Z世代を中心に絶大な支持を得るカリスマ、LE SSERAFIMがついにカムバック! これまでとは異なる“新しい音楽”に挑戦したというLE SSERAFIMの意思は「すべてを簡単にしてみせる」ということ。リリース日に行われたメディアショーケースの様子を詳報!
メディアショーケースの様子をたっぷりレポート
昨年「UNFORGIVEN」「Perfect Night」で大成功を収めたLE SSERAFIMが9ヵ月の月日を経てカムバック! これまでの反響の大きさからその期待度も高まっている新アルバム、3rd Mini Album「EASY」を2月19日にリリースした。これまでのLE SSERAFIMの堂々たる佇まいから一変、今回はLE SSERAFIMがこれまで語ってこなかった、舞台裏の不安と悩みを表現する。
この日、LE SSERAFIM(KIM CHAEWON、SAKURA、HUH YUNJIN、KAZUHA、HONG EUNCHAE)は韓国メディアショーケースに登場し、タイトル曲「EASY」とアルバムに収録される「Swan Song」を披露。圧倒的な表現力とパフォーマンスはそのままに、これまでのLE SSERAFIMとは一線を画す楽曲とメッセージ性に心を奪われるはず。
“make it look easy” 新曲に込めた想い
――タイトル曲「EASY」はどんな楽曲ですか?
KIM CHAEWON 「EASY」は“何ひとつ簡単ではないんだけど、すべて私たちが簡単につくって見せてあげる”といった覚悟を盛り込んだ曲です。トラップというジャンルに基づいて、中毒性のあるR&Bスタイルのボーカルのメロディが魅力的です。私はワンフレーズを聞いた途端「今回の曲、やばい! えぐい!」と思うくらいとても気に入っていまして、皆さんぜひご期待ください。
――最初に聞いた時の感想は?
HUH YUNJIN 単独ツアーのときに、「EASY」を初めて聴いてからとても気に入りました。シャワーを浴びるときや移動するときもずっと聞いています。そして個人的にはビルボードトップ100も狙いたいと思います。
――オールドスクール・ヒップポップの振付も印象的でした。振付の難易度はいかがでしたか?
SAKURA 初めて見ると「あれ? LE SSERAFIMにしては簡単だな」と思われるかもしれませんが、絶対に、絶対に簡単ではありません! 今までの振付の中で1番難しかったと思います。タイトル曲のなかで「簡単じゃないなら私が簡単にeasy」という歌詞がありますが、今回のパフォーマンスは歌詞をちゃんと表現していると思います。まったく簡単ではありませんが、人が見たときは簡単そうに見えるように、一生懸命準備しました。
HONG EUNCHAE オールドスクール・ヒップホップのジャンルはグルーヴや表現力が重要な振付なので、ヒップでありながら余裕のある魅力をお見せしようと努力しました。LE SSERAFIMは新しいスタイルに挑戦してカッコよさを披露するグループです。以前は曲の雰囲気によって、ダンスがよりパワフルに見える部分がありました。でも今回はこれまでに比べると優しい感じの曲なので、ダンスのパワフルさを見せるためにはすべての力を出し切って踊らなければなりませんでした。だから、今までの振り付けのなかで1番大変だったと自信を持って言えると思います。
――今回の楽曲でファンに注目してほしい振付は?
KAZUHA 今回はタイトル曲「EASY」のサビの振付に注目をしていただきたいです。サビではよりグルーヴィーなムードを生かす必要があったので、本当にたくさん練習しました。ひとりひとり見どころが満載なのでしっかり観ていただきたいです。
――米国ロサンゼルスで撮影された「EASY」のミュージックビデオは、海外の有名アーティストたちと制作を共にしてきたディレクター兼振付師のNina McNeely(ニナ・マクニーリー)によって撮影されました。
HONG EUNCHAE 監督はリアクションが良くて、テンションも高かったので、撮影の間はずっと楽しかった記憶があります。また、監督ご自身、振付だったりダンスをする方なので、振付に対する理解もあって、パフォーマンスがうまく映ったようで気に入っています。それから、MV撮影の前日にカメラワークまでシミュレーションをするリハーサルもしたんですが、本番前に行うリハーサルは初めてだったので、非常に楽しく面白い経験でした。そして、私はYUNJINと2人で視線を合わせるシーンがあったんですが、昔だったらすぐ笑ってしまってNGになったりしたと思うんですが、今回は集中して撮ることができて、これでまたLE SSERAFIMは成長したんだなって感じました。
――今回のアルバムはタイトル曲「EASY」を含めて計5曲。どんなアルバムになりましたか?
