「ファッションはもっと自由に!」そんなポリシーを抱くスタイリスト長澤さんがモード・コンサバなおしゃれをナビゲート。今月はサンローランのフォールコレクションをお届けします。
永遠のアイコン、ジャケットがモードな秋へのスイッチに
デニムonデニムのスタイリングに羽織ったのは、シングルブレストの1つボタンジャケット。普遍的な美しさをタフに着こなしたい。
フリル×レザーのコンビが媚びない意志を放つ
レトロフラワーが咲くフェミニンブラウスにレザーのスキニーボトムスを合わせた、相反する要素のマッチング。シンプルな組み合わせながらも今季のコレクションを象徴するパリシックな仕上がりに。
レディとガールの融合でミックスマッチを追求
高貴で上質なベロアジャケットのインには、どこか懐かしく親しみのあるジャカード柄のニットとフリルカラーのシャツをレイヤード。可憐さと艶やかさの共存がミステリアスな魅力を織り成す。
モダンな女性に捧げる千鳥格子のセットアップ
サンローランのアイコニックな「BLACK&WHITE」を、端正な千鳥格子のセットアップに落とし込み、エレガントに着こなす。
「体だけでなく、その人が持つキャラクターやスタイルで着るのが、サンローランの服。チャレンジしながら自問自答し、自分の“好き”を大切にしながらスタイルを確立させた人にこそサンローランの世界が似合うな、と思います。逆に言えば、個性を活かせる服でもあるので、ありのままの自分に自信を持って、堂々と挑戦してみてほしいですね」(長澤さん)
紗羅マリー(さらまりー)
1986年12月12日生まれ、愛知県出身。2000年にモデルとしてデビュー後、多数の雑誌やショーに出演し20~30代の女性から絶大な人気を誇る。女優としてはミュージカル『RENT』(’17年)、映画『ニワトリ★スター』(’18年)などに出演。自身がデザイナーを務めるアパレルブランド「irojikake」や、バンド「LEARNERS」のシンガーとしても精力的に活動中。1児の母。
長澤実香(ながさわみか)
1974年生まれ、北海道出身。雑誌・広告のスタイリングのほか、ベビー服ブランド「Hijiki.」も手がける。モノの背景に宿るストーリーや、まとう女性像からスタイルを提案。モデルや女優からの支持も厚い。
>>〈スタイリスト長澤実香のモードの解釈〉ルイ・ヴィトン×石井杏奈
>>〈スタイリスト長澤実香のモードの解釈〉スポーツマックス×内田理央