劇作家・演出家 岸本鮎佳さんがサウナへの愛を語り尽くす連載「サウナヴィッチ」。今回もまた、サウナリストに加えたい極上サウナスポットをご紹介!
vol.23 ベテランサウナー大満足のバレルサウナ
まず、一つ言わせてください。
ここ1、2年行ったサウナのなかでダントツで良かった!
これだけいろんなサウナに行ってるのに、まだあったか!という感じ。
私は基本的に都心から近いサウナを少しずつ開拓している。
地方や海外に行けば、もっともっといろんなサウナがあると思うが、都心からこれだけ近いのにこんなにも満足感の高いサウナはなかなか見つけられない。
サウナ歴が長くなればなるほど、もはや普通のサウナでは満足出来なくなってしまう。
いっそのこと、フィンランドに行ってしまおうか。
しかし、すぐには行けないのが現実。
サウナブームに伴って、日本でもフィンランド式のサウナが体験できる施設が増えてきた。
先日、私がずっと行きたかった「バレルサウナ」に行くことができた。
千葉県にある「お風呂cafeかりんの湯」。
都心からは少し遠いが、車で1時間ちょっと。
東京駅からは無料のシャトルバスも出ている。
のどかな自然の中にポツンとある施設。
週末に友人と、恋人と少し遠出したい時にぴったりだ。
ここには「バレルサウナ」と言われるフィンランド式のサウナがある。
「バレルサウナ」とは、樽型のサウナ小屋のこと。
その形状により熱を均一に保つことに優れ、ロウリュ時の熱が効率的に室内に循環することから、より快適にサウナを楽しむことができるというもの。
ストーブの上で暖められたサウナストーンにアロマ水を自身でかけるセルフロウリュ式のサウナ。
ただ熱いだけじゃなくて、ヒノキやアロマ水のいい香りが循環するサウナで、滝のような汗を流すことができる。
私って、こんなに汗出るんですね。というくらい自分でもびっくりするくらいの汗が出てくる。
でも決して、不快ではなく、それがとてつもなく気持ちいい。
その後のご褒美水風呂は、これまた樽型になっており、常時15℃井戸水の掛け流し。
地下から汲み上げた柔らかい水がサウナや温冷交互浴後の火照った体を優しくじんわりと心地よく冷やしてくれる。
外気浴するととのい椅子は、十分すぎるほどの台数があるし、ハンモックもあった。
ハンモックなんていつぶりだろう。
ゆらゆら揺れながら、空を見上げ、心地良い風に吹かれる。
気付いたら、寝てしまいそうなほど。
これを3セットキメれば、言うまでもなく極上のととのい体験をすることができる。
家族やカップルで行く時は、水着や館内着を着用すれば一緒に入ることができる「サウナガーデン」もあり、様々な楽しみ方ができる。
私は、絶対にまた来る!と心に誓った。
勿論、私は「バレルサウナ」一択で。