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TRENDLIFESTYLE

2025.03.13

いつもと違ったふぉ〜ゆ〜を!初の悪役&パルクール挑戦の主演舞台『CRIMINAL FOUR —愛しき大悪党—』ゲネプロレポート【前編】

舞台を中心に活躍するふぉ〜ゆ〜の新作主演舞台『CRIMINAL FOUR —愛しき大悪党—』が3月6日より東京・IMM THEATERにて開幕。脚本・演出の山田能龍さん、共演の大原優乃さん、鍛治直人さん、吉田メタルさん、蘭寿とむさんと出席した取材会および公開ゲネプロの模様をレポート。

‟ふぉ〜ゆ〜”が表と裏の顔を持つ犯罪集団に!

福田悠太さん、辰巳雄大さん、越岡裕貴さん、松崎祐介さんからなるふぉ〜ゆ〜。これまで朗読劇、コント、演劇とさまざまな魅力を見せてきた4人が挑む新作舞台はワイルドなアクションエンターテインメント。明るくおもしろい印象が強いふぉ〜ゆ〜が初の悪役に挑戦。笑いあり、涙ありの痛快ストーリーとともに新たな魅力を爆発させる。

脚本、演出は独特のコメディーセンスと哲学で構築されたストーリーで高い人気を誇る劇団「山田ジャパン」を主宰、「全裸監督」「新聞記者」など骨太な映像作品の脚本も手掛ける山田能龍さん。2021年に福田さんが山田ジャパン公演『優秀病棟素通り科』に主演したことから交流が始まり、いつかふぉ~ゆ~×山田で作品作りを、とお互いに思いを深めていたことから今回の上演が実現した。

物語の舞台はフランス・パリ。ミッション遂行のためには手段を選ばない犯罪集団“ル・ミラージュ”がさまざまな壁を乗り越えて、強大な悪に立ち向かう。ル・ミラージュのリーダーでありながら普段は警察官として身を隠すユーゴ役を福田さん、口から出まかせのトークで人を陥れる詐欺師・ライアン役を辰巳さん、高いIQを持ちセキュリティ破りにめっぽう強いシモン役に越岡さん、驚異的な身体能力で戦闘を得意とするガスパール役を松崎さんが演じる。それぞれキャラクターは山田さんがあてがきしたもの。

ル・ミラージュを取り巻く登場人物たちも人気と実力を兼ね備えた精鋭ばかりで、今は地域ラジオのパーソナリティーでもともとは正義感の強い新聞記者だったエミリー役を俳優として映画・ドラマに引っ張りだこの大原優乃さん、ル・ミラージュの創始者で、彼らの父親的存在であるロイド・ビアス役を文学座所属の鍛治直人さん、銭形平次の子孫でパリの名物刑事、ル・ミラージュの逮捕に燃えるエリック・ゼニガタ役を劇団☆新感線の吉田メタルさん、大手企業の女性経営者として国民から絶大な信頼を集め、時期パリ市長の最有力候補でありながら裏の顔を持つシルヴィー・ゴールドスミス役を元宝塚歌劇団花組トップスターの蘭寿とむさんが演じる。

さらに今作でふぉ~ゆ~はパルクールにも初挑戦。走る・跳ぶ・登るなどのアクションを盛り込んだ、疾走感あふれるシーンにもご注目。

「もっと稽古をしていたかった」という声が続出するほどの楽しい現場

フォトセッション後、取材会へ。登壇者全員の紹介が終わるタイミングで「さっ、ここで問題です! 全員の名前を言えるかどうかやってみましょう!」と、クイズを始めた福田さん。すかさず吉田さんが「すいません! お時間ないんで!」とフォローに入り、笑いに包まれた会場で囲み取材が始まった。

― いよいよ本日から公演がスタートしますが、今の心境や意気込みは?

