日頃、最先端のファッションに触れている業界人は、プライベートでどれだけおしゃれにお金を費やし、何に投資してきたのか。Freadaディレクターの小笠原希帆さんの内訳は…?
感性の刺激には惜しまず投資
かつては古着屋さんで手ごろなTシャツを大量に買い集めていた小笠原さん。最近はそこに高い服も加わるようになってきたという。
「安価で寿命の短い服もたくさん着てきたし、年齢とともに目が肥えてきたのもあって、単価が上がってきたのは事実ですね。ときめく服に出合うこと自体が貴重になってきているので、見つけたらたとえ8万円のワンピでも躊躇せず買うようにしています」
決してブランド主義というわけではなく、靴やバッグはオールスターのスニーカーやエコトートが定番。プライスよりもデザインや作り、世界観に価値を見出している。
インスピレーション源に囲まれながら暮らすのが当たり前の小笠原さんにとっては、本や映画、新しいレストランに行くことも重要な刺激。
「新しいお店は、味よりも内装とか食器、インスタにあがっている写真の質感とかを見ちゃう。職業病ですね(笑)。最近はライヴや旅行からの刺激がなく寂しいです」
一方、美容代が膨らんできたのはここ数年のトピック。鍼や顔剃りなど“すっぴん力”を高めるコストが上昇中!
生活費を除く出費割合
- ファッション…50%
- 美容・健康…30%
- 交際費…10%
- 本…4%
- 花瓶・額縁…3%
- 美術館・映画…3%
ディレクターという仕事柄、インスピレーション源となるアート・カルチャー系の出費が多いのが特徴。それもすべては仕事に還元されるため、多めの出費も躊躇なし! 美容代も年々上昇傾向に。
小笠原さんのお金の使い道
VINTAGE
華奢な日本人の肩に合う状態のいいワンピを見つけると、お直し前提でサイズは気にせず即購入。丈詰めの難しいデザインでも買ってしまうため、もはや“病気”と自覚しているヴィンテージフリーク。スカーフはレーヨンかシルクの生地感が好み。
FRIDA KAHOLO
自身の持つブランド名の由来になっている「フリーダ・カーロ」のグッズは、ブランド発足前から集め続けている宝物。近ごろは同僚や友人が見つけたら買ってきてくれることも!
BOOK
「江國香織さんが大好きで。すべてハードカバーで持っていますが、文庫も揃えています」。2冊あるのは傷んでいるほうがお風呂用、という正真正銘の本ラバー!
FRAGRANCE
香水は「ディーエス&ダーガ」一択! 複雑難解な香りが好きで、朝の気分で選ぶのが日課だそう。
服も美容もカルチャーも、いいと思うものにしっかりと投資するのが小笠原さん流。自分の価値基準をしっかり持つことで、暮らしがより豊かになりそうです。