KIM CHAEWON 「EASY」は堂々とした姿の裏側に存在する悩み、不安に対して率直に語るアルバムです。トラップ、オールドスクールなど今までの私たちとは異色なジャンルに挑戦しました。そして今回のアルバムを通して、LE SSERAFIMの昇華力っていうのは限界がないんだなって皆さんに思っていただけるように準備をしております。
KAZUHA 私たちの考えや経験に基づいた物語を盛り込んでいます。これまでは堂々とした強い姿を皆さんにお見せしてきましたが、実はこういった姿は生まれつきではなくて努力で作ってきたものだし、私たちも見えないところでたくさん努力をして悩んでいるというふうに語る舞台裏のLE SSERAFIMの血、汗、涙を表現したアルバムです。
――そのテーマを持ってきた理由はなんでしょう?
SAKURA 私たちがデビューして間もない頃は一生懸命やろうという気持ちしかなかったんですが、活動していくなかで本当にたくさんの愛をいただいて。次のアルバムではまた同じように愛していただけるのかなっていう不安もあったり、また新しい姿を見せなきゃいけないっていうプレッシャーもあって。LE SSERAFIMは自分たちの物語を音楽に盛り込むグループですから、このようなナマモノの感情をお聞かせすることがカッコいいかなと思いました。
――不安や悩みをどう乗り越えていったんでしょうか?
HUH YUNJIN LE SSERAFIMはいつも堂々とした姿を見せるじゃないですか。私は抱え込むタイプですが、この先どういうふうに活動していけばよいのか悩みを抱えていました。人は二面性があると思います。その堂々とした姿だけではなく、その悩みを抱えているLE SSERAFIMも自分自身だと思っていました。率直な姿を見せることで、その内面にある悩みを克服できたと思います。それを音楽的に解釈できたことは、とても嬉しく思います。
――これまでとはまた違う新しいチャレンジ。曲作りの上でも何か違うことがありましたか?
HONG EUNCHAE 様々なジャンルの曲が収録されているので、レコーディングのときに曲ごとにプロデューサーのディレクションが違いました。私は「氷のお姫様のように歌ってほしい」というディレクションを受けたんです。「機嫌の悪そうな人みたいに」って。でも私は元々の性格が明るいので「氷のお姫様って、どういう人なんですか?」って聞きながら一生懸命レコーディングをしました。
HUH YUNJIN 私もEUNCHAEと同じで、「外が本当に寒いような場所で、凍えるようなシニカルなかんじで歌ってほしい」という面白いディレクションを受けています。
――オールドスクール・ヒップポップは80〜90年代を風靡したジャンルです。解釈するうえで難しいことはありましたか?
HONG EUNCHAE 私たちが生まれる前に流行っていたジャンルなので、聞き慣れていると言ったら嘘になるかと思います。馴染みがないので、難しさを感じながら練習しましたが、これをやり遂げたらまた成長できるなと思ってみんなで一生懸命準備しました。
――リリース前に公開されたアルバムのトレーラーもとっても印象的でした。
HUH YUNJIN 私たちも映画のようなクオリティのトレーラーが出来上がって、とても満足しました。今回のトレーラーにも素敵なウォーキングが入っているのでとても気に入っています。今回は道で出会ったら「あの人何?」と見つめるほど、びっくりするほど強烈な歩き方を表現してみたかったんです。
SAKURA 私は鼻血を流す演技をしましたが、初めて企画案を見たとき、「アイドルなのにクローズアップで鼻血は大丈夫かな」と思いました。撮影の時も鼻血を流すタイミングを合わせるのが難しくて、その撮影だけで1時間以上かかりました。でも、今回のアルバムのメッセージにとても似合うと思ったので、没頭して撮影しました。
――デビュー時からランウェイがトレードマークですが、どういう意味が込められていますか?