福田悠太さん(以下・福田) まずはもっと稽古をしていたかったという気持ちが強いですね。やればやるほど細かいところをやりたくなって、もうちょっと稽古したいななんていうのをずっと話していて……。いやいや、これ本番やらなきゃだめなやつだっていうことで、今日本番を迎えることにしました。

辰巳雄大さん(以下・辰巳) アハハ! 今日迎えることにしましたって、それ決めたのリーダー(福田)?

福田 はい、私が今日! そろそろ本番やろうかということで。かなり細かいところまで僕らのいろんな気持ちが詰まっている作品になっておりますので、何回観ても、噛めば噛むほど味が出てくるようなお芝居になっております。お客様がどんな反応をしてくれるのかとても楽しみです。

辰巳 僕らふぉ〜ゆ〜としてもまた新たな一面を見せられる作品となっていますし、ふぉ〜ゆ〜というグループは、4人の“ゆう”という意味と皆さんのために、という両方の意味でふぉ〜ゆ〜という名前がついているんですけども、この作品も4人の犯罪者たちと誰のために、という部分が稽古をやっていくなかでどんどん自分たちのなかで深まっていって。観終わったあとに皆さんがそういう部分を一緒に考えられるような、何かワクワクドキドキしていただけるものを劇場で盗み見てもらえると思うと今から楽しみでしょうがないですし、早くお客様の反応が見たいなと思います。

越岡裕貴さん(以下・越岡) 新しいチャレンジとしてパルクールの要素もあるので、そこは見せ場でもあり、そしてふぉ〜ゆ〜が悪党を演じるということで、いつもと違ったふぉ〜ゆ〜を見せられたらなと。あとはお客さんが入っていよいよ完成される作品なんじゃないかなと思うので、もういち早くやりたいなって思います。劇場でお待ちしています。

松崎祐介さん(以下・松崎) あの5文字で表しますと「時は来た」(ときはきた)。以上です!

一同 (笑)

辰巳 お〜! カッコいいな〜!

大原優乃さん(以下・大原) 私は個人的に7年ぶりの舞台になるので、稽古では能龍さんをはじめとするカンパニーの皆さんに舞台の板に立つという基礎から教えていただいたので、ご迷惑をおかけするだけでなく、公演中はエミリーとして生き抜くことでカンパニーの皆さんにまずは恩返ししたいなという思いでいっぱいです。

鍛治直人さん(以下・鍛治) 僕のロイドという役はル・ミラージュのお父さんのような存在ですので、お芝居を通じて微力ながら支えていけたらいいなと思っております。さっき福ちゃん(福田)からもありましたけど、毎回どの芝居をやっていても、あと1週間あったらな、なんて思いながら稽古をやっています。お芝居ってお客さんが入って初めて完成するものですので、今日の初日を迎えるのが非常に楽しみです。稽古不足を幕は待たない、恋はいつでも初舞台ということで頑張っていきたいと思います。

松崎 上手い!

吉田メタルさん(以下・吉田) この流れで言うと稽古不足っぽいんですけど(笑)、そういう意味で稽古をもっとしたかったんじゃなくて、もっと楽しんで遊んでたいなという気分です、僕は。本当に楽しくて、自分が出ていないときに観ていても、本当に恥ずかしい話、何回も泣きましたし、ずっと毎日笑っていました。ご覧になればわかりますけどこの劇場を最大限に利用して、来ていただいたお客さんと一緒に楽しめる作りになっていますので、とにかく早く観ていただきたいなと思います。

蘭寿とむさん(以下・蘭寿) まずはふぉ〜ゆ〜さん主演のこの作品に出させていただくことが本当に光栄だなと思っています。私自身悪役は実はあまりやっていないので、裏の顔を演じていてすごく楽しいなというのは実感していて。山田さんからも丁寧にいろいろ役について教えていただきながら作り上げてきました。大悪党、壁になる大きな存在として演じられるように、生き抜きたいなと思っています。個人的にはふぉ〜ゆ〜さんのパルクールがめちゃくちゃかっこいいので、客席で見ているとときめいちゃうぐらいなので、皆さんにも楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。

山田能龍さん(以下・山田) キャストの皆さんから「稽古不足」「もっと稽古をしていたかった」というクレームがこのように届いておりますが(笑)、そんなことなくて、準備万端で。な、そういうことだよな?

