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LIVING趣味

2026.09.29

“YELL”がつないだ想いの先に。映画『キリコのタクト ~YELL~』

週末の過ごし方で、来週の気分はきっと変わる。だからこそ、観る映画にはちょっとこだわりたい。気分転換にも、インスピレーションにもなる一本をピックアップ。今回は、10月2日(金)公開の映画『キリコのタクト〜YELL〜』をお届け!

人生の応援歌

©映画「キリコのタクト〜YELL〜」製作委員会

いきものがかりの「YELL」を聴くと、学生時代を思い出す人は多いだろう。卒業式をはじめとする、人生の節目に寄り添ってきたこの曲は、今では世代を超えて愛される応援歌になっている。映画『キリコのタクト ~YELL~』は、そんな名曲から生まれた温かなヒューマンドラマ。

物語は、消息不明になった伝説の音楽教師・原田貴理子、通称キリコ(役/鈴⽊京⾹さん)を探すところから始まる。かつて教え子だった出版社勤務の北村翔(役/藤原大祐さん)は取材をきっかけに恩師の足跡を辿り始め、その道中、再会した元合唱部の仲間たちとともに、忘れかけていた青春の日々を思い出していく。

翔たち元教え子が辿る記憶のなかで浮かび上がるのは、いつも生徒たちの人生に真っ直ぐ向き合っていたキリコの姿。関西弁でまくしたてながらも、その眼差しは誰よりも温かい。音楽に打ち込む喜びだけでなく、生きていくうえでの迷いや不安にも寄り添い、ときには家族とも本気で向き合う。それは、誰の記憶にもいる、“あの先生がいたから今の自分がいる”と思える恩師の姿が重なるはず。

©映画「キリコのタクト〜YELL〜」製作委員会

そしてこの作品の魅力は、過去を懐かしむだけで終わらない。キリコを探す旅は、元生徒たちが現在の自分と向き合う時間でもある。学生時代に救われた記憶を辿りながら、大人になった彼らがもう一度前を向いて歩き始める姿に、心打たれるだろう。

観終わったあと、ふと昔の恩師や友人に会いたくなる。そして、自分を励ましてくれた言葉を思い出す。『キリコのタクト ~YELL~』は、過去へのノスタルジーを超えて、“これから”を生きる私たちに優しくエールを送ってくれる作品だ。

【10⽉2⽇(⾦)公開】映画『キリコのタクト〜YELL〜』

©映画「キリコのタクト〜YELL〜」製作委員会

出演/鈴⽊京⾹、藤原⼤祐、井頭愛海、⽥辺桃⼦、⻄垣 匠 ほか
原作/雑賀俊朗「キリコのタクト〜YELL〜」(⽵書房)
監督・脚本・原作/雑賀俊朗
配給/KeyHolder Pictures
※新宿ピカデリー他全国ロードショー
surf-entertainment.com/kiriko

TEXT=南雲凛子

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