どうしても疲れが取れない。社内の調整トラブルに巻き込まれて、仕事が進まない。ちょっとしたことで不機嫌な態度を取ってしまう……。本当はいつも笑顔で働きたいのに! 忙しい働き女子の悩みの種が「感情のコントロール」ではないでしょうか。大切なのは十分にわかっていても、なかなかうまくできない「気持ちを上げる」方法とは?
負の感情を表に出さない
おすすめなのが、手鏡を常に身近な場所に置いておくこと。休憩時に、自分の顔が恐くないか、緊張でこわばっていないか、無愛想じゃないかなどを確認するクセをつけましょう。いくら他の要素が満点でも、負の感情が表情に出ていては人の心を動かすことはできません。
特に会社でトラブルがあった場合は、どうしてもネガティブな感情が出てきてしまうもの。
「なぜ○○さんは、ルールに背いてあのような行動を取ったのか」「なぜ○○さんは、自分の味方をしてくれなかったのか」
このような思いにとらわれると、表情まで暗く沈んでしまいます。負の感情を持ち続けても何もいいことはありません。相手への悪い感情は、さらりと忘れるのがおすすめです。
他人を責めることを他責と言いますが、他責の念からは何も生まれません。
他人への批判をしている暇があるなら、自分の行動を振り返り前向きに新たな一歩を踏み出しましょう。
「上機嫌な自分」に気持ちをリセット!
会社にいるときは、攻撃性を抑えて機嫌よくいることが理想。「上機嫌な自分」に即座にリセットできる方法を見つけましょう。
一杯のコーヒーでほっと一息つく。好きなタレントの写真を一瞬見る。「今週末は、大切な人と楽しい時間を過ごそう」と考えるだけでもよいのです。マイナス方向に大きく振り切れていた心のメーターをゼロに近付けましょう。
私たちは聖人君子ではありません。だからこそ、感情をコントロールするための手段や方法を、幾通りも備えておくことが大切です。
「できない」「わからない」「忙しい」はタブー!
負の感情を表に出してはならないと言いましたが、仕事が立て込むことや予期せぬアクシデントが起こることは、働いていれば避けられないもの。ですから、そんなピンチのときの心の保ち方こそが大切です。
精神論で「頑張ろう」と言うだけでは、何も解決しません。意識のメカニズムを知り、合理的に仕事を加速させるコツをご紹介します。
私は、「できない」「知らない」「わからない」などの「ない」が付く否定語や「無理」「忙しい」などの、自分に制限をかける言葉をタブーにしています。
誰でもピンチに陥ったときは、このような言葉を口にしたくなりますが、頭の中で思い浮かべることもしてはいけません。なぜなら、自分の潜在意識(普段、人が意識していない意識)に悪影響を与えてしまうからです。潜在意識に影響を与えると、それが顕在意識(普段、人が明瞭に自覚している意識)にまで及び、無意識のうちに「実現できない」行動を取るようになってしまいます。
脳にネガティブ(後ろ向き)な情報を刷り込むと、ネガティブな行動を取るようになる。
脳にポジティブ(前向き)な情報を刷り込むと、ポジティブな行動を取る。
これが脳のメカニズムです。
自分が忙しいとき、どれだけ「忙しい」「間に合わない」と言っても仕事量が減ることはありません。「忙しくてつらい、しんどい」といった感情に振り回され、支配されているだけです。忙しいときこそ「どうすれば、仕事を終わらせることができるか」を考え、少しでも仕事を進めることが大切です。
これは「感情に左右されない訓練」です。
とりわけ外部の人と付き合う際には、心を安定させていることが大事です。意識的に感情をコントロールしていきましょう。