「服は人を作る」。その言葉を実感した、ある出来事とは?

女芸人 紺野ぶるまさんによる女観察エッセイ「奥歯に女が詰まってる」。GINGER世代のぶるまさんが、独自の視点で、世の女たちの生き様を観察します。  

第24回 レースを好む女

最近、電車でこんな女を見た。

総レースのワンピースにハート柄バック。

さらには薄ピンクのレースで出来たマスクを装着している。ラインストーンもほどこされ、見るからに女子力が高く、趣味嗜好が一発で伝わる装い。

「最近はこんなマスクもあるんだな〜」と眺めていると、どこか違和感を覚えてくる。

レースの雰囲気とラインストーンが相まって、だんだんとパンティーを口に当ててるように見えてくるのだ。

わたしの目が腐りすぎているのか、一度パンティーに見えたらもうそれにしかみえなくて、「パンティーを口に当ててこの人恥ずかしくないのだろうか?」と疑問すら湧いてくる。

しかし、観察を続けていると、このマスクを下品なものにしているのは、この女性にも落ち度があることに気付く。

その後の3駅分、延々指で耳をほじり、取れたカスを床に捨てていたのだ。

よく見ると、レースからブラの紐が浮いてみえているし、スカートをはいているのにずっと股を開いたまま座っている。

とてもレースを愛でる心を持った人間の所作ではない。なんだか雑なのだ。

このように可愛らしいワンピースを着ていたり、キャラクターを身にまとう女性ほど、カバンが全開だったり、お手洗いの後、手を洗わないなどガサツなことって結構ある。

それを見るたび、わたしはカラオケやラブホテルの壁紙を思い出してしまう。

豹柄だったり、それこそ雑なレース模様だったり、「パッと見、それっぽかったらいいでしょ」感がひしひしと伝わり、余計安っぽく、いやらしいのだ。

それでいてところどころ剥がれていたりする。それなら最初から潔く無地でいいのだ。

レースというのは下着だけでなく、人間性も透けやすい素材なのかもしれない。

最後に

レースすぎる女とかけまして

電車の中で耳掃除と解きます。

その心は、どちらもそこに目にあまる正装(清掃)があるでしょう。

文/紺野ぶるま  

紺野ぶるま
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紺野ぶるま
1986年9月30日生まれ。松竹芸能所属。「R-1ぐらんぷり」や「女芸人NO.1決定戦 THE W」で女芸人NO.1決定戦THE W」で2017年、2018年、2019年3年連続ファイナリストに進出するなど、今注目の女芸人。特技は大人のなぞかけ。紺野ぶるま10周年記念単独ライブ「新妻、お貸しします。‐ぽっきし税抜き 3,000円‐」DVD、初の著書『下ネタ論』( 竹書房 )が好評発売中。
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