オーロラと温泉以外には、あまり知られていないアイスランド。私も実際に行くまでは、ほとんど知りませんでした。まだ暑さが続く日本ですが、この北の国アイスランドの話を読んで、少しでも涼しさを感じてもらえたら嬉しいです。(料理研究家・フードコンサルタント/ブライデン陽子)
アイスランドで出合った自然と料理
ただ単に格安チケットが手に入ったから選んだ今回の旅先アイスランドは、思いの外、物価が高く、結果キャンピングカーでほぼ自炊という旅になりました。でもその分、偉大な大自然に存分に触れることができた気がします。
今日はそんな旅で特に印象に残った自然5つと料理5つを紹介しながら、アイスランドという国を皆さんに少しでも感じていただければと思います。
自然編
羊の楽園
アイスランドでは羊の数が人間の人口を超えるというだけあって、どこを見ても羊だらけ。広大な自然の中で自由に過ごす羊たちは、とても幸せそうでした。
温泉天国
火山の国といわれるだけあって、温泉が豊富。ラグーンから天然温泉、地熱プールまでさまざまなタイプが点在しており、キャンパー旅行者には嬉しい限りでした。
きれいで豊かな山水
滝や川がいっぱいで、川の水も飲めてしまうほど。水の美味しさが心に残る国でした。
夏の流氷との出合い
真夏だというのに、道路脇で流氷が見られるのに驚き。北国ならではの体験を提供してくれました。
赤い屋根の教会
どこの街にも必ずある赤い屋根の教会。その可愛らしくちょっと寂しげな風景が、印象に残っています。
グルメ編
地熱パン
伝統的には、温泉の地熱で蒸していたという、ほんのり甘い蒸しパン。アイスランドの濃厚なバターをたっぷり塗ってこの旅行中何度食べたことでしょう。どこか懐かしくほっとする味でした。
スキール(Skyr)
ヨーグルトのようでいて実はチーズ。ヴァイキング時代から愛されるスキールは、さっぱりしていて食べ応えも抜群。朝食やスナックに毎日欠かせませんでした。
アークティック・チャー
サーモンに似た見た目ですが、身が引き締まっていてさっぱりとした味わい。塩漬けにして移動中のランチに大活躍しました。
リコリス入りチョコ
リコリスというハーブ味のグミが入ったチョコレート。好みが分かれる味ですが、リコリス好きにはたまらない北欧ならではのお菓子です。
ラム肉の生ハム
ラムの香りがほのかに広がるジューシーな生ハム。初めての味と食感に感動し、すぐにお気に入りになりました。
今回の旅を通じて感じたアイスランドの魅力が、少しでも皆さんに伝われば嬉しいです。まだ暑さが続くなかですが、この記事を通して、少しでも北国の涼やかな空気を感じていただけたら幸いです。