日本でも少しずつ流行り出しているフムス、中東発祥のひよこ豆のディップをご存知ですか? アメリカでは以前から人気があり、パーティーやお弁当など食生活にすっかり浸透しています。今回はフムスの魅力とレシピをご紹介します。(料理研究家・フードコンサルタント/ブライデン陽子)
フムスを美味しく作るコツは…
フムスが人気の理由は、ヘルシーでありながら美味しく、特にマヨネーズの代替品としても重宝されるているから。市販のフムスもありますが、手作りすると、より美味しくまた経済的です。
そこで今日は、フムスの作り方と、さらに日本のネットで見かけるレシピよりも格段に美味しく作るコツや、美味しい食べ方なども含めて紹介したいと思います。もちろん、作るのが難しい方は市販のフムスを使ってでも、ぜひトライしてみてくださいね。
美味しくするコツ
フムスはクリーミィさがポイントです。日本のレシピでは、ひよこ豆の存在感が強いものが多いですが、中東風に仕上げるとより使い勝手が良くなります。以下のポイントを参考にしてください。
1.中東のレシピでは、タヒニの量が格段に多いです。思い切って量を増やしてみると、より美味しくなります。
2.市販の水煮ひよこ豆缶を使う場合、さらに茹でることでよりクリーミィに仕上がります。時間に余裕があればぜひ試してみてください。
必要器具
残念ながらフードプロセッサーが必要になります。
- フードプロセッサー
ポイントとなる食材
- タヒニ
日本のねりごまは焙煎したごまですが、中東のタヒニは生のごまをすりつぶして作るペーストです。そのため、タヒニは香りが控えめでさっぱりしており、食感も柔らかく、たっぷり使うことができます。カルディや成城石井、コストコ、Amazonなどで購入可能です。
フムスの作り方
個人的には水分多めのクリーミィな仕上がりが好きですが、用途に合わせて水分を調節してください。
●材料
- ひよこ豆水煮缶 400g
- ニンニクすりおろし 1片
- レモン汁 大さじ2
- オリーブオイル 大さじ1
- タヒニ 大さじ6
- クミン 小さじ1/4(好みで)
- 塩 適宜
- ひよこ豆の煮汁(または水)大さじ4〜7
●作り方
- ひよこ豆を缶から出して洗い、水気を切る。時間があれば、たっぷりの水に入れて、クリーミィな柔らかさになるまで15分ほど茹でる(他の材料を準備している間でもOK)。
- ニンニクとレモン汁、塩ひとつまみを混ぜておく。
- フードプロセッサーに、1と2、オリーブオイル、タヒニ、クミン、塩ひとつまみ、ひよこ豆の煮汁大さじ4を加え、ピュレー状にする。好みのかたさになるように水を加え、塩味を調整する。器に盛り、オリーブオイル(分量外)をたらす。
フムスの食べ方
1.フムスを皿に広げ、ディップとしてパンや生野菜を添えるのは、基本の食べ方です。
2.1に生野菜をトッピングして、サラダ感覚で楽しむのも美味しいです。
3.フムスはグリル料理との相性も抜群です。1や2にグリルしたナスやニンジン、カリフラワーやシンプルにグリルしたチキンやラムなどの肉を乗せると、ボリュームがアップします。
4.生野菜たっぷりのサンドイッチ。手に入る生野菜をたっぷり挟んで食べてみてください。レタス、アルファルファ、オニオン、トマト、ローストパプリカ、きゅうり、ピクルス、アボカドなど、好きな具材でアレンジできます。物足りない場合は、スライスチーズやハム、卵などを加えても良いでしょう。
フムスは、栄養価が高く、さまざまな食材と相性が良いので、ディップとしてだけでなく、いろんな食材と合わせて楽しんでくださいね。自宅で手軽に楽しめるだけでなく、友人や家族との集まりにもおすすめです。