大阪の堺で年間40頭しか出荷されない希少な牛肉、それが梅酒の漬け梅を食べて育てられた「大阪ウメビーフ」。肉質は柔らかく、脂身は甘くジューシーで、後味爽やか。猛烈な暑さ続く残暑を乗り切るために、美味しいお肉をいただきたい。(ライター/和多亜希)

夏こそ美味しい牛肉食べて、疲労回復
9月に入っても猛暑が続く今年の夏。夏の疲れを癒やすには、良質なたんぱく質や脂質、鉄分豊富な牛肉が有効だという。

近年各地で続々誕生しているブランド黒毛和種。大阪の堺市で地元のCHOYAの梅酒の漬け梅を食べさせて育てているのが大阪のブランド黒毛和種「大阪ウメビーフ」。梅の実は食物繊維を豊富に含んでいるため、牛の胃や腸を健やかに保ち、一般の牛肉より平均1.5倍のビタミンEが含まれるという(大阪ウメビーフ協議会)。抗酸化作用や美容効果の上で女性に嬉しい限り。美味しさの面でも漬け梅にアルコール分が含まれているため肉質は柔らかく、甘みのある上品な脂の旨味が感じられて、爽やかな後口。暑い夏こそおすすめだ。
スペシャリテに大阪ウメビーフを使用する新店が登場

今夏「ホテル アゴーラ リージェンシー 大阪堺」にオープンした創作フュージョン「鉄板焼 なにわ」。スペシャリテの「大阪ウメビーフの鉄板すき焼き」は、大阪ウメビーフの肩ロース肉を鉄板で香ばしく焼き上げ、綿菓子で甘みを足して、自家製の割下で仕上げた逸品。割下で使う醤油「大醤」も、すき焼きをつけていただく卵も地元堺のものを使用。驚くほど柔らかく、噛みしめれば噛みしめるほど肉の旨味が感じられる。さっぱりした後口も魅力だ。

コース料理の食事の締めに登場するのは「大阪ウメビーフの肉寿司」。大阪ウメビーフのロース肉を軽く炙って雲丹を重ねた肉寿司は、肉の甘くジューシーな味わいに加え、雲丹の磯の風味やクリーミィな食感とのハーモニーも絶妙。醬油ベースにたたいた南高梅を混ぜたタレも味変に一役。
ホテル25階からの眺望も美味しさのうち
「鉄板焼 なにわ」はホテルの25階に位置するため、全面ガラス張りの窓から大迫力の眺望を楽しめる。ヨットハーバーを手前に大阪湾を臨む海方面、ひしめき合う高層ビル群を見渡す大阪市街地方面をそれぞれに一望。夜景も美しいと評判だ。