美しい体を持つ女性がこだわり、そして慈しんでいるアイテム、それがランジェリー。先日、自らランジェリーブランドを立ち上げた長谷川京子さんに、そのこだわりと心への効用を伺います。今回発表したランジェリーブランド「ESS by」を身にまとった長谷川さんの美しいボディにも注目です。
内面に強く、深く働きかけるもの…だからランジェリーは特別な存在
「肌に一番近いところにあるものだから、ではないでしょうか」
なぜランジェリーは私たちの気持ちをここまで高揚させるのか、という問いに対して、長谷川京子さんはゆっくり微笑んで、そう答えた。
「“肌に直接触れる”というのは、女性にとってものすごく重要なことだと思うんですよね。文字どおり“身につける”ものだから、何を選ぶかはとても大事。逆に何を選んだのか、そこに今の心模様や体調までもが表れる気もします。体と密につながっていて、知らず知らずのうちに心にも影響を及ぼすもの…そんなふうに感じているんです。そして身につけてこそ、その本質が体感できるのがランジェリー。『ああ心地がよい、気分もいい』と自分の内側にまで深く働きかけるのは、ほかのアイテムにはないこと。特別な存在だと感じます」
質のいいランジェリーを手に入れたら、それに見合う人間になりたい、とも。
「ボディを美しくメイクしながら、かつメンタルを底上げしてくれる。上質なランジェリーとは、人間のステージを上げてくれるもの、というのは少し大げさでしょうか」
理想を追求して、自らのブランドをローンチ
そんな熱い思いが美しく結晶して、自身のランジェリーブランド「ESS by(エス バイ)」が立ち上がったというのだから、驚かされる。
「正直、身につけたいと思うものが見つからなくて、だから自分でプロデュースすることにしたんです。初めてのものづくりでしたが、チームのメンバーが優秀で、私のつたない言葉やイメージを見事なまでに具現化してくれました」
神は細部に宿るというが、ディテールにこだわり抜いたことで、ヘルシーかつ妖艶で、まるで女神のようなオーラを放つ逸品ができあがった。
「バストが横に流れないように脇を高く設定し、その分背中は広く開けてメリハリを出しました。ストラップは極細にしてとにかく華奢に。ゴールド金具を選んでリッチ感を添えたのもポイントです。何よりバストトップのギリギリまで曲線でえぐり、弧を描くように谷間まで美しく見せるデザインは、ぜひ身につけて体感してほしいですね」
つるりとしたしなやかな素材のため、Tシャツなどを重ねてもあたりが出ない。アートのように美しい曲線デザインは、旬のシースルートップスとレイヤードすればモード性も発揮する。ストラップを外側に設置したことで、背中開きのアイテムでもストラップレスにする必要がなく、肩甲骨全面を美しく演出してくれるのだ。考え抜かれたランジェリーは、ファッションの選択の幅を無限に広げてくれる。
自由、自愛、自立…気付きとともに歩んでいきたい
「実はこの『ESS by』には“女性の解放”という思いを込めたんです。今の世の中はまだまだ偏見や差別が存在していて、うんざりすることも多々あります。でも結局、自由を手に入れようと思ったら、それは自分のなかからしか生まれないんですよね。このランジェリーを手に取ることで、自愛や自立の大切さに気付くことができたら、それってすごくうれしいことだなと思うんです」
長谷川京子(はせがわきょうこ)
1978年7月22日生まれ、千葉県出身。雑誌の専属モデルを経て、女優として活躍。自身初のランジェリーブランド「ESS by(エス バイ)」は5月下旬より公式WEBサイト(ess-by.com)にて発売予定。今回着用したブラはブラック、モカ、ベージュの3色展開。