水希名義の著書多数。
▼上手な「甘え方」を知ろう