料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子さんが、美味しく食べながら体調を整える、薬膳レシピを紹介。身近な食材の薬膳的効能を知って、毎日の暮らしに役立てて。
きゅうりが安くておいしい季節。きゅうりは、薬膳の視点から見ても夏場におすすめの食材です。たくさん買っても余らせてしまうときなど、今回ご紹介するきゅうり漬けにしておけば、あっという間に食べられてしまいますよ。工程もとても簡単で、箸休めにはもちろん、おうち飲みのおつまみにもおすすめです。
薬膳的セルフケア食材「きゅうり」
・きゅうりの効能…体の熱を冷ます、体を潤す
きゅうりは体の余分な熱を冷ましてくれます。また、体が乾かないように体液を補ってくれる食材でもあります。夏バテが起きる要因のひとつに「発汗」があります。薬膳の基本となる中医学では、汗をかくことにより、体のエネルギー源でもある「気」が一緒に失われると考えられています。半身浴やサウナなど、体を激しく動かさなくても発汗後はなんとなく体にぐったりした感覚があるのはそれが理由です。暑さが厳しい日、運動後などにぜひ夏バテ対策としてきゅうりを食べてみてください。
袋で簡単「にんにく醤油のポリポリきゅうり」
●材料(作りやすい分量)
きゅうり 3本
にんにく 1/2かけ
輪切り唐辛子 1本分
酒、みりん 各50ml
塩 小さじ1/2
A
醤油、酢 各大さじ1
砂糖 大さじ1/2
●作り方
1. きゅうりは長さを4等分し、さらに4つ割りに切る。塩でもんで10分置き、出てきた水気を絞る。にんにくは薄切りにする。
2. 小鍋に酒とみりんを合わせ、煮切る。にんにく、輪切り唐辛子、Aを加えて煮立て、粗熱を取る。
3. ジップ付きの袋に、きゅうりと2を合わせる。空気を抜いて密閉し、冷蔵庫で1時間以上漬ける。
●ポイント
・きゅうりは塩もみすることで水分が抜け、味染みがよくなります
・酒とみりんは煮切ってアルコールをとばしましょう
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