料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子さんが、美味しく食べながら体調を整える、薬膳レシピを紹介。身近な食材の薬膳的効能を知って、毎日の暮らしに役立てて。
暑くてキッチンに立つのもなかなか億劫なときでも、フライパン一つ、短時間で作れるドライカレーをご紹介します。ルーがなくても作れ、煮込まずに炒めていくだけなのでとても簡単。作り置きにもおすすめです。短時間でできるスパイシーなカレーで、夏を元気に過ごしましょう。
薬膳的セルフケア食材「ズッキーニ」
・ズッキーニの効能…余分な熱を冷ます、体液を作る
ズッキーニは夏のほてりを取り除いてくれます。体に熱がこもると、イライラしやすくなったり、赤ら顔や赤みのある腫れたニキビ、夜の寝づらさの原因となることも。また、夏場は一年のなかで最も汗をかくので、体液を失いやすい時季。ズッキーニは体液を補ってくれる存在なので、夏の乾きやすい体にはぴったりです。
ルーがなくても作れる!炒めるだけで簡単「夏野菜のドライカレー」
●材料(2人分)
合いびき肉 200g
ピーマン 3個
なす 2本
ズッキーニ 1/2本
玉ねぎ 1/2個
しょうが(すりおろし) 1かけ分
にんにく(すりおろし) 少々
オリーブ油 大さじ1
パクチー(ざく切り) 適宜
A
トマトケチャップ 大さじ2
酒、中濃ソース 各大さじ1
カレー粉 小さじ2
塩 小さじ1/4
●作り方
1. ピーマンと玉ねぎは1.5cm角に切る。なすとズッキーニはヘタを除いて縦4つ割りにし、2cm幅に切る。
2. フライパンにオリーブ油を強めの中火で熱し、1を炒める。全体に油が回ったら、蓋をして途中2〜3回混ぜながら5分蒸し炒めにする。
3. 合いびき肉、しょうが、にんにくを加え、肉の色が変わるまで中火で炒める。Aを加え、全体が均一になるまで炒める。器にごはんを盛り、カレーを盛り付ける。お好みでパクチーを添える。
●ポイント
・なすとズッキーニは少し大きく切ることで、型崩れしにくく食べ応えがアップします。
・野菜は蒸し炒めにすることで、ジューシーな旨味が引き出せます。反対に肉は臭みを逃がしたいので、蓋はせずに炒めます。
おまけレシピ:とうもろこしごはん
写真の盛り付けには、白ごはんではなくとうもろこしごはんを合わせています。むくみやすい方におすすめです。
●作り方
30分浸水したお米2合に塩小さじ1/2を加え、炊飯器2合の目盛りまで水を加える。とうもろこし1本(長さを半分にして実を切り落とす)の芯と実を加えて炊く。
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