眺めているだけで楽しい♪おすすめミュージアムショップ3選

こんばんは。アートテラーのとに~です。
「1月は行く、2月は逃げる」と言いますが、早いもので、気づけば2月ももう終わり。ということは、バレンタインデーもいつの間にか過ぎていたのですね。この歳になるとさすがに母親からも贈られなくなるので、すっかりその存在を忘れていました・・・。


さて、気を取り直しまして。皆さんが美術館を訪れた際、一番テンションが上がるのはどんなときですか? もちろん美術品を鑑賞しているときという方が多いことでしょう。他にも、ミュージアムのカフェやレストランで食事を楽しんでいるとき、美術館からの景色を眺めているとき、美術館にある椅子に座ってボーッとしているときなど、人それぞれ楽しみ方があるはずです。


そのなかで、僕はなんと言ってもミュージアムショップを眺めている時間が大好きです。そこでしか買えないグッズを見つけると、思わず頬と財布の紐が緩んでしまいます。

ということで、本日はミュージアムショップの話題をお届けいたします!


《考える人》のオリジナルグッズを考える人

昨年開館60周年を迎えた“日本における西洋美術の殿堂”国立西洋美術館。そのミュージアムショップでひときわ目をひくのが、書籍コーナーの充実ぶり。子ども向けのわかりやすい本から研究者向けのマニアックな本まで約2000種類の書籍が常時取り揃えられています。ちなみに、僕の著書『東京のレトロ美術館』のサイン本(数量限定)も置いてくださっています。ありがたや。

もちろん、モネの《睡蓮》をモチーフにしたピアスやオードトワレなど、国立西洋美術館のコレクションをもとにしたオリジナルグッズも充実しています。特にここ最近充実しているのが、ロダンの《考える人》をモチーフにしたオリジナルグッズです。Tシャツやトートバッグ、ボトルストッパーなど、さまざまな《考える人》グッズが展開されています。

一番人気は《考える人》クリップだそうです。いったい何を挟もうか…使い道を考えるのも楽しそうですね。    


ちなみに、最新グッズは、ドアサインプレート。こちらは、国立西洋美術館のある学芸員さんが長年温めていたグッズなのだとか。なお、その方曰く現在新たなる《考える人》グッズを構想中とのこと。これはかなり気になります!


はにわ愛があふれて止まらない!

日本最大級のコレクションを誇るミュージアム、東京国立博物館(通称トーハク)。そのミュージアムショップも、間違いなく日本最大級! 約2000種類のアイテムが取り揃えられています。

尾形光琳が描いた《風神雷神図屏風》を海洋堂が精巧に再現したフィギュア〈写真左〉や、刀剣女子に大人気の刀剣マスキングテープ(全6種) 〈写真右〉 など、幅広いジャンルのグッズを扱っていますが、なぜか異常なほどに力を入れているのがはにわグッズ。

ステーショナリーやフィギュアはもちろんのこと、靴下や耳かき、ばんそうこう、笛、さらには、カップラーメンの蓋を抑えるためのアイテムなど、ニッチなはにわグッズも多く制作されています。(どこにそんな需要があるのでしょう?)

ちなみにこの冬の人気アイテムは、はにわミトンとのこと。コーディネートに取り入れてみては?


レトロな雰囲気の中でショッピング

こだわり派の皆さんにおすすめしたいのが、Store 1894。丸の内にある赤煉瓦の建物が特徴的な三菱一号館美術館の1階にあるミュージアムショップです。展覧会オリジナルグッズや三菱一号館美術館のオリジナルグッズを中心に、世界中から集められた「ストーリー(物語)のあるモノ」が店内に並べられています。

 例えば、棚の上に並べられているのは、老舗ブランドHaws(ホーズ)のブリキ製のジョウロ。ミュージアムショップではほぼ見かけないアイテムですが、Hawsは、三菱一号館美術館のもとの建物が誕生した1894年当時から今も続いているブランドであり、かつ建物を設計した建築家のジョサイア・コンドルと同じイギリス生まれとのこと。
他にも、さまざまなストーリーでセレクトされたこだわりの商品が取り揃えられています。  

もちろん、オリジナルグッズにもこだわりがいっぱい。19世紀の画家たちのイメージの色鉛筆をオリジナルのペンケースに入れて販売している「ペインター色鉛筆(全9種)」〈写真左〉や、ミステリアスな画家として人気のヴァロットンの版画作品《怠惰》をモチーフに下絵付けという伝統的な技法で制作した蕎麦猪口&小皿〈写真右〉などは会話のネタにもなりそう。

なかでも店長さんのいち推しは、三菱一号館美術館が誇る名画、ルドンの 《グラン・ブーケ(大きな花束)》 をモチーフにしたスカーフ。パステルの淡く繊細な色彩を忠実に再現した逸品。実物の《グラン・ブーケ》が持つ柔らかな印象も、肌触りの柔らかさで再現しています。
なお、Store 1894は、美術館のチケットが無くても自由に入れますが、現在開催中の開館10周年記念 画家が見たこども展― ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、 ヴァロットン もぜひ訪れてみてください。


皆さまからの質問大募集!

「デートにピッタリの美術館は?」「カフェがオススメの美術館って?」という具体的な質問から、「現代アートって、何が面白いの?」「何であんなに美術品って高いの?」「ピカソってすごいの?」という誰にも聞けなかった質問まで。
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美術の魅力をわかりやすく、面白く伝える、世界でただひとりの”アートテラー”。よしもと芸人時代に培った話力と笑いのセンスで、アートを語ります。日本を代表する数々の美術館で、公式トークガイドを担当。著書『東京のレトロ美術館』(株式会社エクスナレッジ)『ようこそ! 西洋絵画の流れがラクラク頭に入る美術館へ』(誠文堂新光社)が好評発売中。
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