プロの先生たちと一緒に料理をしながら、英会話も学んでいく山田優さんの連載「Yu’s English Kitchen」。すべて英語で掲載したGINGER本誌の内容を、日本語訳でお届けします。今回は、2021年夏に東京・表参道にオープンしたロンドン発のイタリアンレストラン「リナストアズ」のオープンに携わったアントニー・ステットレーさんに本場のイタリア料理を教えていただきました!
本日のメニュー:イタリアの前菜とフレッシュパスタ
Anthony: Nice to see you! Today, I’m going to teach you Italian Fresh Pasta and Antipasto.
(お会いできてうれしいです。今日は、イタリアの生パスタとアンティパストを教えます)
Yu: Wow, I love fresh pasta! In my image, Italians like to eat together, and they take their time when doing so.
(わぁ、生パスタいいですね~。私のイメージでは、イタリアの方はみんなでワイワイ食卓を囲みながら、時間をかけて食事をするイメージがあります)
Anthony: Exactly! In Italy, the dinner table is where some of life’s most important events are contemplated and discussed. Over a few hours, as well as numerous dishes, Italian bond with friends and loved ones over the simple pleasure of a good, home-made meal.
(そのとおりです。イタリアでは、人生で最も重要な出来事を考えたり、話し合ったりする場所が食卓なのです。数時間かけて、数多くの料理を食べながら、イタリア人は友人や愛する人たちとの絆を深めていきます)
Yu: I see. Therefore, at the heart of Italy’s connection to love of pasta.
(なるほど。つまり、イタリアではパスタをはじめ食事を愛する心が大切なのですね)
Anthony: It’s not uncommon to spend hours on Sunday, for example, preparing fresh pasta to be enjoyed later by the whole family.
(例えば、日曜日は家族総出で数時間かけて生パスタを作り、その日の食卓を家族全員で楽しむことも珍しくありません)
Yu: That’s sounds good! Children will watch, learn, and pass on their pasta knowledge to future generations. I would like to try this weekend with my kids.
(それはいいですね! 子どもたちが実際にパスタの作り方を見て、学んで、その知識を後世に伝えていく。この週末、私も子どもたちと一緒にやってみたいと思います)
レシピ1:バジル風味のレモンバターソース タリアテッレ
●材料
生パスタ(タリアテッレ) 110g
水(パスタの茹で汁) 30g
塩 0.3g
グラナパダーノ(チーズ) 15g
バジル 3g
レモン(果皮) 5g
トッピング用
バジル 3枚
ピンクペッパー 2g
オリジナルレモンバター 60g
(無塩バター50.5g、冷凍レモンゼスト1g、レモン果汁8g、ホワイトペッパー0.2g、塩0.4g)
●作り方
1. 塩を加えた熱湯でパスタを茹でる。
2. レモンバターをフライパンに入れ温め、香り立ってきたらパスタの茹で汁を加える。
3. 2に茹でたパスタを入れたらバジルを散らし、グラナパダーノを少しずつ入れる。バジルとグラナパダーノがなじみ、ソースがクリーミーになるまで温める。
4. お皿にパスタを盛り、グラナパダーノとレモンの皮のすりおろしをかける。
5. ピンクペッパーとバジルをトッピングして完成。
レシピ2:アンチョビフィレとバターのブリオッシュ オープンサンド
●材料
アンチョビ 3尾
無塩バター 30g
チャイブ 0.3g
コラトゥーラ 3g
ブリオッシュ(3×3×9cmにカットしたもの) 3切れ
●作り方
1. ブリオッシュを焼く。
2. ブリオッシュのサイズに合わせてバターをスライスし、アンチョビフィレとともに1にのせる。
3. コラトゥーラを刷毛で薄く塗り、チャイブをかけて完成。
Anthony Stettler(アントニー・ステットレー)
パリのミシュラン3つ星レストラン「ル・タイユバン」やフォーシーズンズ・パリなど、世界的に有名なホテルで開発兼パティシエを務め、最高レベルの国際的な経験を積む。16年前に来日し、パークハイアット東京やフォーション・ジャパンなどで経験を積んだ後、リナストアズのオープンに携わる。
【Yu’s English Kitchen】をもっと読む。