結成2年目にして、さらなる進化を見せているACEes(エイシーズ)。現在開催中のアリーナツアー「ACEes Arena Tour 2026 “V”」では、メンバーそれぞれが約半年をかけて新たなスキル習得に挑戦し、これまでにないパフォーマンスを披露している。サックス、太鼓、ブレイクダンス、そしてエアリアル。5人が積み重ねてきた努力と絆、そしてデビューへの熱い思いが詰まったステージをレポート。
6つの“V”で紡ぐ、ACEesの現在地と未来

結成2年目を迎えたACEesが、「ACEes Arena Tour 2026 “V”」を開催中。本公演は、「VENTURE(冒険/企て)」「VERSUS(対峙/競演)」「VIRAL(拡散/中毒性)」「VEIN(血脈/DNA)」「VANGUARD(先駆者/先陣)」「VORTEX(渦/熱狂)」という6つの“V”を軸に構成。それぞれ異なるテーマを持つパートを通して、ACEesの現在地と未来への意志を描き出していく。王道アイドルらしい輝きから、挑戦者としての覚悟、そして5人の個性がぶつかり合うパフォーマンスまで、まるでひとつの物語を見ているかのようなステージが展開された。
さらに今ツアーでは、佐藤龍我さんがサックス、深田竜生さんが太鼓、那須雄登さんがブレイクダンス、浮所飛貴さんと作間龍斗さんがシルクフライングと、メンバーそれぞれが約半年をかけて磨き上げた新たな特技にも挑戦。ACEee(読み/エイシー ※ファンの総称)を驚かせたいという一心で積み重ねてきた努力の結晶が、ライヴの随所で大きな歓声を呼んだ。

幕開けを飾った「VENTURE」パートでは、ACEesの歩みを象徴するオリジナル楽曲が続々と披露された。グループの始まりを告げた『PROLOGUE』をはじめ、『Biggest Party』、『Acing out』など、ファンとともに育んできた楽曲たちを届けながら、ステージを縦横無尽に移動。アリーナ全体を巻き込むエネルギッシュなパフォーマンスで、これから始まる物語への期待感を一気に高めた。
続く「VERSUS」パートでは、今回のツアーの見どころのひとつである、メンバーそれぞれの新たな挑戦がステージ上で花開く。
静寂の中、佐藤さんの息遣いが会場に響き渡ると、サックスによる「INTER」へ。半年以上にわたって習得に励んできたサックスの音色は、アリーナ全体を優しく包み込み、客席をうっとりとした空気へと誘う。さらに『カラクリだらけのテンダネス』(timelesz)では、激しいダンスを踊り切った直後とは思えない安定した演奏を披露。楽曲の世界観に華を添える存在感を見せつけた。
その余韻も冷めやらぬまま、浮所さんと作間さんによるシルクエアリアルへ。ステージ上空から垂れ下がる真紅のシルクを自在に操りながら、高さのある空間を舞う2人の姿はまるで空中を漂う蝶のよう。シルクに身体を預けながら回転し、宙を駆け抜けるたび、客席からは歓声ともどよめきともつかない声が漏れる。鍛錬の積み重ねを感じさせる圧巻のパフォーマンスに、思わず呼吸を忘れて見入ってしまうほどの美しさだった。
会場の空気をがらりと変えたのが「VIRAL」パート。ACEesの5人が全員午年生まれということにちなんで、“うまーしーず”として登場すると、客席は笑顔と歓声に包まれた。
ここで行われたのは、作間さんと深田さんによる「愛してるよゲーム」。真剣な表情で向き合いながらも、「さくちゃんのおかげで俺の親はいつも幸せな気持ちでいるみたい。愛してるよ!」「昨日深田が置いていったパックご飯のゴミ、俺が片付けたよ。愛してるよ」と、“愛の告白”が飛び出し、会場は大盛り上がり。さらに深田さんが作間さんをバックハグしながら、「さくちゃんの優しさに救われています。愛してるよ」と畳みかけると、ついに作間さんが吹き出してしまい決着となった。
罰ゲームとして「ほかのメンバーにも愛を伝えてほしい」とリクエストされると、作間さんは照れながらも、「龍我、今日のサックスまじでアガったよ。カッコ良すぎんだろ」、「那須、一番メンバーのことを見てくれてるよな。いつもお兄ちゃんしてくれてありがとう」「浮所、こまめな連絡とか、顔合わせるときの視線とか、めっちゃ嬉しいよ」と、一人ひとりにメッセージを送る場面も。
その後は、メンバー紹介ソングの新曲『Say it! えいし〜♡』を披露。コール&レスポンスで会場がひとつになり、ACEesの仲の良さと多幸感あふれる空気が存分に伝わる、ハッピーなパートとなった。

