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MYSELF女性の悩み

2020.09.04

コロナ時代の妊活、妊娠・出産はどうすれば?産婦人科医がズバリ答えます!

女性医療ジャーナリストの増田美加さんによる連載。人生の基礎になる“健やかな体”を手に入れるための最新知識をお届けします。

コロナ禍の妊活をどうしよう・・・、今始めるべきか、先に延ばすべきか・・・。迷っている人も少なくないと思います。また、今妊娠中の人は、コロナ対策をしつつの過ごし方やコロナ禍での出産など、心配事がたくさん。そんな不安や疑問について、産婦人科医の太田寛先生と宋美玄先生が女性たちの疑問にホンネで答える対談を行いました。
妊活に関心がある方、出産を控えた妊婦さん、そのご家族の方にも必見の内容です!

女性たちの疑問にホンネで答える!産婦人科医による対談

妊活

(c)takayuki/Shutterstock.com

Q. コロナ禍での妊活&不妊治療、延期するべき?

「現在30代後半で妊活中ですが、新型コロナの状況もあり、足踏みしてしまいました。このまま数年単位で新型コロナの収束を待つと、40代にさしかかってしまうため、年齢的にも焦りがあります。このまま様子をみるべきか、今すぐ妊活をスタートしておくべきか迷っています」

A. 地球上には未知の危険がいっぱい。エイヤーっとサバイブしてみては。

増田美加

〈左〉太田寛(アルテミスウィメンズホスピタル 産婦人科医長)×〈右〉宋美玄(丸の内の森レディースクリニック 院長)

宋先生「今年の2月、3月頃から、コロナ禍で妊活どうしよう・・・といった質問はとても多くいただいています。コロナ禍で妊活すべきかどうかを迷っている人、とても多いです。

4月には日本生殖医学会から“不妊治療の延期を選択肢として患者さんに提示するよう推奨”されたり、“人工授精、体外受精・胚移植、生殖外科手術などの治療は、延期が可能なものについては延期を考慮”と発表されました。しかし、5月には一転して“感染に配慮し、不妊治療の再開を考慮”と発表されたのです。

あのときは、新型コロナの実態がわかっていなかったから、慎重論がたくさん出ました。不妊治療で何が起こるかわからなかった・・・。計画的に治療に費用をかけて、妊娠するのは、リスクが高いのでは、ということだったんです。緊急事態宣言中は、不妊治療の病院は、かなり空いている状態でした」

太田先生「この新型コロナは、1年くらいでは、感染が収束しない可能性が出てきています。国内で収まっても、海外からまた入ってくることだって考えらます。年単位で、少し長期的に考えていかないといけないかもしれない。

だとすると、2~3年うちに妊娠したい人には、妊活自粛を解除できるタイミングがいつかわからなくなりますよね。コロナ禍が続けば、ずっと妊娠できなくなってしまう」

宋先生「私、ポイントは年齢だと思うんです。20代なら、少し様子見てもいいのではないかなぁ、と。もちろん、絶対ではないですけど・・・。20代なら、1年で子どもが何人授かるかの運命は大きく変わりません。

でも、私は今、44歳だけれど、同世代の30代後半から40代前半のアラフォーには、とても1年様子見て妊活を待って、とは言えないです。

あとは、1人目か2人目かによっても異なると思います。上に子どもがいると、子どもからの感染もあるので、今、コロナ禍で妊活や不妊治療をしなくてもいいかも、ということもありますよね。

どちらにしても、誰も責任を取ってくれないから、自分で選択するしかない・・・だから苦しいんですよね。

妊活を2~3年待って、その結果子どもができなくても、誰も責任を取ってくれません。エイヤーってやるしかないのかなと。私は、東日本大震災直後に35歳で妊娠しました。地球上には危険が一杯です。生物として生きることはサバイブすること。コロナ禍でも思い切って、サバイブしていくしかないのでは、と思います」

太田先生「ワクチンも開発されているけど、新型コロナの場合、ワクチンで一度は抗体ができたとしても、それがずっと続くとはならないからね。抗体も6ヵ月で消えるというデータもありますしね。どこかで、ふんぎりをつけて、妊娠するしかないのかなと思います。