他登壇者 準備万端です!

山田 胸を張ってお客さんを迎え入れたいと思っています。そして何名かおっしゃっていましたけど、この作品はやっぱりお客さんが入って……まあどの作品もそうでしょうか。完成という面が強いと思うので、今からとても楽しみにしております。

あてがきされた4人の役柄は自分との共通点が多く……!

― 兼ねてからふぉ〜ゆ〜の皆さまとの作品作りを熱望していた山田さん。今作をどのような思いで作り上げられましたか?

山田 ふぉ〜ゆ〜のみんなのことがまずは大好きなんですけれども、彼らの魅力って、たとえばですけど、少ない稽古オフの日も他の仕事をしていたり、稽古中に2日後にやらないといけない歌の練習をしていたりと、すごく忙しいんです。だから売れているということになると思うんですけれども、でも僕的にはこの彼らの異常な魅力みたいなものが広まりきっていないみたいな。もっと広まって然るべき4人だという気持ちがすごい強いので、そういう彼らのスタンダードな魅力をちゃんと踏襲したお芝居にしたいと思いながら。あとはもちろんファンの皆さんが今まで見ていないふぉ〜ゆ〜を見せたいという、私のクリエイターとしての欲もありますので。そんなものをミックスして作りました。

― ふぉ〜ゆ〜の皆さまが演じる役は山田さんの当て書きによるものだとお聞きしました。それぞれ演じてみていかがでしょうか?

福田 僕はル・ミラージュのリーダーということでみんなを引っ張っていく役なんですけれども。僕はふぉ〜ゆ〜でもリーダーなんですけど、ふぉ〜ゆ〜のリーダーとしての仕事は、こういうときに“リーダーです”って言うことが仕事だったりするので。作品のなかでユーゴがみんなを引っ張っていく感じをみると、あっ、こういう風に引っ張っていくと良いんだなと勉強になります。

辰巳 アハハ!

福田 (辰巳さんを上回る声の大きさで)アハハハ!

辰巳 僕自身ライアンという役をやらせていただいているんですけど、能龍さんと稽古場からたくさん話をして、早々に能龍さんが「なんか台本を飛び越えてきたな」と言ってくださったのがものすごく嬉しくて。役作りは能龍さんの胸を思いっきり借りて飛び込んだという感じで、だいぶ早い段階から完成に向けてどんどん階段を上っていった感じでした。そしたら最初に台本を読んだときのライアンからちょっとイメージが変わったというか、違わないんですけどより質量の上がったパツパツのライアンができたかなと思います。おしゃべり好きなところも能龍さんが見抜いてくださっていたのかなと思いました。

山田 一回2年前ぐらいに4人と焼肉に行ったんです。そこで私がそれぞれをすごい観察したので、そのときのことが少し反映されてるかもしれないですね。

福田 じゃあ全員泥酔するシーンが出てくる?

辰巳 ヒャハハ!

越岡 あの日はそうでしたね。

福田 最後の冷麺を覚えていないという。

山田 4人が4人とも泥酔していたよね(笑)。

福田 冷麺が美味しかったらしいんですけどね……。

辰巳 美味しかったの覚えてないの?

福田 覚えてないんですよね(苦笑)。

松崎 まあまあ。

越岡 僕越岡が演じるシモンはちょっとクールで頭がいいという感じで、すごい細かいところでいうと、方向音痴という設定なんです。俺自身めちゃくちゃ方向音痴なんですけど、そんな話能龍さんにしてないのに、なんでそんなところまで分かったんだろうなと不思議で。能龍さんは人を見る力がすごくあるんだろうなと思ったんですけど…。

山田 (小声で)それは偶然。

一同 (笑)。

越岡 たまたまってやつですね?!(笑)  でもさっき雄大も言っていましたけど、「俺が思っていたシモンと違うところが出てきた」というのを能龍さんに言ってもらってすごく嬉しかったので、本番をやるのが楽しみです。

松崎 私、松崎はガスパールという役を演じるんですけど、身体能力にずば抜けているキャラクターでして、その代わり頭の能力といいますか……。

辰巳 もう今のでわかったと思います。頭の能力?

