同じメニューでも「どんなふうに」食べるかによって食事の時間がぐっと豊かに。いつもの料理でもセンス良く見せるコツを、人気器店・うつわshizenの刀根弥生さんがレクチャー。
まずは大きめのお皿を1枚。色は白がおすすめ
「まず器の種類ですが、かつての食卓のように『お茶碗と汁椀と大皿と…』と一式で考える必要はないと思います。今はプレート文化なので、大きめのお皿を1枚手に入れればかなり万能。そこから少しずつ小さい器を足していくと、盛り付けのバリエーションが広がります。最初は買ってきたお惣菜をお気に入りのお皿に丁寧に盛り付けるだけでも自分を癒やす食時間になりますよ。
器選びのコツですが、ひとり暮らしやふたり暮らしで多くの器をもつのは難しいと思いますし、和洋中を問わず、どんな料理でも受け止めてくれる器としては白い器がおすすめ。とはいえ白にもさまざまな種類があります。陶器と磁器、シャープなものとぽってりしたものなど、自分の好みを見極めるためにも、まず白い器から揃えてはいかがでしょうか。そこに差し色としての黒い器、抜け感としてのガラスの器などをプラス。ファッションで白いコーディネートに光るアクセサリーや締め色をプラスする感覚で楽しんでください」(刀根さん)
この4点で和洋デザート全部OK!「白」で作る基本セット
ファッションでワントーンコーデのときも、ふわふわの生成りのニットとサテンの純白スカートを合わせたりするように、白い器も色や質感を変えて重ねると変化を楽しめます。
1. 基本の丸皿はシンプルに。田谷直子さんの生成りの陶器皿は、深さがあるのでカレーやパスタにも。
2. スープにもご飯にも使える小鉢。竹下努さんの磁器小鉢は、サラダ、スープ、ご飯、煮物、何でも使える。
3. ソースやお漬物にも便利な茶杯。少し高のある片瀬和宏さんの花形の茶杯でテーブルに動きを。
4. 詰めて盛っても楽しい角皿。古川桜さんの四角い磁器皿は、自宅の庭の草花など身近なものを描く作品が多い。緑と赤が入っているので食材と色を揃えると一気におしゃれに。
以上の4点を使った、刀根さんの盛り付け例もご紹介。同じ器でも、組み合わせしだいでこんなにさまざまな使い方を楽しめる!
2+3+4 角皿をトレイにしてデザートに
2+3+4 小鉢は汁椀としても活躍
1+3 グラスを中心に盛り付ける
うつわshizen
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