だって、2~3年待っても、そのときにはまた別のウイルスが出てくるかもしれないし。

うちの病院では、小児科の受診数は減っているけど、産科はあまり減っていないんですよね。不妊治療によらない自然な妊娠は減ってない印象です」

宋先生「皆さん、ある程度、腹をくくって妊娠しているのではないかと思います。うちのクリニックは丸の内ということもありますが、妊婦さんはこの3~4月に地方へ里帰り出産で帰っています。若い人は、新規に妊娠継続で来院する人もいますね。

あと、婦人科の受診数は、5月以降、いつもとあまり変わっていなくて、皆さん、診察にいらっしゃいます」

Q. 妊婦や赤ちゃんは重症化しやすい?

「今、妊娠中ですが、妊婦や赤ちゃんは重症化しやすい、という話を聞いたことがあります。妊婦が感染すると、胎児にも感染するのでしょうか? 母乳からウイルスが検出されたという話も聞きました。出産後、赤ちゃんに飲ませる母乳にウイルスが入っていると、赤ちゃんに感染させてしまうのでしょうか?」

A. 重症化しやすいかはまだわかっていません。母乳からの感染リスクもまだ不明です。

赤ちゃん

(c)minianne/Shutterstock.com

太田先生「妊婦さんで新型コロナにかかった人がまだ多くないので、正確なところはわかってないというのが実際のところです。妊婦さんだからといって、必ずしも重症化しないんじゃないかな?と医師も思っているのが現状ですね。

赤ちゃんにもうつるというデータはありますが、同様にまだはっきりしていないのです」

宋先生「母子感染が疑われる症例は出てきていて、母乳中にウイルスが含まれているという報告があり、感染するのでは?と言われたこともありました。でも、これもまだわからない、というのが本当のところです」

太田先生「例えば、ノロウイルスは、ウイルスの量が少なくても感染するので、感染しやすいです。多くのウイルスでは、感染するにはある一定量のウイルスが必要です。新型コロナも同様です。

ウイルスが少しだけ、ウイルス量がほんのちょっとでは、感染が成立することはあり得ないんです。だから、感染している人とすれ違いざまに、ウイルスがかかって感染するということは、まずないのです。

母乳からウイルスが少し出たと言っても、感染させるウイルス量かどうかということも問題になります。ウイルスをもっていることと、感染が成立することとは別のことです。ですから、母乳にウイルスが見つかったといっても、それだけでは、赤ちゃんに感染させるかどうかはわかりません」

宋先生「そうですよね。それから、妊婦さんが妊娠初期に感染して、胎児が後遺症や先天異常になってしまうのかどうかもわかっていないのです」

太田先生「新型コロナは、肺にくっつくウイルスだから、子宮の羊水の中にいる赤ちゃんには大きな問題は起こらないのでは?という意見もありますが、でもわかりません。感染者数がまだ多くないので、妊婦さんの感染による赤ちゃんへの影響は、不明です」

Q. 感染が怖い・・・妊娠中の感染対策どうすれば?マタニティライフをどう過ごせばいい?

「現在、妊娠中です。医師からは新型コロナにかからない生活をするよう言われており、最低限の買い物以外は、ほとんど外出をしない生活をしています。どのようなことに気をつけて、生活をすれば良いですか? 外に出るのが怖くなってしまい、ストレスや運動不足の弊害も気になっています」

A. ストレスなく継続できる感染対策を!外出も気をつければ大丈夫。

妊婦

(c)ArtPanupat/Shutterstock.com

宋先生「うちのクリニックは丸の内だから、ということもありますが、来院される妊婦さんは、テレワークしている人が多いです。特に、4~5月は一歩も外に出ていないという人は多かったですね」

太田先生「新型コロナウイルスのことを正しく知って、普通に考えると、感染しやすい場所は、唾液が飛び交う場所です。

夜の街で感染拡大というニュースがありますが、夜の街というのは、3密で大声で話す場所ということですよね。他人の唾液が入ってしまうので感染してしまうのです。

そういう意味では、スーパーや公園でうつる可能性はほとんどありません。買い物時間を短くする、手洗いをする、店の中ではマスクをする、ということで、かなり感染の可能性は低いと言えます。

