淡路島と徳島県の間の鳴門海峡で見ることができるうずしお。時季によって世界最大級になるという。海の上で轟き、渦巻く白い竜巻となったうずしおはあちこちで生まれては消えていく。その大迫力をクルーズ船に乗って間近で目にしたい。(ライター/和多亜希)
潮流によって誕生するうずしお
鳴門海峡の特殊な地形と6時間ごとに繰り返される潮の干満の差によって生まれる鳴門のうずしお。世界三大潮流にも数えられている。潮の流れの速さや気象条件によって見え方は異なるというが、クルーズ船に乗れば、波の音、潮の匂いや強さなどを五感で体感できる。うずしおが発生するすぐ近くを通過するため、まるで吸い込まれそうなほどのド迫力。
船内ではこたつで幸せ時間を過ごす
オープンデッキで海風を感じるクルーズもいいけれど、寒さ堪える冬は船内でゆっくり過ごしたい。そんな希望に応え、5年前から恒例となったこたつクルーズが今シーズンもスタート。こたつに入って定番のミカンを食べたり、船内で販売するホットドリンクを飲んだりとこたつ時間を満喫できる。こたつでミカンを食べるという憧れを叶えたいならミカンは持っていかなくちゃ!
冬こそサンセットクルーズがいち押し!
冬は一年で最も空気が澄んでいるため、夕日は一際鮮やか。空と海をもグラデーションで染める夕焼けを見れば、魂まで潤してくれること間違いない。海に浮かぶ船上から海に沈んでいく夕日を見ることができるなんて、なかなかない経験。うずしおに並ぶ感動になるかも!
1日限りのナイトクルーズや初日の出クルーズも開催!
「淡路島ナイトクルーズ」は、通常昼間しか運航していないうずしおクルーズ船が12月15日は夜に出航。真っ暗な海上から見上げる満天の星空はまさに壮大な天体ショー。星空が見えやすい阿万沖まで進み、プロの星座解説があるという。さらに大鳴門橋付近では海面をLEDで照らし、その神秘的な景色は感動もの。
「初日の出うずしおクルーズ」は1月1日の朝、国生みの島として伝わる淡路島の福良から出航。水平線上から昇る朝日はゆっくりと赤く海面を染め、息を飲むほどの美しさ。初日の出に手を合わせ、新年の抱負を祈りたい。初うずしおも体験できる。
ジョイポート淡路島
兵庫県南あわじ市福良港 うずしおドームなないろ館
https://www.uzu-shio.com