転勤が決まって、引っ越しに大慌て! ようやく良い感じの物件を見つけたんだけど、思っていた家賃よりも高くて……。不動産屋で働く友人に相談してみたら、「家賃を下げる方法あるよ」って言われたんだけど、いったいどんなテクニックを使うの!?
【家賃の節約方法①】節約の基本は「固定費」から!
節約をするためには、まずは現在のあなたの家計状況を把握することから始めましょう。私はアンチ家計簿派ですので、「毎月家計簿をつけなさい」とは言いませんから、安心してください。
そもそも家計とは、生活に欠かすことのできない支出「固定費」と、必ずしもすべてが必要ではない「変動費」から成り立っています。 主な固定費と変動費には次のようなものがあります。
【固定費】
住居費(家賃・住宅ローン) 公共料金(電気・水道・ガス) 通信費 保険料 教育費
【変動費】
食費 交際費 娯楽費(本・雑誌などを含む) 旅費 雑費
節約というと、まず変動費を減らそうと思う人が多いでしょう。
しかし、食費や交際費を節約しようとすると、とても大きな負荷=ストレスが日常的にかかり、結果として長く続きません。
むしろ節約しなければいけないのは「固定費」です。固定費は毎月出ていきますから、一度低く設定できると、1年で見た場合に、かなり大きな節約になるのです。
【家賃の節約方法②】電話一回の提案で24万円の節約に!
固定費の中でも、ぜひ節約してほしいのは、「大きいお金」、つまり、住宅ローンや家賃などの住居費です。
もし、現在あなたが賃貸住宅に住んでいるのであれば、借りるときに、必ず交渉して下げておくべきでしょう。
20~30代女性で東京在住の場合、20~25万円ほどの給料でだいたい7〜8万円のところに住んでいる人が多いようです。
東京は家賃が高く、シンガポール、ロンドン、ニューヨーク、香港に続いて世界で5番目に高いといわれます(アート・クラフト・サイエンス調べ)。 光熱費を入れたら給料の半分くらいは飛んでしまうでしょう。
だから、節約するなら住宅費から攻めるべきなのです。 賃貸の場合、節約は引っ越しするときから始まります。
まず、家賃よりも、どうすれば初期費用を安く済ませられるかを考えましょう。初期費用とは、敷金、礼金、仲介手数料のことです。 それぞれどんな意味合いのお金なのか把握しておきましょう。
・敷金…… 家賃滞納の担保や、原状回復のための資金としての意味合いのもので、地域差や物件による違いもありますが、東京の場合、敷金は2カ月くらいといわれます。
・礼金…… 大家さんへのお礼。だいたい1カ月分程度が相場ですが、地域によって請求されない場合もあり、礼金ゼロという物件もあります。
・仲介手数料……不動産屋さんに支払う手数料。だいたい家賃の1カ月分です。
普通に払うと、敷金2カ月、礼金1カ月、手数料1カ月で、最初の家賃で初期費用が家賃の5カ月分ほど必要になる計算です。8万円の家賃だとすれば、40万円かかってしまうことになります。
しかし最初に交渉して、もしこれを7万円にすることができれば、初期費用で5万円の節約になりますし、2年間住むとすれば、家賃としても24万円も節約できることになります。
この額は1カ月分のボーナスをもらえたようなものです。
【家賃の節約方法③】成功率90%!!「家賃値下げ交渉術」
ではここで、「90%家賃が下がる不動産業者との交渉術」を教えましょう! それは、予算を告げて、ほかの物件を引き合いに出しながら話を進めることです。 「予算は7万円です。A町の物件を見てきたら、御社の物件と同じくらいの間取りでちょうど7万円の家賃でした。御社の物件がとても気に入ったけれど、8万円はちょっと手が届かない。7万3000円なら決めようと思うのですが、何とか下げていただけないでしょうか?」と交渉するのです。
場所にもよるでしょうが、これだけでたいてい5000円くらいは下げてもらえると思います。敷金はあとで戻ってきますので無理に交渉しなくてもいいと思いますが、礼金や仲介手数料も値切ってみましょう。
現在は物件が余っていて、買い手市場です。だいたいは値切れると思います。私も50室ほどのマンションのオーナーですから、貸す側の気持ちがよくわかります。
女性の場合、恥ずかしさもあり、なかなか「安くしてほしい」と交渉しづらいかもしれませんが、そこを頑張って言えば、家賃が安くなり、その分だけ貯金に回せるのです。
ひと言、ふた言の交渉で何十万円も浮くことを考えれば、勇気を出して言ってみる価値は十分にあるでしょう。