新型コロナウイルスの感染は長期化する可能性が高いです。感染対策をとるにしても、数年間もずっと家にいて一歩も出ないとか、アルコールで家の中を毎日拭くとかは、続けられることではないですからね」

宋先生「新型コロナとは、年単位の闘いになります。なるべく感染対策にかけるストレスとコストを、リスクとの天秤にかけて判断することが大事です。妊婦だから、感染しやすいということはないのですから。

ただ、妊娠後期に感染すると、肺が上に上がってきているので、呼吸が苦しくなる人もいます。うちのクリニックでもあとから、感染したことがわかった人が1人いらっしゃいましたけど、重症化はしていません。妊婦さんだから重症化するわけではありません」

太田先生「私の病院でも、妊婦検診中に感染がわかった妊婦さんがひとりいましたね。でも、その方も重症化はしていません。

一方で、妊娠中にまったく外に出ないと、筋肉が落ちて、体重が増えすぎる心配があります。血栓症や妊娠高血圧症候群、ほかの中毒症などを起こす可能性もあります。運動不足には注意が必要です」

宋先生「妊婦さんは、夕方で涼しくなった時間帯や、人の少ない時間帯に買い物に出かけるとか、工夫して外出すれば大丈夫です。それから、暑い中、外でマスクはいらないと思います。熱中症の危険など、かえって危ないです」

太田先生「屋外で空気が流れているところでは、感染するほどのウイルス量が体に入る可能性は、ほとんどないです。外を歩くときは、気にしなくていいです。小学生が登下校中に外でマスクをしているけど、あれも必要ないと思います。

面と向かって30分くらい話す状況でないと、感染リスクはないと思っていいです。常にマスクをつけ続けるなどの、やりすぎの対策は、ほかのリスクも招きます。バランスを考えて対策をしてください」

宋先生「夏は、つわりと熱中症でつらい時期です。妊婦さんは、マスクで気分が悪くなりやすいので、屋外ではマスクしなくても大丈夫です。

それから運動不足解消には、今、オンラインでも運動しやすくなってきているから、マタニティヨガなどをオンラインで受けるのもいいかもしれないですね」

Q. 分娩時にもマスク着用をと言われました。息苦しくならない?

「病院から分娩時にもマスク着用を!と言われていますが、苦しくて息ができなくなるのでは、赤ちゃんに影響がないのか・・・と今から心配です。分娩時にもマスクをしなくてはいけないのでしょうか?」

A. お産で大声出さないのは無理。可能な範囲でマスクを。

出産

(c)Motortion Films/Shutterstock.com

宋先生「分娩時のコロナ管理は、正直どこまでやったらいいのか手探り状態で、わからないというのが本音です。

妊婦さんにとって分娩、出産が快適でいい思い出になることと、院内感染を起こさないように感染対策をすることとは、天秤にかけてバランスを取ろうとしているのが現状でしょうか。

4~5月の緊急事態宣言のころは、感染リスクを減らす方向に大きく振れていたので、やりすぎの対策も多くありました。

里帰り出産を禁止して、妊婦さんが移動しないようにして、妊婦さん自身が東京から地方に行って、うつさないようにと言われていました。

でも今はもう、里帰り禁止なんて、そんなことは言わない方向になっていますが、一部で、いまだに陣痛でヒーヒーフーを言わないようにと、帝王切開のお産に切り替えているところもあります」

太田先生「感染していない妊婦さんは、自然分娩ですが、新型コロナに感染してしまった妊婦さんは、基本的に帝王切開です。

お産で大声出さないのは、無理です。しっかり管理できて、短時間で終わる帝王切開を選びます。帝王切開なら、30分くらいで終わるので、感染対策をきちんとしやすいからです。産後は、かわいそうだけど、赤ちゃんとお母さんは、隔離です」

