ヘルシーな食生活をキープすることも、大人の大切なスキル。旬の野菜を美味しく摂り入れて、元気になりましょう。料理家 田中美奈子さんの連載「野菜が際立つ簡単ごはん」。今回は、ビーツを使ったレシピをご紹介します。
ビーツを効かせたボルシチとサラダ
輸入品を含むと通年出回っているビーツですが、6~7月は旬といわれる時期(一年の間では11~12月にも二度目の旬の時期があります)。あまりなじみのない人も多いかもしれませんが、血圧を下げる働きのあるカリウムや腸内環境を改善する食物繊維とオリゴ糖、肌の健康に欠かせないビタミンB群などを含み、栄養満点! さらに茹でる、焼く、生で食べられる万能な食材なのです。
ビーツ色のボルシチ
独特の赤い色、味も個性的なビーツを使った代表的なレシピといえば、ボルシチ! 実は簡単に作れるので、ぜひ挑戦してください。
●材料(作りやすい分量)
ビーツ 中1個(約200g)
玉ねぎ 中1/2個(約200g)
キャベツ 1/4個(約200g)
牛切り落とし 200g
にんにく ひとかけ
オリーブオイル 大さじ2
バター 20g
トマトペースト 54g
水 600ml
ローリエ 1枚
顆粒コンソメ 大さじ2
塩、ブラックペッパー 少々
仕上げに
サワークリーム 適量
ディル 少々(なければパセリでも可)
●作り方(所要時間15分)
1. ビーツは皮をむいて厚さ5ミリのいちょう切り、玉ねぎはくし形、キャベツは一口大に切り、にんにくは包丁の腹で潰しておく。
2. 鍋にバターとオリーブオイル、にんにくを入れて弱火で熱し、にんにくから香りが出たら牛肉を加えて表面の色が変わるまで炒める。
3. ビーツ、玉ねぎ、キャベツを加えて、全体に油がまわったら、水とトマトペースト、塩、黒こしょう、コンソメ、ローリエを加えて具材に火が通るまで弱火で約10分ほど煮る。
4. 塩こしょうで味をととのえ、器に盛りサワークリームとディルをちらす。
出来上がり!
一見、手の込んだ料理という印象のあるボルシチですが、切り落とし肉と野菜を火の通りやすい材料、そして切り方を工夫することで簡単にできます。酸味のあるスープなので、実は夏の食卓にも◎。黒パンやライ麦パンなどと相性がいいので、一緒にお楽しみください。
さらに一品!ビーツとリンゴのサラダ
ビーツを生でいただくなら、こちらのサラダをぜひ。ビーツのシャキシャキした食感は、リンゴの食感と似ていて相性抜群なのです。
●材料(作りやすい分量)
ビーツ 中1個(約200g)
リンゴ 中1個(約200g)
調味料
塩 少々
リンゴ酢 大さじ2
蜂蜜 大さじ1
オリーブオイル 大さじ2
●作り方(所要時間5分)
1. ビーツとリンゴの皮をむき、細切りにする。
2. ビーツをボウルに入れて塩をふり、しばらく置く。水分が出てきたらリンゴと調味料を入れて混ぜ合わせる。
出来上がり!
リンゴもビーツ色に染まって、赤い色のサラダが完成。生のビーツは細切りにし、リンゴとリンゴ酢で合わせると食べやすくなります。
簡単に食卓を華やかにできる彩り野菜、ビーツ。スーパーでは下処理済みの真空パックされたものや缶詰も売られているので、時短で作りたいときにどうぞ。でも、やはり生のビーツから作ると美味しさは格別。気負わずに普段使いできる野菜ですので、このレシピをきっかけに、レパートリーに加えてみませんか?
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