いろいろなことに男女差がありますが、女性と免疫力に関しては少なからず密な関係があるようです。 免疫力低下をまねく女性特有の原因、女性に多い傾向や注意すべき点などをピックアップします。
「免疫力=粘液力」というほど、粘液力の低下は免疫力低下のサイン
目や鼻、口などは皮膚ではなく粘膜で覆われ、粘液で潤っています。涙や唾液、鼻水も粘液の一種。この粘液が、体内に侵入しようとする病原体をブロックし、体内に入った異物を排出する役割を果たしています。つまり、免疫細胞と同じような働きを担っているわけです。
「粘液力が低下すると、ウィルスや異物が侵入しやすくなり、さまざまな症状の原因に。結果、免疫力の低下を引き起こすことになるのです」と植物療法士の森田敦子さん。
森田さんはさらに、女性は「膣液」にもっと目を向けるべきだともおっしゃっています。
「膣液が枯れると、生殖器以外の病気にもかかりやすくなることも。専用オイルでマッサージして、膣粘膜を潤すケアを施す・・・という意識も必要だと感じています」と。
デリケートゾーンケアは免疫力アップとも密接な関係だからこそ、現代のライフスタイルのなかでは、膣の粘液力を高めるのも女子のたしなみといえそう。
森田さんが開発に携わった、膣まわりのマッサージ用オイル。年齢とともに萎縮する 膣を植物の力で優しくほぐし、膣の乾きをケアできるとか。
女性ホルモンは免疫力にも影響あり!
生理周期やホルモンバランスの乱れが、女性の体調やメンタル面に少なからず影響するのはよく知られていること。免疫力も例外ではありません。
「女性ホルモン・プロゲステロンの分泌が活発な生理前は免疫力が下がり、生理後、エストロゲンの分泌量が増えると免疫力も上がります」と森田さん。
松倉HEBE DAIKANYAMA院長の貴子先生も、「生理による慢性的な鉄分不足が、免疫力の低下をまねく」と指摘。でも、これは女性にとって避けては通れないこと。「免疫力が下がる生理前は無理をせず、ゆっくり体を休め、生理後はアクティブに過ごす。デートも生理後のほうがおすすめです」(森田さん)
このサイクルを意識して日程を組んで過ごせば、むやみに免疫力を低下させずにすむのかもしれません。