ファイナンシャルプランナーの花輪陽子先生が、最新のマネートピックスを解説! 知っているようで知らないキーワードや、複雑でも私たちの暮らしに直結しているニュースなどを、サクッと整理して学びましょう。
ステイホームの時間を使ってお金の勉強を
緊急事態宣言は解除されたものの、まだまだステイホームは続きそうです。この機会に、スキルアップのための勉強をしている人も多いとか。何か始めたいけれどまだという人は、ぜひお金の勉強をしてみてはいかがでしょうか? 今回は、お金の勉強の始め方についてお伝えします。
最近はインターネットのおかげで、お金について学ぶハードルが格段に下がっています。アメリカのヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツの創業に携わったレイ・ダリオ氏は、ビジネス特化型SNSのLinkedInで著書を公開したり、YouTubeチャンネルで情報発信したりしています。有名な人ほどコンテンツを無料で公開しているのが現代社会。私もフォローをして読むようにしています。レイ・ダリオ氏のほか、アメリカの投資家ウォーレン・バフェット氏にも注目しています。
私は英語の勉強も兼ねて、マネー関連の洋書を読んでいます。英語とマネーの勉強が同時にできるので、一石二鳥。分からない箇所を翻訳にかけることもできるので便利な世の中です。AmazonのKindleでは、洋書はサンプルで大部分が読める場合もあります。
必読の名著はこれ!
英語はちょっと・・・という人は、まずは日本語訳もされている名著に触れてみることをおすすめします。ベストセラーは中古書店などでも探すことができます。世界的ベストセラーの『金持ち父さん 貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ 著/筑摩書房)のような、お金について普遍的な教えを与えてくれる本を、わかるようになるまで繰り返し読みましょう。投資について学ぶなら、『敗者のゲーム』(チャールズ・エリス 著/日本経済新聞出版)もおすすめです。
なぜ繰り返し読むのがよいかというと、読んだだけで自分の経験が伴わないと、分かったつもりになっているだけでノウハウが身につかない場合があるからです。自分のレベルに合わせて、同じ本でも読み込めるレベルが変わってきます。良書は、繰り返し読むことでそのたびに新たな発見があるのです。
いかがでしょうか。お金の勉強を始めるうえで、お金をかける必要はないのです。著名人のYouTubeやブログなどで、十分学ぶこともできます。最近はClubhouseなどでも、著名人が無料で情報を提供してくれています。やる気さえあればお金をかけずにいろいろ学べる時代なのです。そのうえでもっと学びたいと思った人は、有料セミナーを受講したりしてもよいと思いますが、高額なセミナーが必ずしもよいわけではないので注意が必要です。
ステイホームの時間を使ってお金の勉強を始めてみたいという人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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