SAKURA LE SSERAFIMが1つのブランドになってほしいという考えがあったんですね。今回は道端でランウェイをしてるんですが、道端でもランウェイのような花道を作っていけるんだっていうことを伝えたいです。
――「Swan Song」はどんな楽曲ですか?
HUH YUNJIN 優雅にすべてを簡単に手に入れたように見えますが、実は見えないところで大量の汗水を流して努力しているいうことを訴えている曲です。
KAZUHA 「Swan Song」の振り付けもオールドスクール・ヒップホップを元に作られました。 パフォーマンスの所々にモダンダンスのポイントが入っていますので、探してみるのも楽しいと思います。
――デビュー後大きく成長しましたが、過ごした時間を振り返って最もご自身の好きなところはどこですか?
HUH YUNJIN 私はデビュー前も、そしてデビュー後も、本当に一生懸命頑張って、見えないところで努力をする自分自身が誇らしいと思います。舞台にたっているときに、練習が実を結んだと感じたときにやりがいを感じます。今回のカムバックの準備をしながら練習に力を入れたんですが、「EASY」が体力的に本当に大変で、体力をつけるために毎日3キロ走って、歌いました。
KIM CHAEWON 私は昨年の年末の授賞式の準備をしながら自分が誇らしいと感じました。カムバックと年末の授賞式の準備を並行してやって、時間的な余裕がなかったにもかかわらず、完成度の高い舞台をお見せすることができて、やりがいを感じることができました。
――4月にはコーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバルに出演されますよね。今の気持ちを教えてください。
KIM CHAEWON 前にBLACKPINKさんがコーチェラに出ているのを見ながら、「私たちはいつあの舞台に立てるんだろう」って夢見ていた舞台だったのですが、思ってたより早くこのようなチャンスに恵まれて、不思議で光栄で、まだ実感が湧きません。私たちのグループをより知っていただけるチャンスだと思って一生懸命準備をしておりますので、どうぞご期待ください。
――まもなく、デビュー2周年を迎えます。これまでの活動で印象深かったことは?
KIM CHAEWON 年末のステージでパフォーマンスをしたときは、とても印象的でした。デビューの頃からパフォーマンスで強い印象を与えるようなグループになりたいという目標をみんなで立てていたので、授賞式で良い賞をもらうことができて、認められたということを感じました。とても胸がいっぱいでした。
KAZUHA 私は初めてのツアーが1番印象に残っています。たくさんのFEARNOT(ピオナ)が私たちを応援してくださっていることを感じることができた幸せな思い出です。またツアーをしながら世界中にいらっしゃるFEARNOTの皆さんにお会いしたいなという目標ができました。
SAKURA 私は去年ファンミーティングをしましたが、その日はちょうど私の誕生日でした。メンバーがサプライズパーティーをしてくれて、手紙を読んだりして涙を流した幸せなファンミーティングでした。
HONG EUNCHAE 去年初めて出したフルアルバムです。みんなで努力した「UNFORGIVEN」が発売されて、とても愛情を持っています。
HUH YUNJIN 去年「Perfect Night」の活動のために私の故郷であるニューヨークに行きましたが、タイムズスクエアに私たちの広告が出ていました。私はオーディションもニューヨークで受けましたし、韓国に行くときはいつもニューヨークの空港から飛行機に乗りました。その場所で、メンバーのみんなと一緒にいられるということがとても幸せでした。
K-POP界を牽引する圧倒的な存在感、堂々とした佇まい、すべてを楽々と手に入れてきたかのように見える彼女たち。その舞台裏で、並々ならぬ努力を続けてきたということは想像に難くない。多くのファンを熱狂させる完璧なパフォーマンスは、そんなに「EASY」には生まれないのだから。ありのままの内面を音楽に乗せて世界中に届けることで、さらなる共感と新しい感動を届けることができるはず、とKIM CHAEWONは覚悟を見せる。LE SSERAFIMだからこそ紡ぐことのできるこのストーリーから、この先も目が離せない!
LE SSERAFIM(ル・セラフィム)
LE SSERAFIMは、KIM CHAEWON、SAKURA、HUH YUNJIN、KAZUHA、HONG EUNCHAEの5人グループで、BTSなどのグローバルアーティストを多数輩出しているレーベルを傘下に置くHYBEとSOURCE MUSICがリリースする初のガールグループ。
le-sserafim.jp