松崎 いや、もう本当に松崎祐介なんですよね。頭脳、頭脳…(隣の大原さんを見て)ね?

大原 はい!

辰巳 やめて!(笑)

松崎 (山田さんのほうを見て)逆に僕はどうですか?

山田 僕はどうですか? うん、最高だよ。

松崎 だそうです。最高、ってことです! ありがとうございます!

辰巳 すみません。本当にこのままの役です!

今作で本格的な演劇作品復帰をする蘭寿とむさん

― 蘭寿さんは今作が8年ぶりの舞台となりますが、稽古されてみていかがでしたか?

蘭寿 感覚が戻ってくるのになかなか時間がかかりまして、ご迷惑もおかけしたんですけれども。

一同 全然そんなことないです!

蘭寿 ただ本読みのときに山田さんが「シルヴィーがシルヴィーだ!」と言ってくださったのがイメージに合っていたのかなと感じて。

山田 あの、バカなわけではないですよ(笑)。こういう人だろうなと想像していた以上のシルヴィーがそこに現れたのでつい。

蘭寿 それがすごく嬉しかったので、その言葉を励みに頑張れました。

「見どころは僕が出ていないところ」吉田さんの真意とは?

― 大原さん、鍛治さん、吉田さんはそれぞれご自身が演じる役の見どころやお気に入りのシーンを教えてください。

大原 エミリーはフランス・パリで街のラジオパーソナリティをしている役なんですが、自分が住んでいる街をとても愛していて、まっすぐな女の子です。脚本を読ませていただいたときに正義はときに誰かの悪でもあるなというのをすごく感じて、エミリーなりの正義と毎公演向き合えたらと思っています。ふぉ〜ゆ〜の皆さんが演じるル・ミラージュと出会うことによってエミリーの人生が変わっていくんですけれども、その変わっていく過程も大切に演じたいなと思っています。

鍛治 先ほども申しましたように僕はル・ミラージュの父親的な存在ですので、すべてのシーンでそういう関わり方だったりするんですけど。最初は謎の人物なんですが、わりと早い段階でその謎が解けます。好きなシーンは終盤にある、彼らとの出会いに近いシーンですかね。ぜひお楽しみください。

吉田 僕は特殊な役で終盤まで会う人が限られていまして。ル・ミラージュのアジトとかいいなー、入りたいなー、遊びに行きたいなーと思いながらいつも観ています(笑)。銭形っていう人は本当に本能の人で、愛が深く大きい人だと思います。実際にこのカンパニーもいい人がいっぱいで、僕自身みんなのことが好きすぎて愛情がね。自分が出ていない稽古をこんなに観ることもあまりないんですが、観ているのが本当に楽しかったです。見どころは僕が観ているところ全部おもしろいので…僕が出ていないところですね!

辰巳 アハハ! もちろん出ているところもですよね?

吉田 出ているところはどう見えているかわからないから(笑)。ぜひ楽しんでいただけたらと思います。

レポートは後編に続く。

CRIMINAL FOUR ―愛しき大悪党

2025年4月12日(土)、13日(日)
脚本・演出/山田能龍
出演/ふぉ〜ゆ〜(福田悠太 辰巳雄大 越岡裕貴 松崎祐介)、大原優乃、鍛治直人、吉田メタル、蘭寿とむ 他
【東京】IMM THEATER 2025年3月6日(木)~23日(日)
【大阪】COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール 2025年3月27日(木)〜30日(日)
【福岡】キャナルシティ劇場 2025年4月12日(土)、13日(日)
www.ktv.jp/event/foryou/
x.com/criminalfour4

PHOTO=引地信彦

TEXT=所優里

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