木村拓哉さんが全国アリーナツアー「TAKUYA KIMURA Live Tour 2024 SEE YOU THERE」を開催中。9月29日、30日の大阪公演を皮切りに、神奈川、愛知、宮城、福岡の全5カ所をめぐる。ここでは10月13日に行われた、横浜アリーナ公演の模様をレポート。
「今、出来ること」をテーマに、多彩なパフォーマンスで約15,000人を魅了!
ファン待望の2年半ぶりのステージ。スタンド席までびっしり埋まった会場は、開演前から熱気にあふれていた。18時を迎え、今回のツアーロゴ「SEE YOU THERE(あの場所で会おう)」がとある仕掛けで「I‘m HERE(ここにいる)」に変わる粋なオープニング映像からライヴがスタート。生バンド、コーラスがスタンバイしたステージに、バックダンサーを従えて木村さんが登場すると、会場は地鳴りのような大歓声が響き渡った。1曲目は「I'll be there」。壮大なサウンドに木村さんの力強い歌声が合わさり、まさに開幕宣言ともいえる熱いステージを届けた。
オープニングブロック終了後、「久しぶり!」と叫んだ木村さん。そのまま挨拶を兼ねた小MCに突入し、話題は会場である横浜アリーナについてへ。木村さん自身横浜アリーナでのライヴはSMAPで行った1995年のツアー以来19年ぶりになるそうで、ソロでは初。「非常に久々なんですけど」と話したうえで、「自分のライヴをここでやらせてもらえるとは思っていなかったので、非常にテンション爆上がりしています」と笑顔を見せた。
スタンドトロッコに乗って、ファンの近くへ!
8月14日発売のニューアルバム「SEE YOU THERE」を提げた本ツアー。セットリストにはアルバム収録曲が多く並び、久保田利伸さん、竹内まりやさん、堂本剛さんといった豪華アーティストからの提供曲をスタイリッシュなパフォーマンスとともに披露した。さらに今回のライヴでは4年前のライヴで行った「主題歌ブロック」が復活。直近の出演ドラマの主題歌を、木村さん自身がカバーしている。
華麗なダンスをはじめ木村さんの一挙一動に客席から歓声が上がるなか、さらに会場が絶叫の海となったのは、スタンドトロッコの演出。ライヴ中盤、木村さんが「そっち行っていい?」と言い、2階のスタンドエリアへ。そのままトロッコに乗って端から端までスタンドエリアを一周すると、目の前に木村さんがいるという夢のような光景に、会場は大歓声となった。そのほかグッズの自動制御ペンライトやタオルを使った演出も取り入れられ、全員が一緒に楽しめるステージが多く見られた。
「胸を張っていてください」木村さんが今、伝えたいこと
ライヴ後半、注目のステージは「Head Shot」。赤いレーザーが飛び交うダークな世界観のなか、機敏なダンスで会場を沸かせた。ラストの楽曲披露前には、木村さんから心のこもったメッセージが。
「今日は本当にありがとうございました。もうみんなに腐るなよと言いません。その代わり次は何があっても、普段どんなことがあっても、つらい、大変だよ。悔しい。でも胸を張っていてください。みんなが胸を張っていたら、俺も同じように胸張ってやっていけるんで。C&C、“CAPTAIN & CREW”、お互いに胸の張り合いをしていこうじゃありませんか」と話し、会場からは大きな拍手が送られた。さらに「改めてこういう場に立たせていただくと、俺やってていいんだなって感じることができます。本当に自分らはひとりじゃ何もできません。一緒に作ってくれているバンドメンバー、ダンサー、スタッフがいてくれて初めて、自分がここに立てます。そしてこのステージの前にみんながいてくれることで、このライヴも成立しています。ありがとうございました」と何度も感謝の言葉を口にした。最後の曲は「ここにいる」。温かい雰囲気で本編を締めくくった。
この日長年親交があり、今回のライヴでも披露している「Born ready」「メニュー」の作詞を担当した明石家さんまさんがサプライズで登場。この様子は年明けのフジテレビ「さんタク」にて放送される。圧倒的なステージ力とファンとの一体感で、ボルテージを更新し続けた約3時間のライヴ。公演は12月25日の福岡公演まで続く。