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LIVING趣味

2021.06.09

海が無くても、こんなに素敵な場所がある!【水曜夜はアートの話を】

美術を面白おかしく、わかりやすく解説する“アートテラー”として活躍するとに~さんによる連載。読者の皆さまからの質問も随時受け付けています!

富士山とストランドビースト

富士山とテオ・ヤンセンの「ストランドビースト」

こんばんは。アートテラーのとに~です。緊急事態宣言がさらに延長されてしまいました。ですが、美術館への休業要請は緩和されました。これにより、都内の多くの美術館が再開を発表しています。今年の本命展覧会の一つ、『鳥獣戯画展』が再開したのも本当にうれしいニュースです。せっかく再開したわけですから、休館再要請されぬよう、より一層気を付けて美術館・博物館を訪れたいところです。

さて、本日は東京の隣県でありながら、意外と紹介される機会が少ない山梨県のミュージアムにスポットを当てたいと思います。海が無くても、素敵なミュージアムがある山梨県。そのなかでも絶対一度は訪れたいミュージアム2館をご紹介いたします!

話のタネに観ておきたい作品

山梨県立美術館
6ヘクタールもある広大な園内に、岡本太郎やロダンなどの彫刻作品やバラ園、菖蒲園を有する山梨県でも随一のアートスポット、芸術の森公園。その中に1978年に開館したのが、山梨県立美術館です。

コレクションは、約1万点以上! 野口小蘋や萩原英雄といった、山梨ゆかりの芸術家の作品も多く所蔵していますが、特に充実しているのは、19世紀フランスで活躍したバルビゾン派(フランスのバルビゾン村やその周辺で滞在した画家たちの総称)のコレクション。なかでも、バルビゾン派を代表する“農民画家”ジャン=フランソワ・ミレー作品の所蔵数は、世界でもトップクラス! ミレーの代表作《種をまく人》を所有しています。日本にあるのが奇跡ともいうべき1点。一度は目にしたい名品です。

種まく人

ジャン=フランソワ・ミレー《種をまく人》 1850年 山梨県立美術館所蔵

ちなみに、山梨県立美術館のロゴも《種をまく人》。ミュージアムグッズにも、《種をまく人》をモチーフにしたものが多数あります。

甲州印伝(印伝屋上原勇七)種をまく人柄

ミュージアムグッズ「甲州印伝(印伝屋上原勇七)種をまく人柄」

また、山梨名物「桔梗信玄餅」でお馴染みの桔梗屋が経営するミュージアムレストラン「アート・アーカイブス」の人気メニューが、こちら。ミレーの種をまく人 アートドリアです。
ミレーの種をまく人アートドリア
まさに、《種をまく人》尽くし! ミレーが撒いた種は、遠い山梨の地でこんなにも実っていました。

山梨県立美術館
山梨県甲府市貢川1丁目4-27
https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/

今、この人の作品が観られるのは山梨だけ

テオ・ヤンセン展
そんな山梨県立美術館で6月22日まで開催されているのが、『テオ・ヤンセン展』という展覧会。「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」とも称されるオランダの物理学者にしてアーティストのテオ・ヤンセンの展覧会です。

もし、テオ・ヤンセンの名前にピンと来なくても、彼が生み出した「ストランドビースト(=砂浜の生命体)」は、テレビやCMなどで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。エンジンやコンピューターのような機械は使わず、プラスチックのチューブやペットボトル、結束バンドなど、身近な素材を組み合わせて作られたストランドビースト。風を動力に有機的に動く様子はまさに生命のよう。
アニマリス・オムニア・セグンダ
その独創的な作品で、世界中で支持されているテオ・ヤンセン。毎年のように世界各地で展覧会が開催されていますが、コロナによって昨年より数多くの展覧会が延期、中止になっているのだそう。それゆえ、現時点でテオ・ヤンセン展が開催されているのは、世界中で、ここ山梨県立美術館だけなのだそうです。

飲食店の感染対策に続き、この展覧会も“山梨モデル”となりますように。

ちなみに、今展のために来日しているストランドビーストは全部で12体。基本的には、恐竜や古代生物の骨格標本のように静止した状態で展示されていますが、できることなら動いている姿を見たいところです。そこで、3体のストランドビーストは「リ・アニメーション」、つまり実際に動く様子をデモンストレーションしています。展覧会は事前予約制。公式HPにタイムスケジュールが発表されているので、予約を取る前にそちらも併せてチェックしてくださいませ。

『テオ・ヤンセン展』
会期/2021年4月24日(土)~6月22日(火)
会場/山梨県立美術館
https://reserva.be/yamanashikenbi/

没後30年経っても人気を誇る、あのアーティストのミュージアム

中村キース・へリング美術館
ユニクロのTシャツやハスラーのCMでもお馴染み、1980年代アメリカを代表するポップアーティスト、キース・ヘリング。わずか31年という短い生涯ながらも、世界に大きな影響を与えた伝説のストリートアーティストです。そんなキース・ヘリングのコレクションのみを展示する世界で唯一の美術館が、なんと日本にあります。その名は、中村キース・へリング美術館。南アルプス連峰や富士山も望める八ヶ岳高原の小淵沢にある美術館です。

そんなキース・へリング美術館で、今年5月よりスタートしたのが『Keith Haring: 360°』という展覧会。キース・へリングはグラフィティ作品を多く残しており、平面のアーティストという印象が強いかもしれませんが、実は意外と立体作品も数多く手掛けています。そんな彼の立体作品を、360°あらゆる角度から楽しんでみようという展覧会です。
中村キース・へリング美術館
太い線と鮮やかな色彩で描かれたシンプルかつインパクトのあるキース・へリング作品は、眺めているだけでポジティブな気持ちになること請け合い! 最近、何かと塞ぎ込んでいる…。そんな人にこそ、おすすめの美術館です! ちなみに、ここでしか買えないオリジナルのキース・へリンググッズも多数ありますよ。

中村キース・へリング美術館
山梨県北杜市小淵沢町10249-7
https://www.nakamura-haring.com/

皆さまからの質問大募集!

「デートにピッタリの美術館は?」「カフェがオススメの美術館って?」という具体的な質問から、「現代アートって、何が面白いの?」「何であんなに美術品って高いの?」「ピカソってすごいの?」という誰にも聞けなかった質問まで。
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TEXT=アートテラー・とに〜

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