特に終わった恋愛に対しては、冷静に大人然とした余裕の態度で臨みたいものですが、心のなかに渦巻く記憶が、なかなかそうはさせてくれないもの。
20代~30代の皆さんにおいては、たとえば共通の友人の結婚式などで、元カレと再会せざるを得ないシチュエーションも多いのでは。
ということで、秋からの結婚シーズン到来直前。どんな心持ちで再会の場に臨むべきか、考察してみました。
男ってやつは・・・

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あるとき、都内の飲み屋にて。いかにも“モテる”だろうなという男(既婚)から、「過去に付き合った女たちが、今ごろ幸せでいてくれたらいいなと思ってて。自分が傷つけてしまったことを、一人ずつ謝りたいぐらいだ」という発言が。
酒に酔っているのか、いや、自分に酔っている。
謝るって、何を? 君を幸せにしてあげられなくて? あのとき浮気したこと? あの頃は若くて、結婚を考えられなかったこと?
今、モテ男が独身で、その元彼女とやり直したいということならば、まあ、謝罪して、やはり君だ、と言うがよい。
しかし、結婚している元カレから、「あのときはゴメン」的なことを言われて、果たしてうれしい女がいるだろうか。
悪いことしたとは思ってはいるんだ、という事実確認はできても、「オレがキミに痛手を負わせてしまった(キミがオレを愛していたにも関わらず)。今も傷ついているよね」的な、何だか上から目線の発言にならないか?
私からモテ男へのアドバイス(求められていなかったと思うが)は以下のとおり。
・間違っても、結婚して今は幸せに暮らしている・・・などと抜かすな。(結婚していることを隠す、という意味ではない)
・今振り返ると、キミと一緒にいた頃のオレが、一番輝いていたし、幸せだったよ。的なことを言え。
という2点。
つまり、“キミと付き合っていた頃のオレが最もイケていて、幸せな過去の記憶として、今も大切に想い出すことがあるんだよ”という、リップサービスである。
そう言われて、「は? 今さら気付いたのかよ」と思っても、女は悪い気はしない。
この人、今、あまり幸せじゃないんだな、と都合よく解釈して、救われる。そういうことなのだ。
男は不幸を装い、女は幸せを装うべし
男ってやつは、過去の女たちがみんな自分に未練があると思っている生き物だ・・・などと言わているが、大なり小なりその傾向はある。
大人の女性たちよ、そんな男たちに示すべきは、今の自分が「幸せに生きている」ということなのである。
万が一、「悪かったと思っている」と元カレが謝罪めいたことを口にしたならばら、
「おかげさまで私は男を見る目が養われて、どういう人が自分にとっていい男か知ることができたわー(笑)」的な明るい返しでいきましょうー。もう過去として、とっくに片付いている話である、懐かしさすら覚える話である、すっかり忘れていたぐらいの話である、というふうに。
そして、今現在の自分が、幸せで楽しく充実した生活を送っているというオーラを漂わせてほしい。
あなたが輝いていれば輝いているほど、元カレの“反省”と“後悔”は募るのである。
終わった恋愛を、目の前のテーブルの上に置いて語り合うのではなく、遠い空の彼方にあって、もうぼんやりとしか見えないよね、なんて完璧に終わってしまった過去として語ること。それが大人のルールです。
ちなみに、もし元カレが独身で、あなたも独身で、あなたの心のどこかにやり直したい気持ちがあったとしても、「彼がいなくて」とか「アラサーになって焦ってる」みたいなネガティブなフレーズや、「〇〇くんは彼女いないの?」みたいな相手の恋愛事情を探る質問は一切NGです。
今現在が不幸せそうなツマラナイ顔をした女、オレに未練がある女に、上から目線の男は本気で惹かれたりしません。たとえ何か起こったとしても、過去の繰り返し。
再会で再開するなら、あなたが優位なポジションからスタートしないと意味がない。
今度の披露宴、どうぞ気をつけていってらっしゃい。