宋先生「新型コロナに感染した妊婦さんは、出産方法が帝王切開になったり、赤ちゃんとも離れなくてはならなくてつらいですが、感染のリスクを考えると仕方ないのです。

マスクをして出産することによる、赤ちゃんへの影響はないと思います。マスクでいきめないことはないけど、苦しいからマスクを下げちゃいますよね。

病院によりますが、マスクは無理にさせてなくて、可能な範囲でマスクを、となっているのではと思います」

太田先生「うちは、分娩時のマスクはしてもらっています。出産時はあえいだり、大声を出すので、医療者に感染しないためにも大切です。

たとえ、妊婦さんが新型コロナウイルス感染者だと後でわかったとしても、助産師さんと妊婦さんがお互いにマスクをしていれば、短時間であれば濃厚接触ではなくなります。

もしも、分娩室でいきんでいるマスクなしの妊婦さんが、あとで新型コロナ感染がわかると、大変です。お産にかかわった医師、助産師、看護師、全部がアウトになって、しばらく働けなくなります。最悪、病院閉鎖ということにもなりかねません。

病院サイドも、悩みながらやっています。新型コロナの病気の状態がもっとわかってくれば、制限は解除できる、緩められるけど、まだブレーキをどこまではずしていいのか、ブレーキのかけ方を悩みながらやっているというのが現状です。

それから今、うちの病院では、苦しいときは、鼻だけ出すマスクはOKにしています。あとは、マスクの内側を持ち上げるシリコンでできたインナーマスクを入れると、少しは楽になります。

サージカルマスクで苦しくなったら、マスクの上から酸素マスクをすることもあります。でも、苦しがって、マスクをはずしてる妊婦さんに、お産のその場で『絶対につけて!』とは言えないですけどね」

宋先生「妊婦さんとの間にアクリルシートがあって、部屋を陽圧にして空気を換気してくれる設備があればいいけど・・・、なかなか難しいですね。

日本は、海外と周産期医療のあり方が大きく違うんです。世界は、地域ごとにバースセンターがあって、何千人もの妊婦さんがここで産むという集約化が図られています。

でも、日本は、広く出産を取り上げる施設があるから、すべての施設に対策をするのは難しいんですよね。

院内感染が出ると、病院を閉めることにつながるわけで、産科に余裕があるわけではないので、分娩中もマスクをお願いしている病院が多いのですよね。

あとは、無痛分娩にすると、エアロゾルが減るのでいいかもと思います。無痛分娩を選ぶときは、ほかのリスクとの兼ね合いを考えることは必要ですが、選択肢としてはいいかもしれないですね」

太田先生「分娩室内に風があると、産まれたばかりの赤ちゃんが冷えてしまうので、風や換気が起こらないシステムになっているんですね。赤ちゃんに風があたるとよくないので・・・。分娩室の感染対策は、そこが、難しいところなんです」

宋先生「赤ちゃんは、体温下がらないように暖めてあげないといけないんですよね。だから、赤ちゃんのために、窓が全開できないんです。今ある施設では、かなり難しいですね。今後、新しく作る施設は、新型コロナ対策を考慮して、つくられるかもしれないですね」

Q. 新型コロナで変わってしまった出産ルールに不安が・・・。

「現在妊娠中で、新型コロナの感染防止のため、立ち会いや面会が厳しく制限されています。出産に夫が立ち合いできないことや、予定していた両親学級が中止になってしまい、沐浴や抱き方、オムツ替えなどの経験がないため、どうすればいいのか不安で仕方ありません」。

A. 立ち合いや両親学級もオンライン化が進んでいます。

夫婦

(c)Prostock-studio/Shutterstock.com

太田先生「病院によって違うと思いますが、立ち合い不可の病院はたくさんあります。うちの病院では、同居の人はOKにしています。妊婦さんと同居の家族は、感染リスクが同じだから。それに、立ち合いの人は、声を出して騒いだりしないし、マスクをしてもらえば問題ないと思っています」

宋先生「立ち合いやお見舞いで、病院に出入りする人が増えると、感染リスクが高まることを懸念する病院があるのは、わかりますよね」

太田先生「そうですね。うちの病院は、もう少しでお産になるというときに立ち合いの夫を呼びます。立ち合いは短時間です。オンラインで立ち合いをしている病院もありますよね。

それから両親学級は、今、うちの病院でもやっていないです。ビデオを見てくださいとしています」

宋先生「YouTubeで、母親学級を配信している病院もありますね。病院で、オンライン両親学級をやっているところあるので、探してみるといいと思います」

Q. 出産前のPCR検査で陽性が出たら、出産はどうなる?

「私の通っている産院では、出産前のPCR検査が義務化されています。もし陽性が出てしまったら、強制的に帝王切開になると聞きました。出産はどうなるのかお聞きしたいです」

