好きなことをつきつめていくため、自分のスキルを活かしていくため。今、副業を始める人が増えています。働き方を一つに限定しないスタイルで輝く女性たちにお話を伺いました。今回は看護師とミュージシャン、どちらの夢もあきらめない瀬川あやかさん(29歳)が登場。
ミュージシャンというスイッチは入ったまま、看護師もやっています
看護師として働く瀬川あやかさんのもう一つの顔は、なんとミュージシャン。2016年にメジャーデビューし、これまで4枚のアルバムをリリース。地元北海道ではさまざまなCMソングにも起用されている人気者です。現在は、病院でワクチン接種に従事しながらも7月にはニューアルバムもリリースするなど超多忙な日々を送っています。
「母も医療従事者で、ずっと憧れていました。だけど物心ついたときから、歌うのも好き。看護師と歌手、どちらか選べなかったから、両方やっちゃえって(笑)」
看護学科で学んでいたときは、音楽をあきらめ看護1本でと考えたことも。けれど実習で出会った患者さんがそれを変えてくれた。
「ソーラン節が好きだとおっしゃっていたので、歌ってみたんです。そうしたら普段は自分からは動かないのに、むくむくと起き上がってらして。それを見て、ああ、音楽と看護、別物と考えなくていいんだって」
フリーランスの看護師として病院には週3日勤務、そのほかの時間を音楽活動にあててきたそう。けれどコロナ禍になり、状況は一変。今は週6日病院に行く生活に。
「コロナ禍になって、もし音楽だけだったら精神的にきつかったかも、と思いました。ライヴもなくなり、アルバムのリリースも延期となり、ステイホーム期間、曲がほとんど作れなかったんです。でも看護師として外に行き、医療を必要としている人によりそうようになって、変わっていきました。やっぱり仕事って生きてるって思える瞬間ですよね」
看護師とミュージシャンの切り替えのスイッチはありますか?と訊いてみると…。
「どんな時もアーティストとしてのスイッチは入っているんです。ナース服を着ると、さらにそこに看護師という大きなスイッチも入る感じ。看護師として感じたことが曲になることもあるんです。だから私にとって今も選べない、どちらも大切な仕事なんです」
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