飾らないひと、中村アン。「こう見えて私、忍耐の女です」

今、“飾らないひと”と聞いて、この女性を思い浮かべない人はいないんじゃないか・・・。中村アンさん。ファッション誌やTVドラマ、そして数々のCMにと引っ張りだこ! 現在は、日曜劇場「集団左遷 !! 」(TBS)で元ヤンキー銀行員なる役柄を熱演し、女優としての道を確実に切り開いています。

今回は、そんなアンさんの素顔、心のなかの本音をキャッチアップしました!

嘘のない本音を口に出す

中村アンの魅力は、弾ける笑顔、鍛え上げられたヘルシーボディ、そして何より“嘘のない人柄”。飾らない自然体の姿が男性女性問わず広く愛され、支持されている。

「私の芸能界入りは22歳。どちらかというと遅いデビューだと思います。反対する親を説得して、『石の上にも三年』を胸にモデル業をスタート。自分なりに努力はしたけれど、心のどこかで『どうにかなる』なんて思っていたから、お仕事も受け身。もちろん3年経ってもモノになりませんでした。25歳を前に『今後どうしていくのか』をマネジャーさんと徹底的に話し合ったんです」

そこで「前のめりで人に興味を示す」「髪をかき上げる仕草を繰り返す」というスタイルを生み出し、覚悟を決めて改めてテレビ番組に臨む。「プライドをかなぐり捨てた」瞬間だった。

「ガツガツしてると思われてもいい。『売れたいです』と思い切って口に出すことから始めたんです。だってそれが私の本音だから。するとすべてが少しずつ変わり始めました。もちろん最初は空回りも多く、悔し泣きの日々。でもあきらめずに現場で感情を表に出し、思い切って発言し、場を沸かす。するとその姿勢が評価されて次の仕事へと繋がるのが手に取るようにわかりました。また本音を言うと盛り上がるけど、嘘や遠慮があると盛り上がらない。そんなことも少しずつわかってきたんです」

話を聞くうちに意外な一面が見えてくる。実は彼女、誰よりも“忍耐の人”だったのだ。

あきらめないことの強さ

その“忍耐”の源をたどると、アンさんの学生時代にさかのぼる。中高一貫校の中学時代、高校のチアリーディング部が日本一に輝き、彼女も高校進学と同時に入部。高3でキャプテンを務め、大学もスポーツ推薦で入学。まさに部活に明け暮れる7年間を過ごした。

「夏だけで4回もの合宿があるんです。練習はもちろんのこと、食事の出し方、布団の敷き方まですべてを徹底的に叩き込まれました。そのなかで多くの挫折を経験したし、たくさんの涙を流しました。だから私の場合、泣く=悔し泣き。そういえば失恋したとき、悲しさがだんだん悔しさに変わり、それで泣いてしまったこともありました。なんだか可愛くないですね(笑)」

素敵なエピソードだと思う。「悲しい」を「悔しい」に昇華して、それをバネに成長を続ける人なのだ。

「チアの技ができなくても、先輩に叱られても、耐えて耐えて耐え抜くうちに、ある日ふと自分の力になって花咲くことがある。身をもってそれを経験しているから、一度始めたことは簡単にやめたくない。究極の負けず嫌いなんだと思います」

中村アンの美しい体の奥には、それ以上に鍛え上げられた“心の筋肉”なるものが備わっているのだと教えられる。華やかな見た目からは想像もつかないが、“あきらめない”というメンタルマッスルを武器に、永遠にアップデートを続ける、飾らないひとだ。


中村アンProfile
なかむらあん●1987年9月17日生まれ、東京都出身。女優として活躍中。現在、窮地に立たされた銀行員たちが、巨大組織の理不尽に立ち向かう姿を描く、日曜劇場「集団左遷!! 」(TBS系毎週日曜21時〜)に出演中。元ヤンキーという銀行員の木田美恵子役を演じる。

撮影/伊藤彰紀(aosora)
スタイリング/NIMU(まきうらオフィス) 
ヘア&メイク/河北裕介
インタビュー/本庄真穂 



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