抜群のセンスと明るいキャラクターで、GINGERをはじめとする女性誌や美容誌はもちろん、モデルやタレントさんからも引っ張りだこな人気ヘア&メイクアップアーティスト木部明美さん。今回の連載「木部明美のおとなメイク実験室(キベラボ)」は、春待ちメイクをご紹介します。
血色ベースメイクの作り方
本日は立春。暦の上では今日から春ですが、まだまだ寒い日々が続きそうですね。空気が冷たい春先は、血行不良や乾燥でどうしても顔色がくすみがちに。そんなときは、ベースメイクの前のスキンケアから血色を仕込むことが大切です。
化粧水で水分を入れ込み、乳液でうるおいにフタを。乳液では物足りない人は、さらにクリームでうるおいの膜を作りましょう。マッサージしながらなじませることで、血行促進されて血色がアップします。
また、ベースメイクはトーンアップ系の下地でくすみをオフし、チークで血色を仕込むのが王道。ファンデーションはあえて使わずパウダーで整えて仕上げると、ナチュラルなツヤと透明感が出て、より自然な雰囲気に。
Before
モデルは、美GINGERの渡曾由希さん。イエベの普通肌。肌トラブルはとくにないけれど、目元のクマやくすみが気になっているそう。
使用アイテム
●化粧水&乳液
国産かつ農薬不使用の“食べられるバラ”を贅沢に使用。天然由来99%、15種類の美容保湿成分を配合。たっぷりと肌に水分を浸透させて素肌力を上げるローションと、美容成分をしっかりと閉じ込めてもっちりとうるおい美肌へ導くミルク。ハリと弾力のある素肌美を叶えます。
●トーンアップ下地
高い紫外線防止効果でツヤ肌が続く、スキンケアのようなみずみずしいベース。02はピンクオパールのような華やぐ血色感を叶えるライトピンク。
●フェイスパウダー
ミネラルパウダー配合。光を反射して肌の透明感を高め、毛穴などの肌悩みを目立たなくして均一でなめらかな肌に整える。保湿成分配合で、乾燥から肌を守る効果も。
●チーク
ミネラルと天然由来成分100%で保湿効果も。肌なじみがいいオイル配合で、乾燥しがちな肌にうるおいを与えます。重ねてもヨレ知らず、ミネラルならではの高発色も◎。
How to Make-up
1. 化粧水をコットンにたっぷりとる
出す量が少ないとコットンとの摩擦で肌に負担がかかるので、ケチらず、コットンがひたひたになるくらいの量を出して。
2. 顔の広い部分からパッティング
肌についた埃や余分な角質をコットンで拭き取ったあと、頬など顔の広い部分からパッティング。
次に、小鼻の脇など細かい部分も忘れずに。しっかりとうるおいが入り込むように、手で触ってしっとりするまでつける。
3. 追い化粧水を加える
肌の乾燥は顔をくすませる原因に。水分はたっぷり入れた方がいいので、顔全体にもう一度化粧水をつけます。今度は手に取って、ハンドプレスで浸透させた方がよりうるおいが入ります。
4. 乳液もたっぷりめに
さらに乳液でしっかり保湿します。乳液はうるおいにフタをして肌の水分蒸発を防ぐ役割があるので、こちらもケチらずに2~3プッシュぐらいたっぷりと手のひらに取って
5. マッサージしながら浸透させる
手のひらにのばしてから顔全体に塗り広げます。マッサージするようにのせることで、浸透させつつ血色もアップ。表面に乳液が残っていると化粧崩れの原因になるので、しっかり浸透させることが大事。
手の甲をあてたときにもっちりと肌に吸いつく感じになるまで保湿して。
6. トーンアップ系の下地で血色アップ
血色を出したいときは、ピンク系の下地がおすすめです。スキンケアの要領で、手のひら全体で毛穴に入れ込むようにしっかり顔に浸透させて。これをしっかりやらないと、ファンデを塗るとき色ムラの原因に。また、ピンク系の下地は、イエベの人でも首と顔の境目が出ず自然な仕上がりに。
7. スポンジで余分な液をなじませる
下地を塗ったあと、スポンジで余分な液をとりつつなじませます。とくに溜まりがちなフェイスラインは念入りに。このひと手間で仕上がりに差が出ます。
8. クリームチークを塗る
頬骨の上に指でのせたあと、目の下やこめかみ付近までぼかすと、クマなどが気にならなくなります。高めの位置に入れると、ぽっと上気したような血色感を演出できます。青みピンク系の発色のいいチークは今年っぽい。
9. フェイスパウダーで仕上げて
ルースパウダーをブラシでのせます。肌を磨くようにのせると、ほんのりツヤが出て、より素肌っぽい自然な印象に。
完成!
可憐な少女のような薔薇色の頬の、透明感あふれる血色ベースメイクが完成。素肌っぽい自然なツヤ感もポイントです。
いかがでしたか? 塗り方ひとつで印象が変わる簡単なテクニックなので、ぜひ参考にしてみてください。
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