こんにちは。お料理担当の坂本ちなみです。今回は、寒い時季のとっておき食材「菊芋」が主役です。素材自体に甘味や旨味が備わっている本当に美味しいお芋、そして里芋やじゃがいもとはまた違う、シャリフワっとした食感も魅力です。
煮物にも最適の菊芋ですが、先日作ったコロッケがびっくりするほど美味しかったので、みなさんにシェアさせていただきますね。菊芋を見つけた時はぜひ作ってみてください♪
菊芋とは?
突然ですが、一見生姜に見えませんか?
今にも芽が吹き出しそうな形状が、まるで栄養の宝庫であることを物語っているよう。
今回のレシピでは皮ごと茹でますが、煮物やサラダに使う時など先に皮をむいておきたい場合は、小さめのタワシでこすると薄皮がきれいにむけます。芽の先や分厚い皮は包丁で刮(こそ)ぎます。
菊芋の甘さが引き立つ磯辺コロッケ
1. 沸騰した鍋に菊芋を入れて竹串がスーっと通るくらいまで茹でたら取り出し、熱いうちに皮を剥いてつぶしておきます。
2 .極みじん切りにした人参と混ぜ合わせます(菊芋:人参=2:1)。さらに、片栗粉、塩、胡椒、乾燥タイムを加えて混ぜておきます。
<ポイント>
①フードプロセッサーを使うとあっと言う間に極みじんになりますが、手入れが面倒と感じたらピーラーでスライスしたものをみじん切りにすると、簡単に極みじん切りが出来上がります。
②今回のレシピでは、菊芋独特のやさしい甘味と、細かくすることでじわじわ出てくる人参のコクを融合させるため玉ねぎは入れていません。
③人参はすりおろして入れたいところですが、水分が出てせっかくの旨味が流れ出てしまうので、ここは極細かいみじん切りにします。
3. 2.を俵型に成形します。青海苔を混ぜたパン粉をつけて揚げていきます。菊芋にはあらかじめ火が通っているので、衣がきつね色になった時点で出来上がりです。
<ポイント>
・俵型のコロッケを揚げる際は、油の分量を個体の半分の深さにするのがオススメです。一旦油に浸った面をひっくり返す際、下半分の面を浸している間に上半分の面を空気に触れさせます。そしてもう一度ひっくり返してきつね色に仕上げます(二度揚げの要領です)。
そうすることで、サクフワ食感が楽しめますし、余分な油が切れやすくなります。
・今回は、小麦粉も卵もつけずコロッケのタネに直接パン粉をつけているため、とても柔らかく菜箸で持ち上げると形が崩れてしまうので、コロッケの油を切るときは網じゃくしなどをお使いください。
・油からすくい上げたコロッケは、すぐに油切り台に乗せず、網じゃくしに乗せたまま温度が高くなっている油鍋の上の空気内で3秒ほど余分な油を落としてから台に乗せるとべちゃっとなりにくくなります。(いろいろ試してみたのですが、冬場など特に高温の油鍋から冷たいところへ移動させて油を切るとべちゃっとなりやすく感じました)
こちらは、具の中にチーズを忍ばせています。
ちなみに我が家では、揚げ物をする際にはおおむね米油を使用しています。
5㎝ほどの一口大にしてみましたが、我が家の男子たちにはお上品すぎて全くもの足りなかった様子でした。この大きさなら一人10個は食べたいとのこと(笑)。これからは3倍の大きさにしてほしいそうです!
付け合せに最適な千切りキャベツについて
私はよくキャベツを丸ごと1個分千切りにしてしまいます。これは本当に便利です。付け合せにはもちろんですが、千切りにしておくとお料理の手間がグンと軽減されるんです。
千切りにしたあとしばらく水につけてシャキッとさせたら、今度はザルでしっかり水分を切り、大きめの容器に入れて冷蔵庫で常備させています。
千切りキャベツがあることであと一品欲しいときなど大変助かります。これだけでお料理が楽になり、レパートリーも増えること間違いなし!と言っても過言ではありません。
千切りキャベツでチャチャっとできるメニュー
・ツナやコーンを混ぜてコールスローに
・漬物やザワークラウトに
・餃子やしゅうまいに
・お好み焼き
・お味噌汁
・豆腐ハンバーグ
・酢の物
・漬物やザワークラウト
・キャベツとベーコンのグラタン
・野菜スープ
・とんかつサンド
・春巻き
などなど・・・..メニューを書き出すとキリがないくらい千切りキャベツはスグレモノなんです!
最後キャベツの話になってしまいましたが(笑)、菊芋コロッケ本当に美味しいのでオススメです。冷めても美味しいのでお弁当にももちろんOK! ぜひ作ってみてくださいね。
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