劇作家・演出家 岸本鮎佳さんがサウナへの愛を語り尽くす連載「サウナヴィッチ」。今回もまた、サウナリストに加えたい極上サウナスポットをご紹介!
vol.24 サウナって何分入ればいいの?
この数年数々のサウナに行ってきたが、ここまで熱いサウナはなかなかない。
噂には聞いていたが、まさかここまでだとは。
今日は行きたいけど、怖くて行けなかった「草加健康センター」をご紹介します。
サウナはただでさえ熱い。サウナー歴数年の私でもだいたい8〜12分が限界。
ちょっと温度が低く湿度も低いサウナであれば、10分強入れる。
よく「サウナって何分入ればいいの?」と聞かれるが、私は心拍数が明らかに上がり、汗が滝のように流れてきたら、30秒カウントして出る。
すると、やり切った達成感と共に心地良くととのうことが出来るのだ。
草加健康センターは都心から電車とバスで1時間半ほどで着く。
なんと、創業は1980年! かなり歴史ある温浴施設。元々は、湯治体験ができる日本で初めての施設だったそう。
館内には約4万冊の本が置かれていて、館内で自由に読むことができる。
お土産コーナにはここのイメージキャラクターのラッコのタオルやサウナハットやちょっとしたご当地土産も売ってる。
さて、ここのサウナは何がすごいのかというと、とにかく熱い!!! 今まで入ってきたサウナのなかでも群を抜く熱さで、4段になっているのだが、私は一番下の段でも、限界。
そして、すんごい頑張ったけど、入っている時間も6分が限界だった。いつもなら意地であと30秒とか言って頑張るのだが、ここは熱すぎて、無理!!! 変な意地を張らず、さっさと6分で出てきてしまった。
でも、その後にキンキンに冷えた水風呂が目の前に待っていてくれる。普段水風呂は1分くらい入るのだが、これまた冷たくて、20秒が限界。
外のととのい椅子で休憩する。
時間は短かったのだが、急激に温度が変化したことで、一気に身体中の血液が流れ出す。なんて気持ちいいんだ…久しぶりにこんなととのった。きっと頑張って入っていたら、バテてしまっていただろう。
「サウナに何分入るか?」という問いの答えは、「無理しすぎない程度に、ちょっとだけ頑張って達成感を!」ということだろう。
必死にカウントするよりも、時間など気にせず、自分の身体の状態と向き合うことが大事。その日の体調によって、自分の身体の反応も異なるのだから。
最後に、ここの名物薬草湯に入って、フィニッシュ。
サウナ飯の種類も充実してて、和洋中様々な食事を楽しめる。人気メニューの百年醤油特製ラーメンが美味しかった。
家に帰るまで身体が冷えることはなく、ずっとポカポカ。
熱いサウナに入って、湯治体験をし、美味しいご飯を食べる。まさに「健康センター」だ。
身体の不調を感じている方、とんでもなく疲れが溜まっている方は是非行ってみて欲しい。