「悪口」や「好き嫌い」はタブー! 社内に味方を増やす人間関係のつくりかた

帰宅ラッシュの電車、金曜日の居酒屋、昼下がりのカフェ。聞こえてくる会話に耳を澄ませてみると、他人や職場についてのグチだった……なんてことはありませんか? 
あなた自身も、ついつい深く考えずに「悪口」や人の「好き嫌い」をしてしまっていることがあるかもしれません。でも、ちょっと待って。その行為、もったいないですよ! そんな日常の軽口がキャリアアップの妨げになるなんて考えたことはありますか?

人は悪口が大好き⁉

From Getty Image

会話の切れ端を耳にするだけで明らかにわかるようなネガティブ・トークが街中には溢れています。

一方で、「あの人は素敵だ」「この会社・仕事が大好きだ」といったほめ言葉、ポジティブ・ワードを聞く機会はそう多くありません。残念ながら、他人の陰口・悪口ほど会話が盛り上りますし、ストレス解消のために、つい誰かにグチを聞いてもらいたくなるものです。

また、「明らかに嫌いな人には、好意をなかなか持てないし、避けてしまう」という声も聞いたことがあります。もちろん、少なからず相性の問題もあれば、労働観や人生観などの違いで「そりがまったく合わない」という人もいるかもしれません。実際のところ、お互いに人間ですから、職場のすべての人に好意を持って接するのは難しいでしょう。

「悪口」や「好き嫌い」は自分に不利と心得て

From Getty Image

ですが、「悪口」も「好き嫌い」も、自分自身を不利にしてしまう行動であることに気付いているでしょうか。悪口は、聞いている側からすると、言われている人よりも言っている本人への印象が悪くなるものです。社内の評価が下がってしまうのは悪口を言っている人になるでしょう。

好き嫌いも同様です。同じ職場内に苦手な人がいるなんてもったいない。その人から貴重な情報をもらえたり、便宜を図ってもらえたりするかもしれないのに、その可能性を自ら潰しているようなものです。うまくキャリアアップしていくためには、狙った相手と良い人間関係を築いていくことが大切です。

そもそも「他人の欠点ばかりが気になる」というのは、本人の「器が小さい」ということ。もっと周りの人の良いところを見るようにして、ほめ言葉や称賛する言葉を投げかけあったほうが、自分自身にとってもプラスになるに違いありません。

ポジティブ変換テクニック

From Getty Image

では「悪口」や「好き嫌い」をどうやってなくしていけばよいでしょうか。もし悪口を言ってしまいそうになったり、苦手な人を避けそうになったりしたら、下のポイントを意識してみましょう。

・苦手な人の長所を敢えて見つける
・長所を口に出して褒める
・短所や欠点を、ポジティブ・ワードに変換する
・嫌いな部分は相手のほんの一部分なのだと捉える
・役者になる

まずは苦手な人、悪口を言いたくなった相手の長所を意識的に見つける努力をします。そして、長所を見つけることができたら、ひと言でいいので実際に誉めてみてください。また、どんな短所や欠点も、視点を変えれば長所として捉えることができます。悪口が頭に浮かんだら、それを口に出す前に別の言葉に置き換えてみましょう。

許せる余裕を持つこともキャリアアップへの道

From Getty Image

たとえ相手の嫌いなところがあっても、「相手のすべてを嫌いになる」のではなく、「自分が嫌いな部分は、相手のほんの一部分なのだ」と捉えることも大切です。人間は誰しも多面的なものです。置かれた状況や時期によって、態度は変わるもの。自分とは相性が合わないと感じているその人の態度は、ほんの一部分にしかすぎないのです。

それでもどうしてもその人のことが「嫌い」になってしまったら……。このとき有効なのが「役者になる」ことです。例えば自分が「優しく寛容な女性」という役を演じれば、相手に優しく振る舞えることでしょう。

キャリアアップのためには、社内にできるだけ多くの味方が必要です。「悪口」と「好き嫌い」は止めにして、人間関係を有利に動かしましょう。

文/田中つかさ

田中つかさ
ナビゲーター
田中つかさ
株式会社ミラクルネット 代表取締役。 23歳よりソフトウェア開発会社に就職し、金融機関などを中心とした現場でプログラミングやシステム運用保守等に携わる。13年間でリーダー、部長、平取締役、専務取締役へとキャリアアップ。2000年に同社関連会社 株式会社ミラクルネット設立に伴って現職。IT関連事業、介護事業を中心としながら社員の自発的なアイデアをもとに多角的にさまざまなビジネスを展開している。著書に「サラリーマンのキャリアアップは人間関係が9割」(幻冬舎メディアコンサルティング刊)
このナビゲーターの記事を見る