ライブ中盤、“ACEesらしさ”とグループの歩みを象徴するエモーショナルな時間となったのが「VEIN」パート。それまでステージの背景として存在していた巨大なLEDモニターがゆっくりと回転すると、その裏から現れたのは壮大な大階段。予想外の演出に、客席からは驚きの歓声が上がった。
5人が披露したのは、2012年から帝国劇場で歌い継がれてきた『LET'S GO TO EARTH』。ジュニアとして帝国劇場に立ち続けてきたACEesにとっても特別な一曲だけに、その姿は感慨深い。
「初めてステージに立った見た景色。僕たちが憧れた先輩の姿。夢へ大きな一歩をくれたこの曲。さあ僕たちの夢の原風景へ出かけましょう。今、記憶の扉が開きます」。ナレーションとともに始まったプロローグメドレーでは、作間さんが『A MY GIRL FRIEND』(timelesz)、浮所さんが『Love Situation』(嵐)、那須さんが『BYAKUYA』、佐藤さんが『生きろ』(ともにNEWS)、深田さんが『光のシグナル』(Kis-My-Ft2)を披露。ステージ全体を包み込む照明や映像演出も相まって、まるでひとつのミュージカルを観ているかのような没入感を生み出した。
会場の熱気が最高潮に達するなか迎えた「VANGUARD」パートでは、5人がトロッコに乗り込み、スタンド席へのファンサービスタイムを展開。『愛を叫べ』(嵐)や『White Love』(Hey! Say! JUMP)を歌い、ゆっくりと周回しながら、客席の一人ひとりに目を配るメンバーたち。手を振ったり、指差しを返したり、掲げられたうちわに応えたりと、どの場所にいるファンともコミュニケーションを取ろうとする姿が印象的。
本編終盤の「VORTEX」パートは、深田さんによる和太鼓パフォーマンスから。全身を使って打ち鳴らされる力強い音が会場を震わせると、続いて那須さんのブレイキンへ。アクロバティックな技を次々と繰り出し、何度も立ち上がる姿には、この日のために積み重ねてきた努力がにじむ。一見すると異なるジャンルにも思える和太鼓とブレイキン。しかし、躍動感あふれるリズムとエネルギッシュなパフォーマンスが見事に融合し、ACEesならではのエンターテインメントへと昇華されていく。
その勢いのまま披露されたのは、嵐の『P・A・R・A・D・O・X』。ACEesオリジナルの振り付けで再構築されたステージは、鋭さと色気を兼ね備えたパフォーマンスで観客を惹き込む。曲に合わせてスパークラーが放たれると、会場のボルテージは一気に上昇。視覚、聴覚、そのすべてを刺激する圧巻の演出に、会場全体が熱狂に包まれた。
最後の挨拶では、メンバーそれぞれから熱い気持ちが届けられた。
那須さん「好きって気持ちは無限大だから、みんなにはもっと『好き〜!』ってなってほしいです。貪欲なんですけど(笑)。僕たちといろんな景色を見てくれたら嬉しいです」
深田さん「ACEeeがあたたかくて、まだ1年ちょっととは思えないくらいの絆が生まれていると感じています。辛いあの時期を乗り越えた僕たちなら、今後キツいことがあっても大丈夫だと思っています。ずっとずっと僕たちのそばにいてください」
佐藤さん「『BAD BOYS』を披露してたとき、酸欠でふらついたんです『ぶっ倒れそう!』って思ったけど、頭の中にジェシーくん(SixTONES)の声で『SHOW MUST GO ON』って流れたんです! この事務所の血ってスゴいですよね。それを僕たちが継ぎたいと思いますし、次の世代にも受け継いでほしい。まずはACEesが支えていきたいと思います」
作間さん「『LET'S GO TO EARTH』を今回届けられたことがありがたいなと思っています。今日来てくださったみなさんは、もう“Team ACEes”です。この先、分厚い教科書ができるほどたくさんの歴史を刻んでいきたいと思っています。5年後、10年後、『この曲涙腺あぶね〜』みたいな歴史を積み重ねていきたい(笑)。まずは皆さんと一緒にデビューですね。行こうぜ!」
浮所さん「この事務所のスタイルや伝統を引き継ぐことができるのは、この事務所の人間だけです。我々、ACEesが引き継ごうと思っています。みなさんはこの事務所のアイドル、この事務所が好きですよね。だから、名前にこだわっていきたいです。そして、いつかデビューした時、芸能界をみんなで荒らしにいきましょう。声援をパワーに変えて明るい未来へ向かって走っていきたいと思います」
本編最後に披露されたのは、深田さんが主演・浮所さんが出演するテレビ朝日系 オシドラサタデー「夏色の雲が恋と嵐をまきおこす」の主題歌『真夜中のZOO』。ドラマの世界観ともリンクするような爽やかで疾走感あふれるナンバーを、5人はこれまでの熱量をすべて注ぎ込むように届けていく。パフォーマンスを重ねるごとに磨かれてきた表現力と、グループとしての結束力が楽曲の魅力をさらに引き立て、会場中を引き込んだ。
結成からわずか2年。それでも、オリジナル楽曲や新たな挑戦、そして積み重ねてきた経験のすべてを詰め込んだステージは、ACEesが確かに次のステージへ進んでいることを感じさせるものだった。ラストを飾るにふさわしい力強いパフォーマンスに、客席からは惜しみない拍手と歓声が送られた。新たな挑戦を通じて成長した姿に、大きな注目が集まりそう!
ACEes(エイシーズ)
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