A. 陽性なら、帝王切開。産後、お母さんは隔離です。

COVID-19

(c)somemeans/Shutterstock.com

太田先生「妊婦さんがPCR検査で陰性なら、マスクはいらないのではという方もいらっしゃいますが、私たち医師は、PCR検査の陰性は、100%感染していないとは考えません。たとえば、イソジンのうがい薬でうがいすれば、陰性になるという話もあるくらいですから」

宋先生「妊婦全員にPCR検査をするのは、どうか?という問題も意見が分かれていますね。先日、飲食店の方とお話したのですが、飲食店も今大変じゃないですか。それで、職員全員にPCR検査を1万円でしませんか?という売り込みがあるらしいのです。

探してみると、東京で、PCR検査を自費で1万円でやっているところも少しずつ出てきていますね。

でも、今日、陰性だったからといっても、明日かかるかもしれませんよね。妊婦さんも一緒です。36週~38週で妊婦さん全員にPCR検査をすると言っても、検査後にかからないということにはなりません」

太田先生「検査が100%でないことを知ってほしいですね。それに、そのときかかってなくても3日後にかかってないという保証はないですからね。もちろん、症状があったり、濃厚接触者の可能性があったり、怪しい人にはすぐにPCR検査が受けられる態勢には、してあげたいと思います」

宋先生「検査を妊婦負担にするのか、病院負担にするのか・・・という問題もあるし。でもまだ、PCR検査を受けたくても受けられないという話は、聞きます。地方では、東京から戻ってくるなら、PCR検査して陰性とわかってから帰って来て・・・と言われるという話も聞きますし」

太田先生「もしも、PCR検査陽性の場合は、妊娠満期なら帝王切開で、赤ちゃんは隔離で、お母さんは産科から別の施設、コロナ病棟へ移されます」

宋先生「感染した妊婦さんが5~6ヵ月くらいで、陰性になっても、もともとかかっている産科に戻れない、戻るなと言われたという話も聞きます。

妊婦さんが怖がって、外に出ない気持ちがわかりますよね。妊婦さんが過剰に診療を断られたりすることがないようにしたいです。

一方で、病院側も大変なので、感染リスクは避けたいという面もあるのはわかります。妊婦さんには、コロナ禍で本当に不安とご迷惑をかけていると思います」

太田先生「病院側も悩みながらやっています。データの少ない新型コロナだから・・・この時期だから・・・と申し訳ないけど、協力してもらえたらと思います」

太田 寛(おおた ひろし)先生
アルテミスウィメンズホスピタル産婦人科医長

増田美加

産婦人科専門医。航空機整備士の経験を経て医師に。SNSやメディアで妊娠出産、婦人科に関する医療情報の発信を行うほか、中学、高校で性教育の講演を行っている。

宋美玄(そんみひょん)先生
「丸の内の森レディースクリニック」院長

増田美加

産婦人科専門医。大阪大学医学部卒業後、大阪大学医学部附属病院ほかを経て現職。SNSテレビ、雑誌、書籍などで情報発信を行う。新刊に『医者が教える 女体大全』(ダイヤモンド社)、9月には『産婦人科医が伝えたいコロナ時代の妊娠と出産』(星海社)が発売予定。

【ウィメンズヘルスリテラシー協会】
https://www.womenshealthliteracy.website/

ここで紹介した太田寛先生と宋美玄先生のライブ配信イベント「コロナ時代の妊娠・出産」アーカイブのリンクを公開。以下のリンクより~9/15(火)23:59まで全編視聴可能。
https://v2.nex-pro.com/library/OTQ0Mw==

ウィメンズヘルスリテラシー協会では、女性の体について、ヘルスリテラシーを高めるためにエビデンスに基づいた講座を開催。9月より月1~2回のペースで年間13回を予定。全講座参加した人には、終了証を授与。
初回のテーマは、『女性の体、基本の「き」』(講師:太田寛先生)で、2020年9月16日(水)20時より無料公開します(2回目からは\2,000)。
申し込みは、ウィメンズヘルスリテラシー協会のホームページをご確認ください。

増田美加の記事をもっと読む。

TEXT=増田美加(女性医療ジャーナリスト)

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