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MYSELF女性の悩み

2019.08.02

子宮頸がん検診してる? 20代30代には危ないこんな落とし穴があった!

がん検診は、歳をとってから受ければいい、なんて思っていませんか? がんは、高齢者の病気と思ったら大間違いです。20代、30代の女性が、ほかの年代より多くかかっている、がんがあります。「子宮頸がん」です。今、どの年代よりも20代、30代女性の子宮頸がんが増えています。将来の妊娠、出産にも大きな影響を及ぼすことになりかねません。その予防法をお伝えします。

20歳になったら行いたいがん検診です

クリニック

(c)Andrei_R/Shutterstock.com

「子宮頸がん検診」は、地方自治体や会社で行われている「子宮がん検診」のことです。自治体や会社の検診だと、無料あるいは、かなり安い費用で受けることができます。婦人科のクリニックでも自費になりますが、行えます。
綿棒くらいのサイズの小さな柔らかいブラシで、子宮の入り口の細胞を採取する検査ですので、痛みもほとんどなく簡単にできる検査です。

20歳になったら、2年に1回は行いたい検査です。定期的に検査していれば、万が一異常があっても、がんになる前(前がん病変)の状態でわかります。がんになる前にわかるなんて、すごいこと。
がんになる前に発見できることは、大切な予防でもあるのです。

治療も簡単に済み、子宮を失うこともなく、将来、妊娠、出産も可能です。ぜひ、受けてほしい検査です。

子宮頸がんの最新予防法を知りましょう

子宮頸がん検診以外にも、もうひとつ子宮頸がんの予防として重要なものがあります。

子宮頸がんを予防できるワクチン、HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンです。

HPVは、20代以上の大人の女性も接種するメリットがあります。ただし、ワクチンだけでなく、検診も行なうことが必須です。

知らないとデメリットさえ受けるかもしれない、最新の子宮頸がん予防についてお伝えします。

妊娠と同時に子宮頸がんがわかって…

妊娠

(c)Natalia Deriabina/Shutterstock.com

子宮頸がんの予防の情報の前に、まず知人のS子さんの話を聞いてください。

4年前、S子さん(当時28歳)から「妊娠した!」という嬉しい知らせが届きました。でも、それとともに、「子宮頸がんだったことがわかって・・・」という相談でもありました。

がんは早期だったため、妊娠中はがんが進行しないように見守りながら、出産することができました。無事、妊娠は継続でき、元気な赤ちゃんが産まれました。

そして、S子さんは出産後、子宮頸がんの治療をしました。0歳の赤ちゃんがいる中での治療は、精神的に大変だったと言います。

早期発見だったため、円錐切除術という比較的簡単な治療で、頸がんを取り去ることができました。次の妊娠出産も可能ですが、ただ、次の妊娠時には、流産率が高まるという説明を受けました。

「早期発見で子どもも命も守れましたが、ワクチンの情報があったら、絶対に接種していました。みんなにワクチン接種と検診を受けて、と言いたいです」とS子さんからのメッセージです。

検診+ワクチンで、子宮頸がんはほぼ100%予防できる時代

注射

(c)Daniil M/Shutterstock.com

子宮頸がんが“検診+ワクチン”でほぼ100%、予防できる時代になったことを知っていますか?

2009年、子宮頸がんのワクチンがやっと日本でも接種可能になりました。がんが予防できるなんて医学的にも画期的なことです。
世界中120ヵ国以上の女性たちは、今も検診とワクチンで頸がん予防を行っています。

大切なのは、ワクチンだけでは、ほぼ100%予防できないということです。必ず、子宮がん検診も、2年に1回は行なうことが大切です。
 
大部分の子宮頸がんの原因は、性交渉によるヒトパピローマウィルス(HPV)の感染です。

HPVは、全部で100種類以上あり、がんになるものが約15種類。ワクチンで予防できるのは、このうちHPV 16型と18型の2種類です。

この2種類は、全部の子宮頸がんのうちの約70%を占めていますが、ほかのHPVタイプの子宮頸がんは予防できないのです。

大人の女性にもHPVワクチンは有効です

注射

(c)BlurryMe/Shutterstock.com

ワクチンというと、中学生、高校生が接種するというイメージを持っている人も少なくないかもしれません。でも、大人の女性にも、頸がん予防ワクチンは有効です。

性交渉を行なう前、HPVに感染する前の子どもたちに接種することは大事です。でも、仮に今、HPVに感染している大人でもワクチンは有効なのです。そのわけは・・・?

20代、30代では16型、18型両方に感染している人はほとんどいません。たとえ、どちらかに感染していても、もう一方の感染は防げます。
そして、多くのHPV感染は一過性で、しばらくすると免疫力で自然消滅します。ワクチンを摂取していれば、消滅したあとの再感染を防ぐこともできるのです。

このHPVは、性交渉のある女性の80%以上が50歳までに感染を経験すると言われているほど、ごくありふれたウイルスです。
ですから、性交渉があれば、何歳でも感染する可能性はあります。

半年の間に3回接種します

HPVワクチンは、肩に近い腕の筋肉に注射します。半年の間に3回接種します。大人の女性なら婦人科で相談にのってくれます。

費用はクリニックによって違いますが、3回で5万円くらいが多いようです。HPV 16型、18型に加え、性感染症である尖圭コンジローマも一緒に予防できる6型、11型が加わった4価ワクチンもあります。

中高生のHPVワクチンの積極接種は見合わせのまま

HPV

(c)MedstockPhotos

日本では2010年から、中学1年~高校1年までの女の子に、公費助成でワクチン接種が始まりました。
しかし、2013年、厚生労働省では、接種のあと原因不明の体中の痛みを訴える副反応が起こったケースなどが報告され、厚労省は、全国の自治体に対して積極的な接種の呼びかけを一時中止しました。現在、副反応が起こった人たちの多くは回復していますが、国の積極的摂取の勧奨差し止めは今もそのままです。

しかしながら、この判断は、医学的な統計的根拠に基づかない国の政策決定であることから、多くの非難を浴びています。

日本産科婦人科医会、学会、その他の専門家集団ともに、早期の接種再開を何度も厚労省に要望していますが、いまだに中、高校生の公費助成のHPVワクチンの積極的接種は再開されていません。
もちろん、大人の女性の公費助成は、最初から行われていませんので、自分で支払うことになります。おもに婦人科クリニックで希望すれば、今も接種可能です。

このままでは日本女性だけが子宮頸がんにかかってしまう・・・

WHO(世界保健機関)では2015年12月の声明で、日本だけが接種の勧告を中止していることに対して、日本を名指しで非難しました。

「日本の若い女性は、本来なら避けられるはずのHPVの脅威に暴露されている、“薄弱な根拠”に基づく政策決定は、安全で効果的なワクチン使用を妨げて、結果として真の被害を招く可能性がある」とWHOは、厳しい見解を示しました。
WHOが1国のみを名指しで非難することは、異例のことです。

日本小児科学会理事も、日本産科婦人科学会理事も、なんとか早い積極的接種再開を望むとの声をあげています。
世界中でHPVワクチン接種が行われ、子宮頸がんが減少しているデータが出ている中にもかかわらず、このままでは、日本だけにHPV(ヒトパピローマウイルス)が蔓延して、日本女性だけに子宮頸がんが増える状況になってしまいます。

特にこれから妊娠、出産を望む女性は、正しい情報を知って、子宮頸がん検診とワクチンで子宮頸がんを予防してください。

TEXT=増田美加(女性医療ジャーナリスト)

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