バレエ公演には興味はあるけどストーリーが難しそうだし、何を観たらいいのかわからなくて…という人におすすめの作品『アラジン』。この、東京そして札幌で公演予定の演目についてご紹介します。
個性あふれる踊りと演出で、思わず前のめりになりそうな舞台
まだまだ敷居が高いと思われがちなバレエ鑑賞。演目は何を選んだらいいの? チケットはいくらぐらいで、どこで購入するの? 鑑賞中のマナーは?…など知らないことが多くて躊躇してしまい、生の公演を劇場で観たことがないという人も多いようです。そんな人にもぜひ鑑賞いただきたいのが新国立劇場バレエ団による『アラジン』。
こちらは、2008年にビントレー元芸術監督が新国立劇場のために振り付けた全幕バレエ『アラジン』で、当時もかなり話題になり、各国の主要なカンパニーでも上演されています。
静と動、躍動感あふれる振付はもちろん、親しみやすい音楽や、空飛ぶじゅうたんやランプの精の登場シーンなど夢いっぱいの華やかな演出が見どころ。
そして、貧しい青年アラジンがプリンセスやランプの精・ジーンと出会い、お金や権力よりも大切なものがあるということに気づく成長物語なのです。分かりやすく、誰もが共感できるストーリーなのでリラックスして鑑賞できるはず。
そして個性あふれる多彩な踊りに目を奪われることは必須。アラビアンナイトの原作では中国が舞台の『アラジン』。その要素も取り入れられていて、ライオンダンスやドラゴンダンスも登場。アラジンとプリンセスの幸福感が広がるパ・ド・ドゥはもちろん、洞窟の場面での宝石たちの踊りや、ジーンとお付きたちのエネルギッシュな踊りなど、バリエーション豊かなシーンが展開され、グランドバレエの醍醐味を堪能できます。
上演時間は休憩を含んで2時間40分ほど。異空間へ連れて行ってくれる美しいバレエダンサーたちのパフォーマンスに、きっと誰もが酔いしれてしまうはず。一般発売が始まったばかりのこのチャンス、見逃さないで!
新国立劇場バレエ団『アラジン』公演
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