こんにちは。お料理担当の坂本ちなみです。先日ポカポカ陽気の中、この時季恒例の「タケノコ掘り」に行ってきました。美しい自然の中で旬の恵みを探す作業は格別に楽しかったです。
今回は、まるでおとぎ話に飛び込んだような静寂しきった竹やぶの様子と、ぜひ皆さんにオススメしたいタケノコのおいしい食べ方をお届けします。
新鮮な旬野菜を味わう
澄み切った空気の中、凛と伸びた竹たちがとっても神秘的。時折吹く春風に揺れる笹の葉が「こっちこっち」と手招きしてくれているようで、不思議な感覚を味わいながら歩きました。
前日に降った雨が竹の成長を促したのか、この日は驚くほどの大収穫! 竹やぶに居たのは実質1時間程度だったにも関わらず、あっという間に10本以上見つけることができました。
上の写真(右下)は下茹でをしているところです。皮剥きは息子が担当、多少雑ではありますが父に教わりながら一生懸命一枚一枚剥いておりました。
採れたてのタケノコはアクが無いのでそのまま下茹ですることが可能ですが、時間が経ったタケノコを下茹でする際は、水を張った鍋に皮付きのまま入れて、米ぬかと赤唐辛子を加え、じっくりとアク抜きをしたあと料理に使います。
さて、下茹でが終わったので調理していきましょう。
タケノコの天ぷら
この時季もっともおすすめなのが、こちらタケノコの天ぷらです。
1. 食べやすい大きさにカットしたタケノコを、油をひいた耐熱皿に並べてオーブントースターへ。縁がこんがりしてきたら取り出し、全体に片栗粉をまぶしながらタケノコの旨味と風味をぎゅっと封じ込めます。
2. 出汁で溶いた小麦粉を①のタケノコに絡め、真ん中あたりに青海苔を振りかけます。この時、衣は全体にべっとりとつけないで、所々衣がついていないところが残るようにつけるのがポイントです。
理由は、揚げた時にタケノコのこんがりとした繊維が見えることでより一層美味しそうに仕上がるためです。
3. 180度くらいの油で、衣がきつね色になるまで揚げたら出来上がり。
春の旬野菜タケノコの天ぷら、ぜひ作ってみてくださいね。小麦粉を出汁で溶くことでタケノコの食感と、じゅわっとした出汁の味が口の中で合わさり、噛むほどに美味しさが広がりますよ。
まずひとつ目はそのまま、ふたつ目は塩を少しつけて味わってみてください。タケノコが持つ旨味が引き出され、お箸が止まらなくなるかもしれません!