小説から漫画までジャンルを問わず、本好きとして知られる女優の多部未華子さん。読者からの本選びの相談や質問に応えて、オススメ本をご紹介します。
vol.02 気軽に読めて、でも“やる気”に効く本を知りたい
《読者からのリクエスト》
朝の通勤電車はラッシュで本も読めませんが、帰宅時は何もせずに車内でボーッと過ごすのは何だかもったいなくて。この時間を有効活用したいのですが、仕事で疲れた頭で、難しい本を読む気にはなれず・・・。荷物が重くなるのも嫌なので、気軽に読める文庫本で、なおかつ“頑張ろう”って気持ちになれる1冊を知りたいです。
《多部さんのオススメは・・・》
どんなときでも、1日の終わりは
前向きな気持ちを言葉にする
皆さん、毎日を楽しく過ごしていますか?
ポジティブに物事を考えることって、仕事が忙しくて心に余裕がなくなってしまっているときや落ち込んでいるときだと、なかなか難しいですよね。ネガティブに物事を考えていると、負の連鎖というのは本当に起こるもので、そういうときに限ってどんどん悪い方向に進んでいきます。
『一週間で女を磨く本』には、いつでもすぐに実践できそうな、うれしい変化が起こるヒントが63個も書かれています。些細な気持ちの切り替えや考え方を少し変えるだけで、今日1日が、明日からの毎日が、いい方向に変えることが出来そうなのです。
その63個の内のひとつに私がいつも実践していることと似ていることが書いてありました。
私には、「おはよう!!」と「おやすみ!!」をほぼ毎日メールをする友達がいるのですが、お互いどんなに辛い環境であっても、精神的に参っている日々を過ごしていたとしても、前向きなメールをします。
実際には、大した予定がない日であっても“今日はどんな素晴らしい1日が待っているのかしら!”や“今日も1日楽しみ!”など、ほとんどいいことなんてなくて、淡々と過ごしていた日でも、“明日もいいことがある”とか“今日も1日楽しかった~”などと必ずワクワクするようなポジティブな気持ちを言葉にして、1日を締めくくるのです。どんなに嫌なことや愚痴をいっている状況でも、サクッと気持ちを切り替えてから眠りにつきます。
そんなメールを友達としているからなのか、特に大きな変化がない毎日でも私はとっても幸せな日々を過ごせています。そして、私も友達も不思議と大きな悪いことがないような気がしています。
心に小さな変化をつけるだけで1日の始まりや終わり方が明るくなるってすごく簡単ですし、とても素敵なことですよね。
女性だからこうしたいとか、こうしなくてはいけないとか、あまり考えたことがなかったのですが、女性であるからこそ感じられることや、女性に生まれたからこそ得られる幸せに、この本が導いてくれるような気がします。ほんの少しの意識を変えるきっかけを作ってくれるのです。
私もオフの日くらいは身なりをきちんと整えて、ヒールを履いて、きちんと過ごそう・・・なんて、読み終えて反省したのですがきっとすごく当たり前なことですよね。それすらできていない私って一体・・・。
頑張ります。明日から。とりあえず、1週間。
今回のオススメ本はこちら!